本法寺法華経曼荼羅図デジタルコンテンツの公開
富山県八尾市の古刹・本法寺に伝わる法華経曼荼羅図は、『法華経』28品の内容を図解した大画面の絵画で、22幅一具(セット)の大規模な作例として他に類をみません。鎌倉時代末期の嘉暦元年から3年(1326~28)にかけて製作されたと考えられ、年代が分かっている点でも貴重です。例年、8月6日の風入法要では堂内に法華経曼荼羅図が掛けられ、絵解きが行われており、地域に根付いた信仰のあり方が現在まで継承されていることが実感できます。
東京文化財研究所では本法寺法華経曼荼羅図の研究に長年取り組まれてきた原口志津子氏(奈良大学)より、調査で撮影された高精細画像のデータをご寄贈いただき、法華経曼荼羅図全22幅のカラー画像と赤外線画像、そして付属資料の画像を見ることができるデジタルコンテンツを作成、令和8年(2026)3月に東京文化財研究所(資料閲覧室)での限定公開を開始しました。
(https://www.tobunken.go.jp/joho/japanese/library/library_collection/index.html#digitalcontents)。
本法寺法華経曼荼羅図は極めて貴重な作例であるにも関わらず、点数の多さからまとまって展示されたことが殆どなく、また、書籍に掲載されている図版にも限界があるため細部の観察が十分にはできませんでした。この度公開したデジタルコンテンツでは画面の各部分を拡大して見ることができ、さらに赤外線画像との比較も可能です。これを機に多くの方に法華経曼荼羅図の豊穣な世界を知っていただければ幸いです。デジタルコンテンツのご利用については東京文化財研究所のウェブサイトをご覧ください。
https://www.tobunken.go.jp/joho/japanese/library/library_collection/index.html
なお、公開にあたっては本法寺様からご協力とご高配を賜りました。心より御礼を申し上げます。
※所属は当時のものです。
