聖ミカエル教会(ケシュリク修道院)保存修復共同研究に係る協議

ネヴシェヒル保存修復研究センターでの打合せ

ネヴシェヒル県副知事表敬訪問
文化遺産国際協力センターでは、トルコ共和国のカッパドキアに位置する聖ミカエル教会(ケシュリク修道院内)を対象に、現地専門機関や大学と協力しながら内壁に描かれた壁画の保存修復に関する共同研究事業を進めています。昨年度は、現地調査を通じて研究計画書を作成し、その内容についてトルコ共和国文化・観光省ならびに専門委員会で審議された結果、実施に関して正式な認可を受けました。(聖ミカエル教会(ケシュリク修道院)での保存修復研究計画立案に向けた調査の実施 :: 東文研アーカイブデータベース (tobunken.go.jp))
これを受けて、令和6(2024)年6月25日~29日にかけて現地を訪問し、今後、安全に研究活動を進めるうえで大切となる環境整備について協議しました。協議は、ネヴシェヒル保存修復研究センター長のHatice Temur YILDIZ氏やウルギュップ市議会議員でカッパドキア観光地域インフラサービス協会理事を務めるLevent Ak氏協力のもと進められ、ネヴシェヒル県副知事やユルギュップ市長とも意見交換を行う機会を設けていただくなど、大変有意義なものとなりました。その結果、教会内に建設予定の足場や水道・電気の設置工事等についてご協力いただけることとなり、カッパドキア地域における公共団体との連携体制を築くことができました。
今後は、現地の方々の期待に応えるためにも研究活動に取り組み、トルコ共和国における文化財の保存修復に広く貢献できるよう、活動を続けていきます。