「保存担当学芸員フォローアップ研修」の開催

研修風景

 表題の研修は、毎年7月に2週間行っている「保存担当学芸員研修」の修了者を対象に、最新の保存技術などを伝える目的で毎年1回行っているものです。今年は、10月29日に開催し、過去24回の修了者約540名のうち62名の方が多忙の合間を縫って参加しました。今回のフォローアップ研修では、3名の修了者の方に、それぞれの勤務館に於いて、東京文化財研究所と協力して館内環境改善に取り組んだ成果をお話しして頂き、弊所の担当研究員が解説するという構成で行いました。参加者の方にとっては、他館での実践を直に聞く少ない機会であり、自身の取り組みとも重ね合わせ、皆興味深く聞き入り、そして活発な議論・意見交換が交わされました。我々にとっても、学芸員研修をはじめとする活動が実を結んだことは嬉しい限りで、今後も様々な形で、文化財保存環境に関する情報を発信していきたいと考えています。

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