『伊藤延男資料目録』の刊行

『伊藤延男資料目録』書影

 東京文化財研究所では、令和3(2021)年9 月に元東京国立文化財研究所長・故伊藤延男氏が所蔵していた文化財保護行政実務等に関する資料一式の寄贈を受け、その整理を進めてきました(2021年9月の活動報告https://www.tobunken.go.jp/materials/katudo/919556.htmlを参照)。寄贈資料は大きく、1)国内の文化財保護関係の業務に関するもの、2)海外の文化財保護関係の業務に関するもの、3)建築史等の研究活動に関するもの、4)文化財保護等の民間活動に関するもの、5)執筆原稿、に分類でき、これに、6)図書、7)写真、を加えた7つの分類のもとに資料を編成し、この度『伊藤延男資料目録』として刊行しました。資料の総点数は2,185点で、現段階では詳細な情報が明らかでないものも含まれていますが、できるだけ早く資料そのものを必要とする研究者等の閲覧に供することが重要との観点から、大分類による整理ができた段階で公開することにしたものです。『伊藤延男資料目録』は当研究所の刊行物リポジトリ(https://tobunken.repo.nii.ac.jp/)でも公開する予定です。本資料が文化財保護に関する研究等に利用され、その発展に寄与していくことを願っています。

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