研究所の業務の一部をご紹介します。各年度の活動を網羅的に記載する『年報』や、研究所の組織や年次計画にもとづいた研究活動を視覚的にわかりやすくお知らせする『概要』、そしてさまざまな研究活動と関連するニュースの中から、速報性と公共性の高い情報を記事にしてお知らせする『TOBUNKEN NEWS (東文研ニュース)』と合わせてご覧いだければ幸いです。なおタイトルの下線は、それぞれの部のイメージカラーを表しています。

東京文化財研究所 保存科学研究センター
文化財情報資料部 文化遺産国際協力センター
無形文化遺産部


8月施設見学

説明を受ける委員

「みんなでまもる文化財みんなをまもるミュージアム」事業実行委員会12名

 8月31日、当研究所の防災、危機管理に関する研究活動を参考するために来訪。保存科学研究センターの生物化学実験室見学し、担当研究員による業務内容の説明を受けるとともに岡田センター長より講義を受けました。 

寄附の受入

中村徹様(前列左)亀井所長(前列右)

 本年4月の当活動報告にもありますように、当研究所名誉研究員中村傳三郎(1916-1994)の旧蔵資料を、ご遺族の中村徹様から4月30日付でご寄附いただきました。ご寄附をいただいたことに対して、中村徹様に、亀井所長から6月2日に当研究所役員室にて感謝状を贈呈しました。当研究所の事業にご理解を賜り近現代彫塑史研究上重要な資料の寄附をいただいたことは、当研究所にとって有意義であり、今後の研究所の事業に役立てたいと思っております。

6月施設見学(1)

分析装置について説明を受ける様子

 一般社団法人 日本分析機器工業会 12名
 6月20日、当研究所の文化財の先端研究開発・現場の状況を深く理解するために来訪。文化財情報資料部の写真室、保存科学研究センターの実験室、文化遺産国際協力センターの実験室を見学し、各担当研究員による業務内容の説明を受けました。

6月施設見学(2)

説明を受ける招へい者

 国際交流基金 平成28年度中央アジアシンポジウム招へい者 約15名
 6月24日、東京文化財研究所の活動を参考にするためシンポジウムの参加に併せて見学。無形文化遺産部、保存科学研究センター、文化遺産国際協力センターを見学し、担当研究員による説明を受けました。

ブータン王国アシ・ケサン王女の御来訪について

アシ・ケサン王女と所長

 ブータン王国アシ・ケサン王女が平成28年5月10日に当研究所に御来訪されました。
 文化財の修復・模写等に関して当研究所の活動を視察し今後の同国の文化財の保存活動の参考にされたいと御来訪いただいたもので、 所長挨拶の後、概要説明を研究支援推進部より行いました。その後文化遺産国際協力センターの友田保存計画研究室長より当研究所の東南アジア・南アジア関係の協力事業概要とブータンでの協力の御説明、加藤国際情報研究室長より在外日本古美術品保存修復協力事業について御説明しました。また保存科学研究センターからは、早川副センター長より文化財の材料の分析機器に関する御説明をし、森井主任研究員、貴田特別研究員より染織文化財の調査方法、日本画の緑青焼け劣化等について御説明しました。
 アシ・ケサン王女は当研究所職員の説明を真剣にお聞きになり、当研究所としても同国の文化財修復等に関して一定の役割を果たせたのではと思います。

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