VOCA賞受賞者決定

2015年12月

平面美術の若手作家を奨励するVOCA賞の受賞者は「crossfades♯3」を制作した久門剛史に23日決定した。VOCA奨励賞は鈴木のぞみ「OtherDays,OtherEyes」と谷原菜摘子「穢土」、佳作賞は大山エンリコイサム「FFIGURATI♯117」と佐竹真紀「肖像記」、大原美術館賞は尾﨑森平「ceremony」がそれぞれ選ばれた。受賞作等を展示するVOCA展2016は2016年3月12日から3月30日まで東京都の上野の森美術館で開催された。

第27回倫雅美術奨励賞受賞者決定

2015年12月

優れた美術評論や美術史の研究を顕彰する倫雅美術奨励賞(主催:公益信託倫雅美術奨励基金)の第27回目の受賞者が発表され、美術史研究部門は「赤瀬川原平の芸術原論展―1960年代から現在まで」の企画およびカタログ中の論文を担当した水沼啓和(千葉市美術館主任学芸員)、岩尾徳信(大分市美術館専門員)、松岡剛(広島市現代美術館学芸員)が共同受賞、美術評論部門は「スサノヲの到来―いのち、いかり、いのり」展の企画等を手がけた江尻潔(足利市立美術館学芸員)が選ばれた。

法隆寺金堂壁画保存活用委員会の設置

2015年12月

文化庁と朝日新聞社の協力のもと、学識者による法隆寺金堂壁画保存活用委員会(委員長:有賀祥隆)が設置され、5日に初会合が開かれた。1949年に火災で焼損した法隆寺(奈良県斑鳩町)の金堂壁画について、最新の科学調査で恒久的な保存方法や、一般公開を含めた活用の可能性を検討する。金堂の火災から70年となる2019年にも調査の中間報告をまとめる予定。

日本イコモス賞2015・日本イコモス奨励賞2015受賞者決定

2015年12月

建造物、伝統的建造物群、文化的景観、遺跡である記念物と歴史風土の保存、保全、活用の振興を図る日本イコモス賞2015、および若手研究者の育成と研究の奨励を目的とした日本イコモス奨励賞2015の受賞者が12日に発表された。日本イコモス賞2015には、金沢市の歴史的環境保全施策を推進して顕著な成果を挙げ、歴史文化都市金沢の評価を不動にした山出保(金沢市元市長)、日本イコモス奨励賞2015には著書『群像としての丹下研究室』および編著『丹下健三とKENZOTANGE』で現代建築・都市計画史研究を進めた豊川斎赫(小山工業高等専門学校准教授)、フランスの文化遺産保護に関する一連の研究を行なった鳥海基樹(首都大学東京准教授)が選ばれた。

文化庁メディア芸術祭、受賞作品決定

2015年11月

文化庁は27日、国内外の優れた映像作品などを表彰する第19回文化庁メディア芸術祭の受賞作品を発表した。アート部門は英国のチュン・ワイチン・ブライアンのグラフィックアート「50.ShadesofGrey」、エンターテインメント部門は岸野雄一の音楽劇「正しい数の数え方」、アニメーション部門はフランスのボリス・ラベの短編アニメーション「Rhizome」、マンガ部門は東村アキコの「かくかくしかじか」がそれぞれ大賞を受賞した。

芸術院新会員決定

2015年11月

日本芸術院(院長:黒井千次)は25日、芸術活動に顕著な功績があったとして新たに6名を同院新会員に選出したと発表、美術関係では洋画の佐藤哲、建築の槇文彦、評論・翻訳の高階秀爾が選ばれた。12月15日付で馳浩文部科学相により発令された。

登録有形文化財登録の答申

2015年11月

文化審議会は20日、川奈ホテル本館(静岡県伊東市)等、124件の建造物を新たに登録有形文化財にするよう馳浩文部科学相に答申した。

名勝・史跡指定の答申

2015年11月

文化審議会は20日、首相を務めた近衛文麿が住み、日米開戦前の重要な会議の舞台となった荻外荘(東京都杉並区)等9件を史跡に、水戸藩主徳川光圀が晩年を過ごした西山御殿跡(西山荘、茨城県常陸太田市)等2件を名勝に指定、富士山を望む景勝地で信仰の地としても親しまれた十国峠(日金山、静岡県熱海市・函南町)等3件を登録記念物に登録するよう馳浩文部科学相に答申した。

文化勲章受章者、文化功労者決定

2015年10月

政府は30日、2015年度の文化勲章受章者7名と文化功労者16名を決定した。美術関係では、染織家の志村ふくみが文化勲章受章者に、漆芸家の三谷吾一が文化功労者に選ばれた。

国宝・重要文化財(建造物)指定の答申

2015年10月

文化審議会(会長:宮田亮平)は16日、現存する八幡造の本殿のうち、最古で最大規模を誇る石清水八幡宮本社(京都府八幡市)を国宝に、放射状の木造の舎房を完全な形で残す旧網走監獄(北海道網走市)や、吉野川下流域の藍産業を支えた戸田家住宅(徳島県上板町)など8件の建造物を重要文化財に指定するよう、馳浩文部科学相に答申した。

琳派400年を記念した展覧会の開催

2015年10月

2015年は琳派の祖の一人、本阿弥光悦が1615(元和元)年に京都の鷹峯で、後年「光悦村」と呼ばれる芸術村を開いて400年、また尾形光琳の300年忌にも当たることから、京都をはじめとする各所で記念の展覧会が開催された。京都では「琳派四百年記念祭」として各種の文化事業が執り行なわれ、京都国立博物館では「琳派京を彩る」展(10月10日~11月23日)、京都国立近代美術館で「琳派イメージ展」(10月9日~11月23日)等が開かれた。またMOA美術館で「光琳アート光琳と現代美術」展(2月4日~3月3日)、根津美術館で「燕子花と紅白梅光琳デザインの秘密」展(4月18日~5月17日)が開催、両展では光琳の「燕子花図屏風」(根津美術館蔵)と「紅白梅図屏風」(MOA美術館蔵)が揃って展示された。海外では、米国ワシントンDCのフリーア/サックラー美術館で「Sotatsu:MakingWaves(宗達:創造の波)」展(10月24日~2016年1月31日)が開催された。

第27回国華賞受賞者決定

2015年10月

日本・東洋美術に関する優れた研究を対象とする第27回国華賞は、竹浪遠(京都市立芸術大学)の著書『唐宋山水画研究』(中央公論美術出版、2015年)に、国華特別賞は田辺三郎助(武蔵野美術大学名誉教授)の論文「能面芸術の形成」(『国華』1431・1436号、2015年)に、国華展覧会図録賞は末吉武史による「九州仏―一三〇〇年の祈りとかたち」展図録(福岡市博物館、2014年)に贈られることが決定した。

「春画展」の開催

2015年09月

19日より永青文庫(東京都文京区)で「春画展」が開催された(12月23日まで)。日本の春画の国際的な評価・研究が進む中、2013年から翌年にかけて大英博物館で開催された春画展を受け、同博物館の全面的な協力のもとに開催の運びとなった。日本の美術館での春画の本格的な展覧会は初めてで高い関心を呼び、多数の観覧者を記録した。同展は細見美術館(京都市)に巡回した(2016年2月6日~4月10日)。

第27回世界文化賞受賞者決定

2015年09月

世界の優れた芸術家を顕彰する高松宮殿下記念世界文化賞(主催:公益財団法人日本美術協会)の第27回受賞者が10日発表された。美術関係では、絵画部門で横尾忠則(日本)、彫刻部門でヴォルフガング・ライプ(ドイツ)、建築部門でドミニク・ペロー(フランス)が受賞した。

文化庁、日展の後援再開

2015年09月

公益社団法人日展が運営する公募展の日展第5科、書の篆刻部門において、2013年に不正審査が発覚した問題で、文化庁は見送ってきた後援を2015年度より復活し、文部科学大臣賞を再開することを決めた。また日本芸術院に対し、日展審査員経験者を新会員候補の対象外とするよう要請してきたが、2015年度より通常の選考に戻すよう伝えた。

五輪エンブレムの使用中止

2015年09月

2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックの公式エンブレムについて1日、大会の組織委員会はその使用の中止を決定した。2015年7月に佐野研二郎による応募作が公式エンブレムとして選出されたが、ベルギーのリエージュ劇場のロゴに似ているとして8月に使用差し止めを求め提訴されたのを機に、そのオリジナリティの有無が物議を醸し、佐野からの要望で使用取り下げとなったもの。その後再公募を経て、2016年4月に野老朝雄の作品が公式エンブレムに採用となった。

流出文化財アフガニスタンへ返還

2015年08月

流出文化財保護日本委員会(委員長:宮田亮平)は5日、アフガニスタンからの流出文化財の返還を発表した。同委員会は2001年のタリバーンによるバーミヤン石仏の破壊を受け、ユネスコ親善大使を務めた平山郁夫が中心となって設立。内戦等による政情不安下で、不法に海外に持ち出された文化財の保護・保管を行なってきた。対象となる流出文化財102点は、2016年に九州国立博物館、東京国立博物館で開催される特別展「黄金のアフガニスタン守りぬかれたシルクロードの秘宝」に一部が展示された後、返還されることとなった。

新居浜市美術館開館

2015年07月

愛媛県新居浜市に18日、新居浜市美術館(館長:山野英嗣)が開館した。2016年に閉館した新居浜市立郷土美術館の機能や展示を継承発展させたもので、あかがねミュージアム(新居浜市総合文化施設・新居浜市美術館)の2階に開館。開館記念展として「新居浜―日本回想の新居浜美術1890-2015」(11月3日~12月20日)が開催された。

新国立競技場の計画見直し

2015年07月

2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックのメイン会場となる新国立競技場について、イギリスのザハ・ハディドによるデザイン案が17日白紙撤回となった。2012年に国際コンペで選ばれた同案は、景観破壊や建設費の高騰等を理由に批判が相次いでいた。2015年12月22日に再コンペが行なわれ、隈研吾によるデザイン案の採用が決定した。

登録有形文化財登録の答申

2015年07月

文化審議会(会長:宮田亮平)は17日、兵庫県豊岡市の城崎温泉街にある、昭和初期に架けられた鉄筋コンクリート造りの橋など195件の建造物を新たに登録有形文化財にするよう下村博文文部科学相に答申した。

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