アート・ドキュメンテーション学会秋季研究集会での見学会開催(資料閲覧室)
見学会の様子:当研究所資料閲覧室の活動の説明(撮影/アート・ドキュメンテーション学会・寺師太郎氏)
見学会の様子:資料閲覧室での文化財写真についての解説(撮影/アート・ドキュメンテーション学会・寺師太郎氏)
令和5(2023)年10月28日、アート・ドキュメンテーション学会第16回秋季研究集会が東京文化財研究所を会場として開催され、併せて資料閲覧室の見学会が行われました。
同学会は、ひろく芸術一般に関する資料を記録・管理・情報化する方法論の研究と、その実践的運用の追究に携わっている団体で、図書館司書、学芸員、アーキヴィスト、情報科学研究者、美術史研究者など、約350名の会員が所属していて、今回の見学会には、13名の会員が参加しました。
見学会では、まず当研究所2階の研究会室で、文化財情報資料部文化財アーカイブズ研究室長・橘川英規が当研究所の概要と資料閲覧室の活動や蔵書構成について紹介し、資料閲覧室と書庫に移動して、デジタルアーカイブや文化財調査写真などの意義や活用の実際を解説しました。文化財資料の専門家も参加しており、資料の収集・整理・公開・保存に関する実務者の視点からの質問や、ユーザーとしての視点からの要望などもあり、充実した意見交換の場ともなりました。
文化財アーカイブズ研究室は、文化財に関する資料情報を専門家や学生に提供し、資料を有効に活用するための環境を整備することをひとつの任務としております。今後も、このような専門家に向けた見学や利用ガイダンスを行い、ひろく当研究所の所蔵資料を知っていただく機会をふやしていきたいと考えております。
受講を希望する方は、「利用ガイダンス」(対象:大学・大学院生、博物館・美術館職員、https://www.tobunken.go.jp/joho/japanese/library/guidance.html)をご参照の上、お申込みください。