韓国・国立朝鮮王朝実録博物館の一行を迎えて (資料閲覧室)

資料に関する説明
令和6(2024)年3月21日、韓国・国立朝鮮王朝実録博物館(江原道平昌郡)の一行が、東京文化財研究所の資料閲覧室を訪問しました。同館は、韓国・文化財庁傘下の機関で、令和5(2023)年11月に開館し、朝鮮王朝実録 五台山史庫本 75冊(ユネスコ世界記録遺産)、朝鮮王朝儀軌 82冊などの歴史資料(典籍)を主に所蔵しています。
金大玄氏(行政事務官)をはじめとする一行は、文化財情報資料部文化財アーカイブズ研究室長・橘川英規と文化財情報資料部研究員・田代裕一朗による案内説明を受けながら、昭和5(1930)年以来集められてきた当研究所の蔵書を興味深く見学しました。さらに資料類を保存活用する機関という共通点のもと、資料保存とアーカイブ事業をめぐる双方の現状と課題について、積極的に意見を交換しました。
文化財アーカイブズ研究室は、文化財に関する資料情報を専門家や学生に提供し、資料を有効に活用するための環境を整備することをひとつの任務としております。それは海外の専門家や学生に対しても例外ではありません。世界的に見ても高い価値を誇る当研究所の貴重な資料が、広く活用され、人類共通の遺産である文化財の研究発展に寄与することを願っております。
※文化財アーカイブズ研究室では、大学・大学院生、博物館・美術館職員などを対象として「利用ガイダンス」を随時実施しています。ご興味のある方は、是非案内(https://www.tobunken.go.jp/joho/japanese/library/application/application_guidance.html) をご参照のうえ、お申込みください。