韓国 国立中央博物館図書館の視察

橘川英規からアーカイブズ資料について説明を受ける一行

 令和8(2026)年5月21日、韓国 国立中央博物館図書館より、チョン・ヘウン氏(教育課・主務官)、ペ・ジニ氏(教育課・学芸研究官)、チョン・ジェホ氏(教育課・司書)が、東京文化財研究所の資料閲覧室を訪問しました。

 韓国を代表する国立博物館として知られる国立中央博物館の図書館は、博物館に併設する形で博物館関連の国内外専門資料を収集・整理し、利用者および関連分野の研究者に専門的な情報を提供しています。考古学、歴史学、美術史学など、博物館に関わる分野の単行本約11万冊、学術誌約4万冊等を所蔵しており、所蔵資料の性格としては東京文化財研究所の資料閲覧室と近しいといえます。

 当日は、文化財アーカイブズ研究室の橘川英規と田代裕一朗による案内のもと、昭和5(1930)年以来収集されてきた当研究所の蔵書、資料閲覧室の利用環境、資料保存と公開に関する取り組みについて説明をおこないました。さらに、博物館・文化財研究機関における専門図書館の役割、資料の整理・保存・活用、利用者サービス、デジタル化の現状と課題などについて、活発な意見交換をおこないました。

 国や制度は異なるものの、文化財および博物館資料を収集・整理し、研究者や学生をはじめとする利用者に提供していくという点において、両機関には多くの共通課題があります。今回の来訪を契機として、今後も資料情報の共有や専門図書館・アーカイブズに関する交流を深め、東アジアにおける文化財研究の基盤整備に寄与していきたいと考えています。

国立中央博物館図書館 
https://www.museum.go.kr/MUSEUM/contents/M0610010000.do

(202605 / 橘川英規, 田代裕一朗)