VOCA賞受賞者決定
2014年12月平面美術の若手作家を奨励するVOCA賞の受賞者は「Hundred Layers of Colors」を制作した小野耕石に24日決定した。VOCA奨励賞は岸幸太と水野里奈、佳作賞は松岡学と松平莉奈、大原美術館賞は川久保ジョイにそれぞれ贈られることとなった。受賞作等を展示するVOCA展2015は2015年3月15日から3月30日まで東京都の上野の森美術館で開催された。 (English)
平面美術の若手作家を奨励するVOCA賞の受賞者は「Hundred Layers of Colors」を制作した小野耕石に24日決定した。VOCA奨励賞は岸幸太と水野里奈、佳作賞は松岡学と松平莉奈、大原美術館賞は川久保ジョイにそれぞれ贈られることとなった。受賞作等を展示するVOCA展2015は2015年3月15日から3月30日まで東京都の上野の森美術館で開催された。 (English)
日本芸術院(院長:黒井千次)は26日、芸術活動に顕著な功績があったとして新たに4名を同院新会員に選出したと発表した。ただし美術部門からの会員選出は、日展の不正審査問題を考慮し、見送られた。 (English)
文化庁は28日、国内外の優れた映像作品などを表彰する第18回文化庁メディア芸術祭の受賞作品を発表した。エンターテインメント部門は地図と位置情報を融合した米国の携帯端末用ゲーム「Ingress」、アニメーション部門は少女の心の傷を描いたロシアの短編アニメ「The Wound」、マンガ部門は津原泰水の短編を原作とした近藤ようこの「五色の舟」がそれぞれ大賞を受賞した。アート部門は大賞該当作がなかった。 (English)
日本国内の国際記念物遺跡会議(イコモスICOMOS)会員が組織する日本イコモス国内委員会は建造物、伝統的建造物群、文化的景観、遺跡である記念物及び歴史風土の保存、保全及び活用の振興を図るため、日本イコモス賞および若手研究者の育成と研究の奨励を目的とした日本イコモス奨励賞を創設した。13日に受賞者が発表され、日本イコモス賞に東京駅丸の内駅舎保存復原設計監理総括の田原幸夫、およびわが国の文化財庭園を保護し、維持管理する技術を後世に伝承する活動を続けてきた文化財庭園保存技術者協議会(代表:水本隆信)、日本イコモス奨励賞に『建築保存概念の生成史』(中央公論美術出版、2013年)を著した清水重敦が選ばれた。 (English)
東京都庭園美術館が約3年にわたる大規模な改修工事を経て、22日にリニューアルオープンした。旧朝香宮邸を継承した本館は大規模な設備更新の他、当時の資料を入念に調査し1933年建設当時の姿に近づけた。また本館に隣接して新たに建設された新館には現代的なホワイト・キューブの展示室を設置、写真家・現代美術家の杉本博司がアドバイザーとしてその構想に参加した。リニューアル記念展として、本館では「アーキテクツ/1933/Shirokane アール・デコ建築をみる」、新館では「内藤礼 信の感情」が開催された(11月22日~12月25日)。 (English)
文化審議会(会長:宮田亮平)は21日、モダニズム建築で知られる吉村順三の設計で1955年に建てられたピアニスト園田高弘夫妻の自宅兼スタジオである旧園田家住宅スタジオ(東京都目黒区)など133件の建造物を新たに登録有形文化財にするよう下村博文文部科学相に答申した。 (English)
第36回サントリー学芸賞(主催:サントリー文化財団)が12日に発表、美術関係では歴史・思想部門で本田晃子(北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター共同研究員)の『天体建築論 レオドニフとソ連邦の紙上建築時代』(東京大学出版会)が受賞した。 (English)
優れた美術評論や美術史の研究を顕彰する倫雅美術奨励賞(主催:公益信託倫雅美術奨励基金)の第26回目の受賞者が発表され、美術史研究部門は田中修二(大分大学准教授)で、『近代日本彫刻集成』第3巻(国書刊行会)の編者を務めたことが評価された。美術評論部門は荒木夏実(森美術館キュレーター)で、同館で開催された「ゴー・ビトゥイーンズ展 こどもを通して見る世界」の企画とカタログ論文が評価された。 (English)
文化審議会(会長:宮田亮平)は21日、東京大学の迎賓施設に利用されている旧加賀藩主邸庭園の懐徳館庭園(東京都文京区)など10件を名勝に、明治時代に首都防衛のために築かれた東京湾要塞跡の二つの砲台跡(神奈川県横須賀市)など13件を史跡に指定、南昌荘庭園(岩手県盛岡市)など5件を登録記念物に登録、三角浦の文化的景観(熊本県宇城市)など3件を重要文化的景観に選定するよう下村博文文部科学相に答申した。 (English)
日本・東洋美術に関する優れた研究を対象とする第26回国華賞は、泉万里(静岡県立美術館)の著書『中世屏風絵研究』(中央公論美術出版、2013年)と笠嶋忠幸(出光美術館)の著書『日本美術における「書」の造形史』(笠間書院、2013年)に、国華奨励賞は伊藤久美(東北大学)の論文「明恵上人樹上坐禅像に関する一考察」(『美術史』175号、2013年)に、国華展覧会図録賞はラワンチャイクン寿子(福岡アジア美術館)他による『官展にみる近代美術』展図録(福岡アジア美術館他、2014年)に贈られることが決定した。 (English)
文化審議会(会長:宮田亮平)は17日、6月に世界文化遺産に登録された旧富岡製糸場(群馬県富岡市)の建物3棟を国宝に、昭和前期に建てられた名古屋市庁舎や愛知県庁舎(いずれも名古屋市)など9件を重要文化財に指定し、長野県千曲市の商家町を重要伝統的建造物群保存地区に選定するよう、下村博文文部科学相に答申した。 (English)
政府は24日、2014年度の文化勲章受章者7名と文化功労者17名を決定した。美術関係では、洋画家の野見山暁治が文化勲章受章者に、洋画家の絹谷幸二、漫画家のちばてつやが文化功労者に選ばれた。 (English)
京都国立博物館で13日、「平成知新館」がオープンした。1965年に建設された平常展示館を建て替えたもので、谷口吉生の設計による。地上4階、地下2階、展示面積約3,600㎡。開館記念展として「京(みやこ)へのいざない」(9月13日~11月16日)が、第1期「肖像画」、第2期「桃山 秀吉とその周辺」と二期に分けて開催された。 (English)
23日より東京国立近代美術館で「菱田春草」展が開催された(11月3日まで)。菱田春草の生誕140年を記念して開催された同展では、「王昭君」「落葉」「黒き猫」といった代表作をはじめとする108点が展示、また色材の科学調査や、新資料の発見による各作品の制作時期の見直し等、準備段階での研究成果が反映された内容となった。 (English)
長野県上田市に2日、上田市立美術館(館長:滝澤正幸)が開館した。上田で活躍した洋画家・版画家の山本鼎の顕彰に努めてきた山本鼎記念館を継承。同日に開館した上田市交流文化芸術センターも含めた施設「サントミューゼ」の設計は柳澤孝彦による。企画展示室(面積424㎡)、常設展示室(面積272㎡)の他、市民アトリエ・ギャラリーやアトリエ、子どもアトリエを設置し、市民の創作活動や展示発表の場としての機能を果たす。開館記念展として「山本鼎のすべて」(10月2日~11月9日)が開催された。 (English)
公益財団法人日展は29日、前年に発覚した書の部門での入選数有力会派別事前配分問題を受けて、組織、審査員・審査、展覧会運営に関する最終改革案を発表した。外部審査員の導入や審査の全過程のビデオ記録等、厳正な審査のあり方が示され、また2014年度展覧会名称を「改組 新 第1回日展」と改めることとなった。 (English)
第5回目となるヨコハマトリエンナーレはアーティスティック・ディレクターに美術家の森村泰昌を迎え、「華氏451の芸術:世界の中心には忘却の海がある」をテーマに79名のアーティストが参加、1日から11月3日まで横浜美術館、新港ピアを主会場として行なわれた。富や情報が偏在する現代社会にあって見捨てられたモノや人々、場所を拾い上げるという着想で、国際展が全国に林立する状況に一石を投じる内容となった。 (English)
愛知県美術館で開催された「これからの写真」展(8月1日~9月28日)で、写真家鷹野隆大の作品の一部が、わいせつ物の陳列に当たるとして11日、愛知県警に撤去を求められた。作品に男性の性器が写っているという県警への匿名の通報を受けたもので、同館はすでにゾーニングや注意書き等の配慮を行なっていたが、部分的に作品を布等で覆うことで展示を継続、美術館における表現の自由のあり方をめぐり論議を呼んだ。 (English)
文化審議会(会長:宮田亮平)は18日、1963年に建設された展望塔で、港湾都市神戸のシンボルとして親しまれる神戸ポートタワー(兵庫県神戸市)など166件の建造物を新たに登録有形文化財にするよう下村博文文部科学相に答申した。 (English)
独立行政法人国立文化財機構は23日、文化財防災ネットワーク推進本部を発足させた。これは東日本大震災等における文化財レスキュー事業等の経験をふまえ、大規模災害に対応した文化財等の救出・救援体制を確保するため、文化財等の防災に関するネットワークを構築するとともに、人材の養成、情報の収集・分析。発信を行なうもので、10月21日には東京国立博物館で第1回文化遺産防災ネットワーク推進会議を開催、文化財と防災に関する参画団体にネットワーク構築の必要性と今後の取り組みについて共通理解を求めた。 (English)