壁画の保存修復に関するミャンマー人専門家の招へい研修

模擬壁画片を用いた修復実習

 文化庁委託文化遺産国際協力拠点交流事業の一環として、ミャンマー文化省考古・国立博物館局の職員である壁画修復専門家2名を、2015年3月9日から3月13日の期間で日本に招へいしました。研修では壁画の保存修復に関する講義・実習、修復工房の見学、寺院壁画の視察を行い、日本で行われている壁画修復について理解を深めていただきました。
 研修の前半では、日本の壁画(装飾古墳、古墳壁画、寺院の漆喰壁画、板絵など)の歴史、材質・技法的な特徴や修復事例に関する講義、古墳壁画修復に使用される材料・技術についての講義、および模擬壁画片を用いた修復実習を行いました。研修生は新たに知る材料や技術に対して強い関心を抱き、活発に質問を行っていました。また、絵画や書籍等日本の美術作品の修復を行っている修復工房を訪問して実際の修復作業を見学するとともに、修復における基本方針についてもお話を伺いました。研修の後半では京都・奈良を訪問し、法界寺、法隆寺、薬師寺に残る壁画の視察を行い、講義で紹介した壁画を間近に観察しながら壁画修復に関する意見交換を行いました。今後、本研修内容をミャンマーでの壁画修復事業に役立てていただけるよう、協力を続けていきたいと考えています。

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