東京文化財研究所年史資料の目録公開

「東京文化財研究所年史資料」のうち、シリーズ7関係団体「美術懇話会」
「東京文化財研究所年史資料」全体像

 文化財アーカイブズ研究室では、プロジェクト「専門的アーカイブと総合的レファレンスの拡充」の成果として、「東京文化財研究所年史資料」の情報をウェブサイトに公開しました。
 平成20(2008)年〜平成22(2010)年に『東京文化財研究所七十五年史』を刊行しています。「年史資料」は、その編纂のために収集・作成された文書類を中心とする資料群です。当研究所の母体である「美術研究所」が設立された昭和5(1930)年ころからの事務文書、所属職員が収集した文書、さらには他機関が所蔵する当研究所の関係文書の複製などで構成され、『七十五年史』刊行後も所内で保管されてきました。この資料群は、当研究所の歴史を跡づけるだけでなく、近代日本の文化行政や外交関係の研究にも有用であることから、その目録を公開し、当研究所資料閲覧室を介して、外部の研究者も活用できるようにするべく準備を進めてきました。
 目録作成については、文化財情報資料部研究補佐員の田村彩子が取り組み、既報のとおり、令和4年度第8回文化財情報資料部研究会「年史編纂資料の研究活用に向けた記述編成―東文研史資料を例として」にて、その報告を行いました。また、当時の編集委員で旧職員の山梨絵美子氏、中村節子氏、井上さやか氏、中村明子氏らから、この資料群に関するさまざまな情報をご提供いただき、この度の目録公開に至りました。
 当研究所が長年にわたって蓄積してきた資料群を、文化財に関する研究課題の解決の糸口として、また幅広い分野の新たな研究を創出する契機として、ご活用いただければ幸いです。

※資料閲覧室利用案内
https://www.tobunken.go.jp/joho/japanese/library/library.html
アーカイブズ(文書)情報は、このページの下方に掲載されています。

※東京文化財研究所年史資料
https://www.tobunken.go.jp/joho/japanese/library/pdf/archives_TOBUNKEN_NENSHI_0.0_20230331.pdf

to page top