ミャンマーにおける文化遺産保護協力活動(3)

蛍光X線を用いた材料分析(バガヤ僧院)

 漆材料と技法に関する調査
 1月15日から1月23日の日程で、ミャンマーの漆工品に関する調査をマンダレー、モンユア及びバガンで行いました。マンダレーでは、シュエナンドー僧院等の木造建造物に用いられた漆材料やガラスモザイクを対象に、ポータブル蛍光X線分析装置を使って、伝統的材料と技法の解明を試みました。また、モンユア近郊では、漆採取に関する聞き取り調査を行い、日本とは異なるミャンマー産漆の材質的特徴に関する理解を進めました。さらに、バガンでは、漆博物館の所蔵品調査を行うとともに、漆芸技術大学と漆博物館の職員を対象に材料分析に係る講義を行いました。協力を継続していく中で、漆工品の保存への理解についての深化が図られていることを実感しています。

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