イラク人保存修復専門家の人材育成事業

金属の表面クリーニング実習

 文化遺産国際協力センターは、運営費交付金「西アジア諸国等文化遺産保存修復協力事業」およびユネスコ文化遺産保存日本信託基金により、2004年度より毎年、イラク人保存修復専門家を日本に招聘し、保存修復の研修を行っています。
 本年度も、イラク国立博物館より、アリ・ガーニム氏、ナフラ・ナビール氏、ハディール・アブドゥルハーディ氏の3名を招聘し、9月22日から12月9日にかけて、およそ3カ月に渡る研修を実施しています。文化財保存修復に必要な分析機器の研修、木製品や金属製品の保存修復に関する講義と実習を行う予定になっています。また、奈良文化財研究所や東京大学総合研究博物館、国士舘大学イラク古代文化研究所、株式会社日立ハイテクノロジーなどの見学も行なう予定です。

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