大エジプト博物館保存修復センター保存修復専門家人材育成詳細計画策定調査ミッション

収蔵庫視察
大エジプト博物館保存修復センター視察

 文化遺産国際協力センターでは国際協力機構(JICA)の要請を受けて、「大エジプト博物館(Grand Egyptian Museum)」の付属機関である「保存修復センター」の設立と稼働に向け、技術的な支援を続けています。
 来年4月から開始予定であるフェーズⅡ(第2段階)の本格協力段階における人材育成計画策定のために、今回は最長10月26日から11月14日の日程で(担当専門分野によって日程が異なる)、保存修復や収蔵管理の日本人専門家10名に加え2名の東文研職員からなるミッションをエジプトに派遣し、事前調査を行いました。
 期間中は、大エジプト博物館保存修復センターを2度視察し、エジプト側プロジェクト執行部や現場で準備を進めている修復家たちと話し合いを重ね、センター設立の進捗状況を把握することができました。また、文化財の移送が予定されている博物館の収蔵庫視察や修復家と話をする機会があり、エジプトの保存修復の現況を把握することができました。これらの調査をもとに、専門家が人材育成計画を執筆したものを東文研がとりまとめ、JICAを通してエジプト側に提出する予定です。今後ともセンター設立とその稼働に向けて、協力を進めていきます。

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