無形文化遺産部公開学術講座「東大寺修二会(お水取り)の記録」

公開学術講座プログラム
対談の様子
展示会場の様子

 第6回無形文化遺産部公開学術講座が10月22日に東京国立博物館平成館大講堂で開催されました。
 今回の講座では、無形文化遺産部が所蔵する無形文化財関連の資料の中から、東大寺修二会(お水取り)の録音記録を取り上げました。1967年から継続的に行われた調査の過程で蓄積されてきた東大寺修二会の現地録音は、10インチのオープンリールだけでも約400本にも上る膨大なものです。1960年代から90年代にかけて修二会に参籠されていた橋本聖圓師(東大寺長老)と、調査で中心的な役割を果たされた佐藤道子氏(東京文化財研究所名誉研究員)との対談の合間に、そうした録音記録の一部を紹介しました。また、平成館小講堂では東大寺修二会に関連する珍しい資料の展示を併催しました。
 一般参加者は200人を超える盛況で、アンケートでは展示ともども大変な好評をいただきました。
 橋本聖圓師と佐藤道子氏の対談では非常に興味深いお話をうかがうことができました。今年度の無形文化遺産部の報告書に、その内容を掲載する予定です。

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