「國華社旧蔵写真資料データベース」の公開
國華社旧蔵写真資料データベース
このたび文化財情報資料部では「國華社旧蔵写真資料データベース」を公開しました。
『國華』は明治22年(1889)に岡倉天心や高橋健三らによって創刊された日本および東洋美術を対象とする研究雑誌です。現在も刊行が続く美術雑誌としては世界で最も歴史あるもののひとつであり、かつて散逸の危機にあった日本美術の価値を世界に紹介し、文化の保護を啓発することを目的として誕生しました。誌名の「國華」は創刊の辞の一節「美術は国の精華なり」に由来するもとされます。
國華社旧蔵写真資料は、この130年を超える歴史を持つ『國華』の編集過程において、長年にわたり蓄積・保管されてきた写真資料群です。創刊当初より図版の質に徹底してこだわり、創刊時は写真印刷術の第一人者であった小川一真を起用したコロタイプ印刷や、一流の職人による木版画などを用いて美術作品を再現してきました。本資料群は、こうした厳格な編集作業の系譜のもとに作成された記録を基礎としています。これらの写真資料は、美術史研究における重要な基礎資料です。
これらの貴重な資料を研究に役立てるため、國華社より寄贈を受けた資料の一部を「國華社旧蔵写真資料データベース」として公開いたしました。本データベースは研究利用における即時性と資料の共有を重視し、随時内容の追加・更新を行ってまいります。
https://www.tobunken.go.jp/materials/kokka-sha_photo
