第22回国際文化財保存修復研究会の開催

第22回国際文化財保存修復研究会発表風景

 2008年9月19日に、75名の参加を得て、第22回国際文化財保存修復研究会「遺跡保存と水」を開催しました。遺跡保存コンサルタントのリチャード・ヒューズ氏による「モエンジョダロ遺跡における水文学、水理学、地質工学―水との共存」、仙台市富沢遺跡保存館の佐藤洋氏による「仙台市富沢遺跡保存館における遺構保存の現状と課題」、イタリア・ナポリ及びポンペイ特別考古学局のニコラ・セベリーノ氏による「バイア水中公園:その保存と公開」の3件の発表と、総合討議が行われました。遺跡の保存対策といえば、多くの場合には水を如何にして防ぐかという視点で議論がなされますが、水が存在する前提で保存が図られている遺跡の事例は、そうでない状況にある多くの遺跡の保存を考える上でも参考になると期待されます。

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