アート・ドキュンメンテーション研究フォーラムでの発表

発表する田中淳
ポスターセッション

 12月4、5日、アート・ドキュメンテーション学会の創立20周年を記念した研究フォーラムが、開催されました(会場:発表は東京国立博物館平成館大講堂、展示等によるプレゼンテーションは同館小講堂)。同フォーラムの副題は、「M(useum)、L(ibrary)、A(rchives)連携の現状、課題、そして将来」とされ、美術だけではなく、ひろく文化財にかかわる9つの関係諸機関からの発表と展示が行われました。当研究所からは、企画情報部が参加し、田中が「『日本美術年鑑』デジタルアーカイブを中心に」と題して発表しました。1936年創刊から現在まで継続刊行されている『日本美術年鑑』の意義と、膨大な情報化の時代にあって同年鑑の編集にかかわる諸問題について述べ、さらにこれまでに蓄積されてきた情報の活用とさらなる積極的な公開について提言しました。同時に展示では、当研究所所蔵の資料である焼失以前の「名古屋城」内観写真の画像データベースと、国立情報学研究所との共同研究の成果のひとつとして、連想検索「想 Imagine」における旧所員であった尾高鮮之助撮影(1932年)のアジア各地の貴重な写真のデータベース(試作版)を紹介しました。発表と展示によって、当企画情報部が情報発信として取り組んでいる現状と、将来像の一端を紹介することができました。

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