武蔵野美術学校に短期大学を併設

1957年02月

武蔵野美術学校では、最近急激に需要のふえてきた工業デザイナーを養成するため、武蔵野美術短期大学を開設した。二カ年の過程で、従来の同校に併設する。

恩賜賞日本芸術院賞

1957年02月

昭和三一年度(第一三回)恩賜賞並びに日本芸術院賞が決定し、二七日発表された。美術部門は左の通りである。なお授賞式は五月二二日学士院講堂に於て、天皇陛下臨席のもとに挙行された。 日本芸術院賞 第一部(美術部門) 日本画 杉山寧 第一二回日展出品作「孔雀」に対し。 洋画 鈴木千久馬 第一二回日展出品作「てつせん」に対し。 装飾美術 東郷青児 壁画「創生の歌」に対し。 彫塑 雨宮治郎 第一二回日展出品作「健人」に対し。 工芸 宮之原謙 第一二回日展出品作陶製花瓶「空」に対し。 建築 堀口拾巳 現在迄の業績に対し。 書 鈴木翠軒 第一二回日展出品作「禅牀夢美人」に対し。

ハワイで日本古美術展

1957年02月

第一回日本絵画展に引続き、一九日から三月二四日までホノルル・アカデミィ博物館で第二回日本古美術展が開催された。今回は工芸と彫刻から、前史時代より一九世紀に至る二〇九点が出品された。

当麻寺解体修理

1957年02月

奈良県当麻寺の本堂(曼荼羅堂)は荒れ果てていたが、三五年五月完成の予定で解体修理を行うこととなりこの程着工した。桁行七間、梁間六面、単層、寄棟造の大きな堂で前面二間が礼堂になつている。

加賀百万石国宝展

1957年01月

前田育徳会及び毎日新聞社の主催により、二九日から二月一〇日まで日本橋三越において、前田家伝世の美術品の展観が行われた。国宝重文等二〇〇点のうち、特に古筆書跡がすぐれ、又古代裂が反物で出品される等、観る者を感嘆せしめた。

日独文化協定調印

1957年02月

日本と西独との間の文化交流の増進をはかるための日独文化協定は、このほど両国間の意見一致をみたので、一四日外務省で日本側から岸首相、ドイツ連邦共和国側からハルシュタイン外務次官が出席して、正式に署名調印が行われた。同協定は日本がフランス、ブラジル、イタリヤ、メキシコ、タイ、インドについで締結した七番目のもので本文一三条からなり、日独両国間の刊行物の交換、美術、音楽、演劇、映画等の交流、学者、留学生の交換など両国間の文化学術関係の強化促進を成文化したものである。なお、同協定の批准書はボンで交換され、一カ月後に発効し、一応五年間有効とされている。

鎌倉大仏調査

1957年02月

文化財保護委員会事務局では、一九日から三日間、鎌倉大仏に大規模な足場を組んで、鋳造方法、鋳型の種類、青銅の質等の調査を行つた。

唐津周辺の発掘

1957年01月

京大水野清一を中心とする東亜考古学会唐津調査団は、中旬から二月にかけて唐津市東宇木部落附近の原始墓群調査を行い、大陸先進文化移入径路の研究に貴重な資料多数をえた。

意匠奨励審議会発足

1957年01月

戦後商品意匠の重要性が社会的に大きく取りあげられてきたが、行政上これらを調査審議すべき機関が明確でなく、製品等において実際面で非常に煩雑であつた。そこで行政上に於ける意匠に関する各般の事項を調整する場が要求されるに至つたが、これに応じて民間有識者を含めた意匠奨励審議会が特許庁附属機関として設置され、二八日発足するに至つた。尚同審議会では優良意匠の奨励助成、及び意匠侵害防止に関する問題のほか、グッドデザインの選定、公表を行い、本年度中にも数回に亘り、ミシン、カメラ等数種の製品をグッドデザインとして選定発表した。

美術映画「平安美術」完成

1957年01月

東京国立博物館製作の美術映画「平安美術」が二一日完成した。博物館が美術映画の製作をはじめて七本目に当り、これで上代から江戸までを通覧するフィルムの日本美術史ができたわけである。

芸術院補充会員決定

1957年01月

日本芸術院では芸術院会員の欠員九名の補充をするため昨年暮会員補充選考委員会を設け一三名の候補者をえらんで会員の投票を求めていたが、二二日その結果が開票された。新会員は第一部五名、第二部一名第三部二名、合計八名が選ばれ、第一部(美術)新会員は左の通りである。 日本画-徳岡神泉 洋画-金山平三長谷川昇 工芸-山鹿清華山崎覚太郎

東京都文化会館の建設

1957年01月

東京都では開都五〇〇年記念事業として文化会館を建設することになりその準備がすすめられていたが、この程同会館建設委員会により具体的計画がまとまつた。計画によると、建設地は上野公園竹之台で、三二年度から三カ年以内に完成され、総延坪六五〇〇坪総工費一三億程度が見込まれている。

御蔵三宅両島の都文化財

1957年01月

東京都文化財専門委員会議は、一七日第三回総会に於て前年行つた御蔵・三宅両島の総合調査で発見された両島文化財の指定と解除を審議した。紙本著色神馬図額、板絵著色英一蝶作大森彦七図額、木造楽面二個等が新指定品である。

「新日本工業デザイン」入賞決定

1957年01月

毎日新聞社提唱による三一年度第五回「新日本工業デザイン」の入賞が決定し、一〇日次の通り発表された。 特選一席ナショナル電気冷蔵庫、石井賢康他四名。特選二席リコー35ミリカメラ、柴田献一他三名。准特選三席スタンダード5石トランジスター携帯ラジオ、小野沢潤。三菱噴流式洗濯機、野口瑠璃他三名。(以上各賞金特選一席通産大臣賞並に副賞五〇万円、特選二席同三〇万円、准特選三席同各一〇万円)

熱海美術館開館

1957年01月

熱海市伊豆山に箱根美術館と同じく財団法人東明美術保存会に所属する熱海美術館が二日開館した。箱根美術館の姉妹館として絵画を主として陳列する。開館記念展として浮世絵を展観して一般に公開した。

朝日賞

1957年01月

昭和三一年度第二七回「朝日賞」の授賞が決定し、三日発表された。美術関係では、梅原竜三郎の第三〇回国画会展出品作「富士山図」が文化賞の中で選ばれた。尚授賞式は一五日朝日新聞東京本社で行われ、本賞(賞牌)と副賞五〇万円が贈呈され、終つて記念講演会が開催された。

毎日美術賞

1957年01月

昭和三一年度第八回「毎日美術賞」の授賞が決定し、三日左の通り発表された。尚授賞式は一六日同社で行われ、受賞者に賞状と賞金各一〇万円が贈られた。 岡鹿之助 第二回現代日本美術展出品作「雪の発電所」(油絵) 小倉遊亀 第四一回日本美術院展出品作「少女」(日本画)

「安井記念賞」設定

1956年12月

安井曽太郎の業績をながく記念する事業の一つとして、「安井曽太郎記念賞」が設定された。これには、安井曽太郎遺作展の純益の一部が当てられるもので、優秀作品を発表し将来有望とみられる新進洋画家一名に対し、正賞時計一個、副賞二○万円が贈られる。来年から実施され、故人の命日の一二月一四日に受賞者を発表し、運営は日本美術家連盟会長前田青邨、国立近代美術館々長岡部長景ほか六名の運営委員があたり、受賞者選考には別に選考委員をきめる。