久野健ノートの公開

資料の一部

 東京文化財研究所には文化財に関わる写真や調査記録など膨大な数の資料を収蔵していますが、その中には研究者が自ら作成・蒐集した資料も多く含まれています。仏教彫刻史の泰斗で東京文化財研究所の職員でもあった久野健氏(1920〜2007)が残した貴重な資料群もそのような研究資料の一つで、久野氏の死後、ご遺族によって当研究所に寄贈されました(https://www.tobunken.go.jp/materials/katudo/203583.html)。
写真資料を中心とした一部の資料は、すでに資料閲覧室で公開されていますが、このたび久野氏が終生愛用していた手書きのノートの目録(310冊、13422件)の整理が終わり、公開の運びとなりました。これらのノートには国内外の仏像彫刻の調査記録や、展覧会の鑑賞記、聴講した研究会のメモなどが書き込まれており、まさに久野氏の研究者としての軌跡が記録されたものと言えます。ウェブサイトでは目録を公開し、資料閲覧室では実際のノートを閲覧することが可能です(https://www.tobunken.go.jp/materials/kuno_note)。ぜひご活用ください。

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