ワークショップ「中央アジア出土壁画の保存修復2009」の開催

ワークショップ参加者による修復作業体験

 タジキスタン国立古代博物館において、10月23日から28日まで、ワークショップ「中央アジア出土壁画の保存修復2009」を開催しました。本ワークショップは、文化庁委託「文化遺産国際協力拠点交流事業」の枠組みにおいて、東京文化財研究所が、タジキスタン共和国科学アカデミー歴史・考古・民族研究所と共同で行っている「タジキスタン国立古代博物館が所蔵する壁画片の保存修復」事業の一環であり、昨年度に引き続き、2回目となりました。  本年度は、中央アジア諸国(カザフスタン、キルギス、トルクメニスタン)の専門家3名の招聘に加え、ロシア、エルミタージュ博物館壁画修復室から2名、中国敦煌研究院から1名を招聘しました。また、タジキスタン国立古代博物館の研修生6名も参加しました。  ワークショップでは、ロシアの修復家から、旧ソ連時代に行われた中央アジア出土の壁画の修復方法について、また、各国の参加者から自国における保存修復の活動について報告がありました。さらに、私たちがタジキスタンで行っている保存修復の方法を紹介し、実際に作業の一部を体験してもらいました。今後も同様のワークショップを開き、中央アジアにおける壁画の保存修復活動の促進と、保存修復方法の改善を目指します。

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