「及川尊雄旧蔵 紙媒体資料」の一部画像公開を開始

 当研究所は令和3(2021)年、日本の伝統楽器や関連資料の蒐集家として知られる及川おいかわ尊雄たかお(1942-2018)氏旧蔵紙媒体資料の寄附を受けました(全2,235件)。無形文化遺産部ではこれらの紙媒体資料の整理を進め、令和4(2022)年より当研究所ウェブサイトでデータベースを公開しています(及川尊雄旧蔵 紙媒体資料目録データベース :: 東文研アーカイブデータベース)。及川尊雄旧蔵紙媒体資料は、日本の伝統楽器を軸にしながらも広く国内外の資料に及び、その体裁も成立時期もさまざまで、まさに多彩な紙媒体資料群です。
 現在これらの紙媒体資料は、予約の上、当研究所閲覧室で閲覧することができますが、このたび無形文化遺産部では、及川尊雄旧蔵紙媒体資料をより幅広く利用してもらうため、取り扱いが難しい状態の資料や稀少性が高いと思われる資料のデジタル化に着手しました。そして、デジタル化が完了した資料はデータベース内の「pdf」欄からご覧いただけるようになりました。今後も順次デジタル化を進めてまいりますが、現在デジタル化が完了している資料の一覧は、こちらからご覧いただけます。
 「及川鳴り物博物館」(2003-2015)館長として自ら蒐集した楽器を展示し、来館者を直接案内していた及川尊雄氏は、実際に楽器に触れて音を響かせてその魅力を知ってもらいたいという考えの持ち主でした。紙媒体資料も、より多くの方にご覧いただくことが及川氏の志に適っていると考えています。ぜひご活用ください。

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