東京国立博物館における「黒田記念館 黒田清輝の作品Ⅰ」展示

黒田記念館 黒田清輝の作品Ⅰ

 今年度 4月、文化財研究所と国立博物館の両独立行政法人は、統合して独立行政法人国立文化財機構になりました。これにともない黒田記念館所蔵の作品を、平成館1階企画展示室にて展示しました。内容は、洋画家黒田清輝の代表作であり、もっともひろく親しまれている「湖畔」(国指定重要文化財)をはじめ、フランス留学時代から晩年までの作品(油彩画14点素描8点)によって構成しました。これによってリベラルな思想に裏づけられた、外光と色彩を意識した新しい視覚表現によって、明治中期の日本の洋画界に変革をもたらした黒田清輝の芸術のエッセンスを紹介しました。(会期:4月10日から5月6日まで)。会期中、同博物館では「レオナルド・ダ・ヴィンチ―天才の実像」展開催と重なったため来館者も記録的に多いなか、そうした方々にも黒田作品をも鑑賞していただくことができ、作品公開の機会拡大となりました。一方黒田記念館では、これまで同様に毎週木、土曜日に公開を継続し、あわせて画家、及び作品等の研究成果を一般の方々に見ていただくようにつとめていきます。なお、今年度における第2回の同博物館での公開は、11月6日から12月2日までを予定しています。

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