鑑賞の手引き『黒田清輝 黒田記念館所蔵品より』

『黒田清輝 黒田記念館所蔵品より』表紙

 東京国立博物館の展示施設のひとつである黒田記念館は、もともと当研究所の前身である美術研究所として建てられたものです。明治から大正にかけて活躍した洋画家、黒田清輝(1866~1924)の遺産をもとに、昭和5(1930)年に設置されました。そうした設立の経緯もあり、平成19(2007)年に黒田記念館が東京国立博物館へ移管となった後も、当研究所では黒田清輝に関する調査研究を続けています。
 このたび、東京国立博物館と東京文化財研究所の編集で、黒田記念館に来館される方々の鑑賞の手引きとなる冊子を制作しました。『黒田清輝 黒田記念館所蔵品より』と題した、この冊子は全40頁、《湖畔》や《智・感・情》をふくむ黒田記念館の主要作品46点をカラー図版で紹介しながら、“日本近代洋画の父”黒田清輝の代表作や画業についてわかりやすく解説しています(税込み価格\700、お問い合わせは印象社、〒103-0027 東京都中央区日本橋3-14-5 祥ビル7階、TEL 03-6225-2277、まで)。黒田記念館をお訪ねの際に、鑑賞のよすがとなれば幸いです。

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