研究所の業務の一部をご紹介します。各年度の活動を網羅的に記載する『年報』や、研究所の組織や年次計画にもとづいた研究活動を視覚的にわかりやすくお知らせする『概要』、そしてさまざまな研究活動と関連するニュースの中から、速報性と公共性の高い情報を記事にしてお知らせする『TOBUNKEN NEWS (東文研ニュース)』と合わせてご覧いだければ幸いです。なおタイトルの下線は、それぞれの部のイメージカラーを表しています。

東京文化財研究所 保存科学研究センター
文化財情報資料部 文化遺産国際協力センター
無形文化遺産部


10月施設見学

第2修復実験室での説明

 文化庁主催 文化財(美術工芸品)修理技術者講習会受講者 計29名
 10月31日、文化財研究のナショナルセンターである当研究所を見学するため来訪。保存修復科学センター第1修復実験室及び第2修復実験室、漆アトリエ、第1生物実験室、無形文化遺産部実演記録室を見学し、各担当者が業務内容について説明を行いました。

ミャンマー協同組合省小規模産業局との協定調印式

調印式の様子-前方がU Mya Than協同組合省小規模産業局長代理(右)と亀井所長(左)、後方がU Aung Phyu協同組合省協同組合局長

 東京文化財研究所は、 2013年度よりミャンマーの伝統的漆工芸品に関する調査を行っています。このたび、ミャンマー協同組合省小規模産業局とミャンマーの漆工文化遺産保護に関する協定を締結する運びとなり、9月9日、ミャンマー小規模産業局において協定調印式を行いました。調印式には、U Mya Than(ウー・ミャータン)協同組合省小規模産業局長代理とU Aung Phyu(ウー・アウンピュー)協同組合省協同組合局長、東京文化財研究所長の亀井ら関係者が出席し、協定書に署名しました。
 今回の協定締結により、当研究所がミャンマーで行う協力事業の目的や内容等を明確にすることができ、今後の協力事業が円滑に行われることが期待されます。

8月施設見学

第2修復実験室での説明

 高岡地域文化財等修理協会 計14名
 8月18日、富山県の高岡地域文化財等修理協会から14名が来訪。保存修復科学センター燻蒸室・第2修復実験室、修復アトリエ(漆)を見学し、各担当者が業務内容について説明を行いました。

7月施設見学

第1修復実験室での説明

 独立行政法人国立文化財機構新任職員 計44名
 7月24日、独立行政法人国立文化財機構新任職員研修会の一環として44名が来訪。企画情報部資料閲覧室、無形文化遺産部実演記録室、保存修復科学センター分析科学研究室・第1修復実験室を見学し、各担当者が業務内容について説明を行いました。

アルメニア共和国文化省の招聘を受けて

アルメニア共和国文化省との調印式-アレヴ・サミュエルヤン文化省副大臣(左)と筆者(右)

 このたび、アルメニア共和国文化省からの招聘を受けて5月25日から6月2日まで、文化遺産国際協力センター山内地域環境研究室長、研究支援推進部平出総務係長と共に同国を訪問しました。今回の招聘は、昨年度、文化庁の事業で日本の文化財保護の現状を紹介すべくアレヴ・サミュエルヤン文化省副大臣を招いたことに対する返礼といえます。そして、平成23年度から実施してきた文化庁の拠点交流事業による青銅器の保存修復ワークショップの終了を受けて、今後5年間に行う「アルメニア共和国文化省と東京文化財研究所の間の文化遺産保護のための協力に関する合意書」の調印を行い、併せてワークショップ修了式及び保存修復処置を終えた資料の展示開会式へ出席しました。
 26日の文化省での新協定書の調印式及び歴史博物館での展示開会式では、多くの報道陣等を前に挨拶に立ったアレヴ副大臣は、日本の技術移転への協力に深い敬意と感謝の意を表しました。27日には、「日本の文化財保護の現状と課題」と題した講演を行い、各種文化財の保護に必要な、技術を伝承する後継者の育成、資材や用具の確保が課題であること、特に、縮小化傾向にある日本社会の中での文化財保護に強い危機感を持っていることを伝えました。28日からは、アルメニアを代表する修道院や教会堂、博物館の修理施設等の視察を行い、アルメニアの素晴らしい文化に触れながら更なる技術交流の必要性を感じました。

第35回観世寿夫記念法政大学能楽賞の受賞について

 2013年12月7日、無形文化遺産部高桑いづみ無形文化財研究室長の観世寿夫記念法政大学能楽賞受賞が決定しました。
 今回の受賞は、多年にわたり能楽の音楽的研究を重ね、あらゆる分野で能楽の音楽的研究を牽引する活動や、研究成果が実演の場と深くつながり、研究成果が社会への還元に大きな成果を挙げている点が評価されたことによるものです。
 観世寿夫記念法政大学能楽賞は、法政大学が観世流の能役者、観世寿夫氏の能界劇界における業績を記念して、顕著な業績や舞台成果を示した研究者・評論家・能役者、能楽の普及に貢献した個人・団体に贈呈するものです。

寄附金の受入

東京美術商協同組合中村理事長(左)と亀井所長(右)
(株)東京美術倶楽部三谷社長(左)と亀井所長(右)

 東京美術商協同組合(中村純理事長)より東京文化財研究所における研究成果の公表(出版事業)の助成を、また、株式会社東京美術倶楽部(三谷忠彦代表取締役社長)より東京文化財研究所における研究事業の助成を目的として、それぞれ寄附のお申し出があり、12月24日に東京美術商協同組合において、ありがたく拝受いたしました。
 当研究所の事業にご理解を賜りご寄附をいただいたことは、当研究所にとって大変ありがたいことであり、研究所の事業に役立てたいと思っております。

11月施設見学

化学実験室での説明

 韓国伝統文化大学校 5名
 11月18日、当研究所の保存修復現場の視察及び国際協力活動の事例を学ぶため来訪。保存修復科学センター分析科学研究室及び文化遺産国際協力センターを見学し、各担当者が業務内容について説明を行いました。

10月施設見学(1)

化学実験室での説明(10月7日:タイ・チュラーローンコーン大学)

 タイ・チュラーローンコーン大学 14名
 10月7日、日本の伝統的建造物・建築物の保存の先端技術見学のため来訪。保存修復科学センター分析科学研究室室及び文化遺産国際協力センターを見学し、各担当者が業務内容について説明を行いました。

10月施設見学(2)

実演記録室での説明(10月7日:東京学芸大学)

 東京学芸大学教育学部文化財科学ゼミ 17名
 10月7日、文化財の保存・修復の現場を見学するため来訪。企画情報部資料閲覧室、無形文化遺産部実演記録室及び保存修復科学センター分析科学研究室を見学し、各担当者が業務内容について説明を行いました。

10月施設見学(3)

修復実験室での説明(10月11日:「市民と共に ミュージアムIPM」参加者)

 文化庁ミュージアム活性化支援事業「市民と共に ミュージアムIPM」参加者 36名
 10月11日、文化財の保存・修復の現場を見学するため来訪。保存修復科学センター生物実験室、修復実験室を見学し、各担当者が業務内容について説明を行いました。

10月施設見学(4)

国際研修室での説明(10月18日:金沢大学)

 金沢大学 14名
 10月18日、文化遺産保護に関する国際協力や最新保存修復方法の現状を学ぶため来訪。保存修復科学センター分析科学研究室、文化遺産国際協力センターを見学し、各担当者が業務内容について説明を行いました。

8月施設見学

X線撮影室での説明(8月30日)

 ICCROM国際研修「紙の保存と修復」研修生 計13名
8月30日、ICCROM国際研修「紙の保存と修復」の一環として来訪。無形文化遺産部実演記録室、保存修復科学センター修復アトリエ、同修復実験室、同分析科学研究室及び同X線撮影室を見学し、各担当者が業務内容について説明を行いました。

7月施設見学

資料閲覧室での説明(7月24日)

 独立行政法人国立文化財機構新任職員 計31名
7月23日及び24日、独立行政法人国立文化財機構新任職員研修会の一環として各日15名及び16名が来訪。企画情報部資料閲覧室、無形文化遺産部実演記録室、保存修復科学センター修復実験室を見学し、各担当者が業務内容について説明を行いました。

第63回工業技術賞の受賞について

 平成25年5月17日、保存修復科学センターの早川典子主任研究員と株式会社林原の西本友之氏、大倉隆則氏との共同研究「文化財修復用接着剤 古糊様多糖の開発」が一般社団法人大阪工研協会から第63回工業技術賞を授与されました。工業技術賞は、一般社団法人大阪工研協会が工業に関する研究発明(工業化に寄与したものあるいは将来寄与しうるもの)ならびに現場技術の進歩改善に功績のあった方々を顕彰するものです。

5月施設見学

X線撮影室での説明(5月21日)

 愛知教育大学付属岡崎中学校 計5名
 5月21日、東京文化財研究所の視察のために来訪。企画情報部資料閲覧室、無形文化遺産部実演記録室、保存修復科学センター修復実験室、同X線撮影室及び文化遺産国際協力センターを見学し、各担当者が業務内容について説明を行いました。

4月施設見学

生物実験室での説明(4月15日)

 明治大学博物館友の会「平成内藤家文書研究会」 18名

 4月15日、文化財の保存・修復の現場を見学するために来訪。企画情報部資料閲覧室、保存修復科学センター修復実験室及び同生物実験室を見学し、各担当者が業務内容と設備について説明を行いました。

東日本大震災被災文化財等救援・修復活動への功労者に対する文化庁長官感謝状贈呈式

文化庁長官から感謝状を贈呈される亀井所長
表彰者と記念撮影(後列一番左が亀井所長)

 平成25年3月25日(月)、当研究所のセミナー室において、東日本大震災によって被災した文化財等の救援・修復活動に関し、活動に協力又は従事した団体等に対して、文化庁長官からの感謝状の贈呈式が行われました。
 平成23年4月の東北地方太平洋沖地震被災文化財等救援委員会の発足以来、2か年にわたり事務局を務めてきた当研究所に対して、文化庁の近藤誠一長官から感謝状が贈られました。

3月施設見学

実演記録室での説明(3月8日)

 文化庁元主任文化財調査官 半澤重信氏 他3名
 3月8日、東京文化財研究所の視察のために来訪。企画情報部資料閲覧室、無形文化遺産部実演記録室、保存修復科学センター修復実験室及び文化遺産国際協力センターを見学し、各担当者が業務内容と設備について説明を行いました。

11月施設見学

化学実験室での説明(11月1日)

 文化庁主催 文化財(美術工芸品)修理技術者講習会受講者 計29名
 11月1日、文化財の保存・修復の現場を見学するために来訪。企画情報部資料閲覧室、無形文化遺産部実演記録室、保存修復科学センター修復実験室、同化学実験室及び同電子顕微鏡室を見学し、各担当者が業務内容について説明を行いました。

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