国宝銅造阿弥陀如来坐像(鎌倉大仏)の保存修理

国宝銅造阿弥陀如来坐像(鎌倉大仏)の保存修理

 東京文化財研究所では国宝銅造阿弥陀如来坐像保存修理を宗教法人高徳院より受託しました。本事業では、昭和34年の大修理以来55年ぶりにご尊像を足場で囲い、損傷記録およびクリーニング、金属分析調査、気象環境調査、常時微動測定、免震装置調査、高精細写真撮影を行います。東京文化財研究所と鎌倉大仏の関わりは、昭和の大修理において実施したガンマ線透過撮影、平成7年に表面の銅腐食物のサンプリング分析と環境調査を実施して以来となります。本事業では、表面の錆をはじめて非破壊分析手法を用いて分析するとともに、より詳細な損傷記録をとるなど、現在の保存状態について明らかにする予定です。また、昭和の大修理で地震対策として施工されたすべり免震装置の現状について確認する予定です。

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