サンパウロビエンナーレ国際美術展(5回)出品作家決定
1958年12月明34年9月ブラジル、サンパウロにおける第5回ビエンナーレ国際美術展への出品作家が決定した。 油絵 川端実、斎藤義重、長谷川晶、津高和一、南大路一、佐野繁次郎、猪熊弦一郎、菅井汲 版画 山口源、安間安?、吉田政次、駒井哲郎、加納光於 彫刻 毛利武士郎、小野忠弘、向井良吉 墨象 比田井南谷、森田子竜
明34年9月ブラジル、サンパウロにおける第5回ビエンナーレ国際美術展への出品作家が決定した。 油絵 川端実、斎藤義重、長谷川晶、津高和一、南大路一、佐野繁次郎、猪熊弦一郎、菅井汲 版画 山口源、安間安?、吉田政次、駒井哲郎、加納光於 彫刻 毛利武士郎、小野忠弘、向井良吉 墨象 比田井南谷、森田子竜
エミール・グレコ作「浴みする女」の像が20日日本橋白木屋玄関前に立てられ、コッピーニ駐日イタリア大使ら出席のもとに除幕式が行われた。像は高さ2.16mのブロンズ像で、1956年ヴエニス、ビエンナーレ国際美術展で最優秀賞となつたものであるが、同百貨店の売渡交渉に対し、作者が無償で同店に提供したものである。
昨年1月通産省内に特許庁附属機関として意匠奨励審議会が発足し、ここでグッドデザインの選定公表が行われるようになつた。併しこの選定制度に対し「選定委員がボス化したり、選定に利権がからむ恐れがある」との批判が強くなり、小杉二郎、佐々木達三、由良玲吉、小池岩太郎、豊口克平の5委員は、現在の選定方法に誤りがあるとの声明を発した。そこで意匠奨励審議会では直ちに同制度を改善するため、坂倉準三、小杉二郎等の6名を小委員会委員に選び制度の欠陥を種々検討した。
ひろく一般大衆のため、中国文化の研究と普及の道をひらくため、東京小石川1の1善隣学生会館内に善隣中国文庫が創設されることになつた。倉石武四郎東大名誉教授を代表者に中国関係図書、研究資料を集め、専門家以外を対象とした中国文化研究のセンターをつくろうとするものである。
最高裁判所長官田中耕太郎、文部省文化財保護委員会委員矢代幸雄の両名は、イタリア文化興隆に貢献した功績を認められ、同国最高の文化勲章であるコメンダドーレ首飾勲章を4日同国より贈られた。
フランス国務相アンドレー・マルローは同国首相の特使として、日仏親善のため8日来日した。滞在中は岸首相にドゴール首相の親書を手渡し、各方面と懇談し、或いは古美術の参観などをして14日夜帰国した。
1958年ピッツバーグ国際現代絵画・彫刻展は、カーネギー・インスィテュート主催により12月4日から明年2月8日まで、ピッツバーグ市創立2百年祭に因んで開催された。日本では昨年5月来日したカーネギー財団ウォッシュバーン美術部長の選んだ次の19名が招待をうけて参加し、行動美術協会長谷川晶はウイリアム・フリュー記念賞(1000ドル)を授与された。 青木正春作品(1957) 麻生三郎 赤空と人(1957) 東貞美 シロ(1957) 上田桑鳩 海岸印象(1958) 江見絹子 錘(1955) 大野秀隆 群集(1957) 荻太郎 曲芸師と子供達(1957) 川端実 リズム(1958) 斉藤義重 鬼(1957) 下村良之介 沼(1956) 杉全直 滲透する空間(1957) 竹谷富士雄 岩と人(1957) 中川一政 いちごと赤絵の鉢(1957) 長谷川晶 作品(1956) 藤井令太郎 マツカドの掎子(1957) 森田子竜 坐爼上(1958) 山口薫 道化の馬(1958) 吉岡堅二 鳥の群(1958) 吉原治良 作品(1956)
イスラエル・ハイフア市に設立される予定の日本美術研究所兼美術館の初代館長として、評論家山田智三郎が就任し6日二年間滞在の予定で出発した。
東方学会では仏紀2500年を記念して毎日新聞社と共同でインド仏跡踏査隊を派遣することとなり、長尾雅人京大教授を隊長に、仏教学美術史学、考古学の専門学者によつて編成された隊員6名が約4ケ月の予定で29日出発した。1行は主としてインド北半に存在する仏教遺跡の共同調査と学術資料の収集を行う。
昭和33年度朝日広告賞第1部作品の入選が決定し、3日発表された。 新聞広告用デザイン、朝日広告賞(賞金30万円)1点半田勝宏、富沢善次、(岩波書店)準朝日広告賞(賞金各10万円)3点大住順一、安村圭介、福井鉄也、磯田尚男の合作(平凡社)川辺一雄、杉浦範茂の合作(日本電気) 広告写真、朝日広告賞(賞金30万円)1点早崎治(東芝)準朝日広告賞(賞金各10万円)3点増田松樹(銚子醤油)、小笠原秀次(三菱鉛筆)、森谷義三(福助足袋)
老齢を理由に芸術院会員の辞任を申出ていた小杉放庵(国太郎)は、27日文部省から同会員の解任を発令された。
上野駅中央ホールに29日裸婦像が建てられた。これは、同駅75周年と先月からはじめて運行された特急「はつかり」を記念して地元の台東区が寄贈したものである。朝倉文夫の旧作で、両手を大空に向つて拡げたブロンズ像で「翼」と名付けられた。
第6回野間文芸賞は、20日の選考委員会で小林秀雄著「近代絵画」(人文書院)と決つた。
中央沿線美術家懇談会を母体として、各団体に呼びかけられ組織された警職法反対美術家会議では、21日都美術館で大会を開き、芸術創造の自由をはばむ悪法の撤回を期して声明文を発表し、決議した。会場には100数名の美術家が参加し、加藤勘十、中島健蔵らの講演があつた。
第2回安井記念賞は、20日自由美術作家協会々員野見山暁治(巴里在住)の「岩上の人」と決定した。
ニューヨーク日本領事館、日米協会主催による同協会展を、14日から12月4日までニューヨーク市BRATA GALLERYで開催した。同展は日米交換展の一部で、山口薫、村井正誠、朝妻治郎など22作家45点の作品が送られたが、米国からの作品は、明年のモダンアート展に並べられることになつている。
戦災で焼失後31年春から再建工事がすすめられていた明治神宮は、先月末本殿ほか15棟の社殿が完成し31日遷座祭が行われた。新社殿は建築面積1240平方m、総工費約5億円を以て造営され、戦後の神社建築では最も豪華なものである。
毎日新聞社主催による第26回産業デザイン振興運動「1958年度毎日商業デザイン作品募集」の結果は次の通り 第1部、(一般公募)A部門(新聞広告デザイン)─「岩波書店」青野健(デザイン)、内藤京(コピー)、中川邦一郎(フォト)、(総理大臣賞状並びに毎日広告賞50万円1名)。同B部門(ポスター・デザイン)「文芸春秋新社」山下勇三(通産大臣賞状並びに毎日広告賞20万円1名)。第二部、A部門(新聞広告デザイン)毎日広告賞(賞状並びに賞金30万円1社)、花王石鹸池田真幸(デザイン)、石川伸一(フォト)、永山十四(文案)
ファン・ゴッホ展オランダ側展覧会長の国立クロラ・ミュラー美術館長A・Mハンマーヘル博士は、京都展の準備も完了したので11日帰国した。
昭和33年度第17回文化勲章並びに第7回文化功労年金受領者11名が28日の閣議で正式に決定された。尚授賞式は例年通り11月3日文化の日に皇居で行われた。美術関係授賞者次の通り。 文化勲章 北村西望 松林篤(桂月) 文化功労者 和田三造