研究所の業務の一部をご紹介します。各年度の活動を網羅的に記載する『年報』や、研究所の組織や年次計画にもとづいた研究活動を視覚的にわかりやすくお知らせする『概要』、そしてさまざまな研究活動と関連するニュースの中から、速報性と公共性の高い情報を記事にしてお知らせする『TOBUNKEN NEWS (東文研ニュース)』と合わせてご覧いだければ幸いです。なおタイトルの下線は、それぞれの部のイメージカラーを表しています。

東京文化財研究所 保存科学研究センター
文化財情報資料部 文化遺産国際協力センター
無形文化遺産部


7月施設見学(1)

修復実験室での説明(7月4日)

 ソウル大学奎章閣韓国学研究院ほか4名
 7月4日、文化財の保存修復作業等の見学のため来訪。企画情報部資料閲覧室,保存修復科学センター修復実習室及び文化遺産国際協力センター修復アトリエにおいて各担当者が業務内容について説明を行いました。

/ 高栁明)

7月施設見学(2)

分析科学研究室での説明(7月7日)

 台湾・国立中央図書館台湾分館職員ほか4名
 7月7日、文化財の保存修復に関する調査研究の見学のため来訪。保存修復科学センター各研究室において担当者が業務内容について説明を行いました。

/ 高栁明)

7月施設見学(3)

 独立行政法人国立文化財機構新任職員31名
 7月21日及び22日に、独立行政法人国立文化財機構新任職員研修会の一環で、各日18名及び13名が来訪。3階文化遺産国際協力センター修復アトリエ、2階企画情報部資料閲覧室、地階無形文化遺産部実演記録室を見学し、それぞれの担当者が説明及び質疑応答を行いました。

/ 高栁明)

寄附金の受入れ

左から高栁管理室長、田中企画情報部長、亀井所長、浅木代表取締役社長、下條理事長、(株)水戸幸商会 吉田代表取締役

 東京美術商協同組合から東京文化財研究所における研究成果の公表(出版事業)の助成を目的として、また(株)東京美術倶楽部から東京文化財研究所における研究事業の助成を目的として、それぞれ寄附金のお申し出がありました。
 3月4日、港区新橋の東京美術商協同組合で会談し、昨今の文化財に関する話題から画材に関する話題まで、多岐にわたるご質問、期待の言葉などをいただき、当研究所の調査・研究に対する期待の大きさが感じられました。会談後、今回ご寄付いただいたことに対して、東京美術商協同組合下條啓一理事長並びに(株)東京美術倶楽部浅木正勝代表取締役社長にそれぞれ亀井所長から感謝状を贈呈しました。
 当研究所の事業にご理解を賜りご寄附をいただいたことは、当研究所にとって大変有難いことであり、研究所の事業に役立てたいと思っております。

/ 高栁明)

フランス・ギメ美術館と東京文化財研究所との研究協力及び交流に関する覚書の締結

前列左から、中野副所長、ジャック・ジエス館長、亀井所長、清水文化遺産国際協力センター長

 平成22年5月24日、フランス・ギメ美術館と東京文化財研究所の間で、研究協力及び交流に関する覚書が締結されました。覚書は、ギメ美術館と当研究所が、研究者の交流、学術的活動の共同実施、シンポジウムなどの共同開催及び学術資料の交換等を実施することにより、文化遺産の調査・研究、保存修復に関する研究協力及び交流を強化・促進することを目的としています。
 当日はギメ美術館からジャック・ジエス館長及び尾本館長顧問を当研究所にお迎えして署名式が行われ、当研究所職員が同席する中、館長と亀井所長により署名が交わされました。

研究所で総合消防訓練実施

消防本部(右から本部長:鈴木所長、副本部長:北出管理部長、中野副所長、手前は消防隊長:高栁管理室長)
救護者の搬送
消火器による放水体験と訓練参加者の様子
AEDの操作訓練の模様と、説明を真剣に聞き入る参加者

 1月25日午前10時30分から当研究所で総合消防訓練が実施された。 この日は研究所3階の給湯室からの出火を想定。初期消火、通報、避難誘導、救護などを研究所の職員で構成する自衛消防隊を中心に訓練を行い、当日研究所に勤務する職員が多数参加した。
 午前10時30分、所内に設置された火災警報機が鳴り、「火災が発生したので避難してください」の放送。自衛消防隊及び火災発見者が消火器による初期消火(模擬)を行い、119番通報(模擬)。職員を誘導し屋外に避難させた。
 その間、消防本部、救護所を設置するとともに、自衛消防隊が、煙を吸って具合が悪くなり、逃げ遅れた職員1人を担架で避難させ、文化財(模擬)を搬出した。
 鈴木所長からは、訓練における対応等への謝辞及び感想の後、明日の文化財防火デーは、文化財保護法の契機となった、法隆寺金堂壁画の焼失は原因不明のままであり、いつ、どこから出火するかわからないので、常日頃から気を引き締めてほしいとの講評があり、参加者は防災意識を高めていた。
 避難訓練終了後、消火器の種類、取扱い方法の説明を受けた後、訓練用消火器を使用した訓練も行われ、「火事だ!」との発声とともに放水訓練を行った。
 その後、研究所に設置されているAED(自動体外式除細動器)の取扱説明があり、AEDの取扱訓練を行った。参加者は真剣な表情でAEDを操作し、救命措置の重要性に対する関心の高さが感じられた。
 研究所では、1月26日の「文化財防火デー」に合わせ、関連行事として毎年、消防訓練を行っている。

/ 高栁明)

感謝状の贈呈

前列左より、佐藤代表取締役、鈴木所長、後列左より、田中企画情報部長、中野副所長、北出管理部長

 8月10日に研究所に搬入のあった、株式会社大塚巧藝新社(佐藤末春代表取締役)からの刀剣のガラス乾板ならびに紙焼き資料一式(企画情報部にて受入)について、ご寄贈いただいたことに対して、9月14日佐藤代表取締役に鈴木所長から感謝状を贈呈しました。
 その後、所長室にて文化財保存・修復並びに美術品等の展覧会に関する文化事業など、多岐にわたる話題について懇談しました。
 当研究所の事業にご理解を賜りご寄贈をいただいたことは、当研究所にとって大変有難いことであり、研究所の事業に役立てたいと思っております。

/ 高栁明)

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