文化財アーカイブに関するレクチャー実施―学習院大学の学生を迎えて

レクチャーの様子:会議室でのプレゼンテーション
レクチャーの様子:書庫での資料紹介

 令和5(2023)年10月16日、学習院大学の学生約40名(担当:学習院大学教授・京谷啓徳氏、皿井舞氏)が東京文化財研究所を来訪し、同大学の「博物館情報・メディア論」の授業の一環で、当研究所の文化財アーカイブズに関する活動を紹介しました。
 最初に、当研究所会議室で、文化財情報資料部文化財アーカイブズ研究室長・橘川英規が当研究所の概要・沿革を説明し、将来美術館博物館で学芸員として活動をおこなう上で役立つ資料、あるいは博物館活動の中で作り出された資料の収集・公開について紹介しました。また、当研究所の資料閲覧室を例に、専門図書館での研究活動の支援のあり方についても解説しました。その後、資料閲覧室と書庫に移動し、2つのグループに分かれて、橘川と文化財情報資料部研究員・田代裕一朗が、それぞれデジタルアーカイブや文化財調査写真を実際に見せながら、その意義や活用方法について紹介しました。
 今回のレクチャーには、美術史専攻のみならず他学部の学生も数多く参加しており、当研究所の活動の一端を知ってもらうよい機会となりました。
 文化財アーカイブズ研究室は、研究プロジェクト「専門的アーカイブと総合的レファレンスの拡充」において、今後も学生や専門家を対象とした利用ガイダンスを、積極的に実施していきます。受講を希望する方は、「利用ガイダンス」(対象:大学・大学院生、博物館・美術館職員、https://www.tobunken.go.jp/joho/japanese/library/guidance.html)をご参照の上、お申込みください。

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