保存担当学芸員フォローアップ研修

研修の様子

 表題の研修は、今年度で29回目となる「博物館・美術館等保存担当学芸員研修」の修了者を対象に、保存に関する最新の知見等を伝える目的で毎年行なっており、今年は6月25日に開催し、80名の参加者を得ました。今回は下記のように、前半に東北地方太平洋沖地震被災文化財等救援委員会(文化財レスキュー事業)のこれまでの活動に関して、後半に我々が携わっている保存環境に関わる取り組みについて取り上げました。

  • 文化財レスキューのこれまで(保存修復科学センター長 岡田健)
  • 大規模災害に強い文化財施設と設備(主任研究員 森井順之)
  • フィルム収蔵庫の保存環境 (保存科学研究室長 佐野千絵)
  • 東文研が関わる保存環境調査、相談と助言に関して(吉田直人 主任研究員)

 毎年、本研修には保存担当学芸員修了者総数の1割を超える方に参加して頂いており、これは東文研の保存環境への取り組みに対する期待の表れと考えています。今後も、その期待に応えるべく、ニーズを的確に捉えた活動を続けていく所存です。

to page top