「山崎架橋図」(和泉市久保惣記念美術館)のデジタルコンテンツのウェブ公開
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東京文化財研究所は令和6(2024)年に和泉市久保惣記念美術館と共同研究の覚書を締結し、同館所蔵作品の調査研究を行い、令和7(2025)年9月には「山崎架橋図」についての研究会を開催しました。(https://www.tobunken.go.jp/materials/katudo/2403901.html)このたび「山崎架橋図」の光学調査の成果を広く公開することを目指してデジタルコンテンツを作成し、オープンアクセスのデジタルコンテンツとして公開を開始しました。日本語と英語で作品や調査手法などについて解説し、作品のカラー高精細画像、近赤外線画像、蛍光画像を自由自在に拡大・縮小して比較することができます。古美術作品は経年変化によって画面表面が見づらく、描写内容や細部表現を肉眼で識別することが難しいのが通例ですが、近赤外線画像では墨の線描が克明に観察することができ、蛍光画像では修復の際に施された補絹の状態や彩色材料の違いなどを認識することができます。また画面下部の縁起文は、文字を識別しやすくするような撮影手法・画像処理技術を開発しました。これまでの研究では江戸時代後期の附属文書による縁起文が参照されてきましたが、絵画表面上の文字情報が得られやすくなったことで、より深い考察が可能となります。今後の研究の進展が期待されます。鎌倉時代の息吹が感じられる絵画空間をぜひご鑑賞ください。
