第51回「オープンレクチャー」の開催
講演会の様子
文化財情報資料部では、11月2、3日の2日間にかけて、オープンレクチャーをセミナー室において開催しました。毎年秋に一般から聴衆を公募し、外部講師を交えながら、当所研究員が日頃の研究成果を講演の形をとって発表するもので、今回第51回目を迎えました。この行事は、台東区が主催する「上野の山文化ゾーンフェスティバル」の「講演会シリーズ」一環でもあり、同時に11月1日の「古典の日」にも関連させた行事でもあります。
本年は11月2日に、「海を渡った日本絵画―ライプチッヒ民俗学博物館所蔵「四条河原遊楽図屏風」の紹介をかねて」(東京文化財研究所文化財アーカイブズ研究室長・江村知子)、「穢土としての身体―日本中世絵画に描かれた病と死体」(共立女子大学教授・山本聡美)、3日に「写された枇杷図―狩野探幽と江戸の再生」(東京文化財研究所主任研究員・小野真由美)、「田楽を作る歌仙―伊藤若冲の歌仙図について」(神戸市外国語大学準教授・馬渕美帆)の4題の講演が行われました。両日合わせて聴講者225名の参加を見、アンケートの結果、ほぼ9割の聴衆から、「満足した」「おおむね満足した」との回答があり、好評を博しました。