東京都台東区立上野中学校学芸発表会における研究所のパネル展示

台東区立上野中学校学芸発表会でのパネル展示
タッチパネルを使って、東京文化財研究所の説明を見ている中学生

 10月30日、東京都台東区立上野中学校の学芸発表会において、東京文化財研究所はパネル展示を行いました。その内容は「X線透過撮影による能管・龍笛の構造解明」と「X線透過撮影による仏像の調査・研究」の二つです。
 これらの展示はいずれも以前、研究所のエントランスで展示されていたパネルを二次活用したものですが、どちらもX線透過撮影を通して調査を行い、成果を得たという点が共通していました。
 中学生のみなさんも健康診断の際にX線透過撮影によって胸部の状態を知ることはよく知っています。したがって今回のパネル展示を通じて、この方法がどのような材質の文化財に対して有効なのか、またその結果何がわかるのかなどを理解してもらえたかと思います。
 東京都台東区立上野中学校学芸発表会で研究所のパネルが展示されたのも2回目となりました。たった1日の展示ではありましたが、上野中学校生徒、教職員、そして保護者など約300名の方々に対し、文化財を守り、未来に伝えようとしている研究機関が上野中学校のすぐ近くにあることを知っていただくよい機会になったと思います。
 今後もこの活動が学校教育との連携、あるいは地域社会との連携を表す一つの形として続いていくことを願ってやみません。

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