研究所の業務の一部をご紹介します。各年度の活動を網羅的に記載する『年報』や、研究所の組織や年次計画にもとづいた研究活動を視覚的にわかりやすくお知らせする『概要』、そしてさまざまな研究活動と関連するニュースの中から、速報性と公共性の高い情報を記事にしてお知らせする『TOBUNKEN NEWS (東文研ニュース)』と合わせてご覧いだければ幸いです。なおタイトルの下線は、それぞれの部のイメージカラーを表しています。

東京文化財研究所 保存科学研究センター
文化財情報資料部 文化遺産国際協力センター
無形文化遺産部


文化財公開施設の環境調査

 国宝や重要文化財といった国指定品を、所有者以外のものが、その所在地の都道府県を越えて移動させ、展示するには、文化庁との協議が必要となります。美術館や博物館が特別展などの目的で、このような移動を伴う資料借用を初めて行うにあたっては、文化庁文化財部美術学芸課の依頼を受けた東京文化財研究所が、温湿度や空気環境などの保存環境調査を行って、報告書を作成します。例年20から30件程度、この環境調査を実施していますが、特別展の多い秋期にはその件数が集中しています。今年度も、主に9月から11月の間に始まる特別展のために、すでに14件の環境調査を全国の美術館、博物館を対象に実施し、報告書を作成しました。調べた保存環境と、借用する資料の材質、借用・展示期間などを総合的に検討して、施設内環境の適否を判断しています。また、必要に応じて、環境改善に向けた相談も随時受け付けておりますので、文化財保存施設の保存担当者の方は、どうぞお気軽にご連絡下さい。

第5回国際研修「漆の保存と修復」の開催

参加者の発表
漆掻きや漆に関する民俗資料の調査

 9月10日より1週間にわたり第5回国際研修「漆の保存と修復」を開催しました。この国際研修はローマに本部のあるICCROMと共同事業であり、隔年で漆と紙を取り上げています。今年度は漆の第5回目にあたるため、例年の研修とは異なり、過去の参加者による評価セミナーとして開催しました。最初の2日間で11名の参加者全員に本研修で学んだことを現在どのように活用しているかについて発表してもらい、後半の3日間で漆への理解をさらに深めるためのスタディーツアーを行いました。過去の研修で3週間にわたり学んだ実技や講習を各国での漆文化財の保存修復に様々な形で活かしている事例が発表され、多様な情報の交換が行われたことは、参加者だけでなく今後の研修を行っていく上でも非常に有意義であったと考えられます。

2007年新潟県中越沖地震における被災文化財調査

地震により倒壊被害を受けた大泉寺本堂

 2007年7月16日午前10時13分、マグニチュード6.8、最大震度6強の地震が新潟県中越地方を襲いました(平成19年(2007年)新潟県中越沖地震)。震源近くである柏崎市などでは、家屋の全半壊、ライフラインの寸断など大規模な被害をもたらすと共に、多くの文化財も被害を受けました。保存修復科学センターでは、新潟県中越沖地震における文化財被害について、被害状況や被害要因を早急に把握し、応急措置や将来の修復計画に関する助言を行うことを目的に現地調査を行いました。調査期間は、2007年9月4日から5日まで、長岡・柏崎市内の文化財展示施設、文化財建造物を対象に行いました。
 はじめに、長岡市内の文化財展示施設を調査しましたが、火焔型土器をはじめとする展示・収蔵品に大きな被害は見られませんでした。2004年の地震を教訓とし展示・収蔵方法の見直しが行われたことが、関係者のヒアリングにより明らかとなりましたが、地震では長岡市内でも大きな揺れが観測されていたため、見直しの効果が出たものと考えられます。
 翌日は、震源地に最も近い柏崎市内で調査を行いました。被害状況は長岡市内とは比べものにならないほど悲惨な状況でしたが、寺の本堂などが全壊被害を受けるなど、文化財でも同様であることを確認する結果となりました。
 2007年は、能登半島地震にはじまり、大地震が頻繁に起こっています。東京文化財研究所ではこれからも、文化財の防災に関する研究を推し進めてゆくとともに、積極的な情報公開により、文化財防災についてより多くの方に知って頂くよう努力してゆく所存です。

在外日本古美術品保存修復協力事業に関する工芸関係の調査

アシュモリアン博物館にて調査風景

 2007年9月24日から29日にかけて、イギリス(2館、ヴィクトリア&アルバート博物館及びアシュモリアン博物館)及びドイツ(1館、ケルン東洋美術館)において、7月に実施した調査の結果、来年度の修復候補としてノミネートされた作品を中心に日本古美術品の調査を実施しました。ヴィクトリア&アルバート博物館では1作品、アシュモリアン博物館では3作品が来年度の修復候補としてノミネートされており、現状の詳細な調査及び日本へ移送する際に問題となりそうな事項につき博物館側と協議をしました。現状でも塗膜や螺鈿の剥離が顕著で移送の時点でさらに状態が悪化する可能性のあるものなどについて、移送する際に十分な注意を払って梱包していただくようにお願いしました。ケルンでは現地で修復する作品を受取り、派遣した技術者の方々に引き継ぎました。今年度はケルンではケルン東洋美術館所蔵の洋櫃とウイーンからの月琴を修復する予定です。

保存修復科学センター連絡会議の開催

保存修復科学センター連絡会議の様子

 今年4月の文化財研究所と国立博物館との統合に合わせて、保存科学部と修復技術部が統合し、保存修復科学センターが設立されセンターには、4国立博物館・奈良文化財研究所の保存修復担当研究職員も併任として所属することになりました。8月3日には、保存修復科学センターの初めての連絡会議が、奈良文化財研究所の小講堂で開催されました。参加者は、28名でした。会議では、国立博物館や文化財研究所の職員紹介および本年度のプロジェクト概要紹介を行うと共に、情報交換を行いました。また、博物館の収蔵資料の科学的な調査に関して文化財研究所の協力をお願いしたいという要望など様々な意見が出ました。この会議に先立ち、高松塚古墳現地では、床石発掘状況や断熱覆屋の空調設備の見学や壁画修理施設に置かれている取り上げられた壁画の見学も行われ、有意義なセンター連絡会議でした。

特別史跡・キトラ古墳壁画の保存修復

天井作業風景

 東京文化財研究所では文化庁からの受託事業で、「特別史跡キトラ古墳壁画保存修復事業」を行っており、その中で、石室内の定期点検や壁画の取り外しなどを進めています。
 キトラ古墳では、側壁の四神および十二支神をすでに取り外し、天井・星宿図のみが現地に残っています。その天文図で、7月に一部のはく落が確認されました。その後の調査で、はく落の危険性が高い箇所が数十か所にのぼることが明らかとなるなど、著しく悪い状態です。そこで、東京文化財研究所では、落下の危険性が極めて高い部分から順次取り外し作業を進めています。

エントランスホールにおけるパネル展示「[キトラ古墳壁画]―壁画の取り出しと修復作業について―」

壁画取り外しに用いた機材の実物展示

 現在、エントランスでは、国の特別史跡キトラ古墳壁画の取り出しと修復作業について展示を行っています。パネルコーナーでは、壁画の図像部の拡大および原寸大写真を展示するとともに、キトラ古墳自体の概説や保存修復事業の概要を写真・イラストを用いて解説しています。特に、壁画の取り出しに関しては、現場での取り出し作業から特別展示のための処置までを、順を追って解説してあります。また、取り外しに使用する材料を選択するために作製したサンプルや、取り外しに使用した道具などは、現物が展示してあります。

「博物館・美術館等保存担当学芸員研修」の開催

文化財害虫同定実習を行っている様子

 昭和59年から始まった「博物館・美術館等保存担当学芸員研修」は、文化財保存施設において資料保存の任にあたる学芸員を対象に、基礎的な知識や技術を習得して頂く目的で毎年開催しているものです。第24回となる今回は、7月9日から20日まで、平日の9日間開催し、32名の受講生が全国から集まりました。
 研修は講義と実習からなり、前者では温湿度や虫害管理といった保存環境、および各種文化財の劣化とその防止を主な内容としています。後者では、機器を使った環境測定法を習得し、その応用として横浜市歴史博物館においてケーススタディ実習を行いました。また今回は、隣接する東京国立博物館の協力をいただき、当博物館における資料保存に関する講義と見学を実施しました。
 自然科学的な内容の多い研修なので、人文系を専門とする方の多い受講生は面食らうことも多いかも知れませんが、我々は出来る限り内容を理解して頂こうと、毎年工夫しています。また、2週にわたって同じ部屋で過ごした受講生の結束は堅く、研修後もメーリングリストなどを通じて情報交換を行い、それぞれの館での保存環境向上に大きく寄与しています。来年度の募集要項は、2月頃都道府県教育委員会を通じて、各施設に配布する予定ですので、資料保存を担当する学芸員の皆様はどうぞご応募ください。

文化財害虫カード

『文化財害虫カード』(東京文化財研究所、CCI、クバプロ 2007)

 東京文化財研究所とCCI(Canadian Conservation Institute)が共同で開催した“IPMワークショップ2004”において、CCIのトム・ストラング氏と当所の木川が考案した教材「虫名刺」が害虫カードになりました。『文化財害虫事典』に準拠した主要な文化財害虫33種のカードでは、害虫の重要度ランク、姿と実物大、加害する材質が一目でわかります。切りとって保管できるほか、裏にはメモ欄が設けてあります。携帯にも便利、博物館などの現場でご活用いただけますと幸いです。なお、このカードの作成に際して、ご助言・ご協力をいただきました客員研究員の山野勝次博士に深く感謝申し上げます。
 文化財害虫カード:定価600円で(株)クバプロ(電話:03-3238-1689)より発売中です。

在外日本古美術品保存修復協力事業 現地調査

アシュモリアン美術館での調査風景

 在外日本古美術品保存修復協力事業では、海外の美術館、博物館で所蔵されている日本の美術作品を日本へ一旦持ち帰り、修復して所蔵館にお返しします。修復することにより、展示や活用の機会が増えて日本文化への理解が深まるとともに、日本の文化財修復の手法や姿勢を知っていただくことも目的としています。
 本年7月3日から14日まで絵画の修理候補作品を選出するために、イタリア(2館、ローマ東洋美術館及びキヨソネ東洋美術館)、イギリス(2館、ヴィクトリア&アルバート美術館及びアシュモリアン美術館)に赴き、美術史学、修復技術・材料といった観点から調査を行いました。
 一方、工芸作品に関しては、7月10日から24日にかけて、東京国立博物館の竹内主任研究員と猪熊研究員とともに、イギリス(2館、ヴィクトリア&アルバート美術館及びアシュモリアン美術館)及びチェコ(1館及び3城、ムラビア国立美術館及びヴェルケ・メディチ城、フラノフ城、レドニッチ城)において、調査を実施しました。今回の調査で、日本で修復するもの数点とケルンで修復可能なもの数点がリストアップされ、来年以降の修復作業を実施して、再度展示可能な状態になります。

国宝 高松塚古墳壁画の保存修復

東第一石(男子群像)の表打ち作業
東第二石(青龍)の表打ち除去

 2007年4月から開始した高松塚古墳の石室解体も、6月26日に西第一石(男子群像)が解体され仮設修理施設へ移動したことで、残すは床石のみとなりました。東京文化財研究所では、高松塚古墳壁画の保存に関して、壁画養生・修復、環境・生物調査の分野で寄与しています。
 6月には、7日:東第二石(青龍)、14日:西第二石(白虎)、15日:南壁石、22日:東第一石(東男子群像)、26日:西第一石(西男子群像)の順に解体・移動が行なわれました。壁画養生・修復班では、安全に壁画を移動できるように、石間に被っている漆喰を取り外し、化繊紙を用いた画面の表打ちを行ないました。表打ちは、カビ発生のリスクを低減するように、材料や作業時期を考慮して行いました。また石が搬出される都度、古墳内では、環境・生物調査班が微生物の調査を行ない、壁画周囲の湿度を一定に保つための囲いをとりつけるなどの作業を行ないました。
 仮設修理施設にて受け入れた石材は、写真撮影・サンプリング・クリーニングを行なったうえで修理作業室に移動します。その後、画面表打ちの除去を行ったうえで、壁画面の状態を観察・記録し、これから長い期間をかけて行なう壁画修理に必要な情報収集を行なっています。

『独々涅烏斯草木譜』原本の科学的調査

「原本」表紙布の拡大像観察を行っている様子

 『独々涅烏斯(ドドネウス)草木譜』原本(以下、「原本」と記す)はベルギーの博物学者ドドネウス(Rembertus Dodonaeus、1517-1585)の著作である、植物の性質や薬効などに関し、図版を伴って詳細に記した本草書”Cruydt-Boeck”(草木譜)のオランダ語版第2版(1618年刊行)が江戸時代、国内に輸入されたものです。この”Cruydt-Boeck”の抄訳をもとに、徳川吉宗の命を受けた野呂元丈らが寛保元年(1741年)から寛延3年(1750年)にかけて「阿蘭陀本草和解(おらんだほんそうわげ)」を記したことが知られています。さらに、松平定信の命によって、石井当光、吉田正恭らが全訳にとりかかり、文政6年(1823年)ごろ、ほぼ完成したとされています。
 「原本」は複数冊輸入されていますが、そのうち早稲田大学図書館が所蔵しているものは、輸入後7冊に分冊されたのち再製本されたもので、第1分冊の修復作業が埼玉県寄居町にある修復工房“アトリエ・ド・クレ”(岡本幸治代表)で進められています。修復の過程で、岡本氏の調査により、「原本」の製本スタイルが高度な洋式であること、また国内で最も古く洋式製本された書物のひとつである可能性が出てきました。そこで岡本氏の依頼を受けた東京文化財研究所では、製本時期を絞り込むための情報を得る目的で、製本や装丁材料の科学的分析を他の機関とも協力して着手することになりました。これまでに、加藤雅人研究員(保存修復科学センター)による透過画像分析により、見返しの紙が18世紀後半にフランスで出版された書物に用いられたものであること、京都工芸繊維大学の佐々木良子氏による赤外全反射吸収スペクトル法を用いた分析により、綴じ糸には国産の大麻が使われている可能性が高いことが判明しました。また、吉田による可視反射スペクトル分析により、ジューイ更紗と考えられている表紙布のプリントにはインディゴ系染料が使われていることも明らかになりました。「原本」は傷みが激しいため、各材料の分析は極めて慎重に行っています。そのため、上記目的を達する結果を得るにはまだまだ時間がかかりますが、それぞれの材料に対する最適な分析手法を選びながら、少しずつでもこの「原本」の来歴を明らかにする作業を続けたいと考えています。

国宝高松塚古墳壁画の保存(絵画修理を中心に)

解体後、仮設修理施設に運び込まれ、修理を待つ壁画

 高松塚古墳壁画の保存に関しては、平成17年に微生物対策の観点などから石室を一旦解体して取り出して修理することが決定され、その後、石室の解体や石の移動方法、壁画や石の処置法、修理施設など様々な方面の検討を重ねてきました。そして、本年4月からは石室の解体、石の修理施設への移動、絵画の修理が始まりました。東京文化財研究所は、特に、環境制御、生物対策、絵画修理という点を中心に、この高松塚古墳壁画保存のプロジェクトに寄与していますが、ここでは絵画に対して行われる処置について報告します。
 石を古墳から修理施設に移動する際の絵画への様々な影響を十分に検討しました。
 絵画面に対しては、念には念を入れて、セルロース誘導体を用いて強化したり、特殊な紙を使用して表面を保護します。修理施設に運びこまれた石は、まず前室で、石の表面に付着した汚れをクリーニングします。修理施設内の環境はカビにとっては生育しやすい条件ではありませんが、クリーニングの際には、エタノールを用いた消毒もあわせて行います。クリーニングが終了した石は修理室内の所定の位置に移動されます。絵画の修理としては、石が修理室に運び込まれてからが主な作業になりますが、現在のところ、保護がある部分はそれを慎重に除去し、絵画表面の観察を行い、絵画面のクリーニングや修理の方法を検討しているところです。
 5月31日現在、7枚の石が修理施設に運び込まれ、本格的な絵画修理が始まるのを待っています。

高松塚古墳石室解体時の断熱覆屋内の空調制御

断熱覆屋内の空調制御装置の外観

 石室の解体修理のため、墳丘部の発掘が進み、石室が外気に接しますと石室内の温湿度は、外気の温湿度変化の影響を受けて大きく変化することが予想されます。そのため、石室内の温湿度を一定に保つために内部断熱覆屋を墳丘部に設置し、内部の空調を行いました。カビは一般に暖かくなるほど発育が盛んになりますので、墳丘部を冷却管により冷やした温度と同じ 10℃になるよう温度を設定しました。また、湿度に関しては、90%を目標に制御をしました。
 湿度制御は、スクラバーと呼ばれる水を噴霧している容器内に空気を通すことにより加湿し、ファンコイルと呼ばれる熱交換器部分の温度を調整して湿度の制御を行いました。 10℃という低温では、わずかな温度変化で、相対湿度が大きく変わってしまうため、断熱覆屋内の温湿度の測定値をコンピューターに入力し、フィードバック制御を行いました。内部断熱覆屋内の空調制御に関しましては、京都大学の鉾井修一教授らのご協力を頂き、当初の目的通りの制御を行うことができました。

2007年能登半島地震における被災文化財調査

能登半島地震で被災した門前町の角海家住宅と土蔵(石川県指定有形文化財)

 2007年3月25日午前9時42分、能登半島にてM6.9、最大震度6強の地震(平成19年(2007年)能登半島地震)が発生しました。その結果、震源近くでは家屋の全半壊、ライフラインの寸断など大規模な被害をもたらしました。文化財も例外ではなく、石川県内で21件の文化財被害が報告されています(石川県教育委員会調べ、2007年4月4日)。  今回、保存修復科学センターでは、能登半島地震における文化財被害について、被害状況や被害要因を早急に把握し、応急措置や将来の修復計画に関する助言を行うことを目的に現地調査を行いました。調査期間は2007年4月16日(月)から18日(水)まで、輪島市内の文化財展示施設、文化財建造物を対象に行いました。
 ある文化財展示施設については、漆芸品パネルの吊り展示を行っていましたが、吊り金具の破損による落下被害状況を目の当たりにしました。また、震源地近くに位置する門前町黒島地区では、母屋や土蔵がほぼ全壊という状況のなか、資料館の収蔵庫が焼失するという二次被害の現場を実見することとなりました。
 阪神・淡路大震災以後、文化財の防災について様々な調査研究、政策が採られましたが、今回の調査地のように、その情報が全国に行き渡っていない現状があります。東京文化財研究所では今後、文化財の防災に関する研究を推し進めてゆくとともに、積極的な情報公開により、文化財防災についてより多くの方に知って頂くよう努力してゆく所存です。

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