はにわ展
1973年12月東京国立博物館では13日から3月18日まで特別展観「はにわ展」を開き、はにわの優品108点を公開展示した。
東京国立博物館では13日から3月18日まで特別展観「はにわ展」を開き、はにわの優品108点を公開展示した。
文化財保護審議会は記念物関係文化財として9月に発見された東日本の装飾古墳「虎塚古墳」など5件を指定、30日発表した。
5日、建仁寺山内寺院の1つ禅居庵本堂が全焼した。しかし「摩利支天堂」や近くにある重文「勅使門」は類焼をまぬがれた。また本堂の重文「松竹梅図」襖12面は京都国立博物館に寄託してあったため無事。京都では今年になって、方広寺大仏殿(3月28日)、東大谷本廟庫裏(8月19日)などが火災に遭っている。
昨年9月盗難にあって以来行方のわからなかった清水寺(島根県安来市)の重要文化財・十一面観音立像(木造・平安時代)が12日兵庫県尼崎市で発見された。
26日、本年度の会員補充選挙の開票が行われ、美術関係では日本画家の奥田元宋が新会員に選ばれた。
今回新らたに建造物23件39棟が重要文化財に指定された。そのうちわけは洋風建築1件、民家21件、その他1件である。
三井寺(園城寺)に伝わる国宝「不動明王画像(黄不動)」同「新羅明神像座像」同「五部心観」など32件が8日から20日まで横浜高島屋で公開された。
第21回菊池寛が美術評論家土方定一に与えられた。鎌倉近代美術館長としての卓抜な企画力による業績に対するもので、美術関係者の同賞受賞は初めてのことである。
本年度の美術関係の文化勲章受章者は建築家の谷口吉郎、文化功労者には彫刻家の沢田政広が決定、30日発表された。
朝日新聞の創始者故村山竜平のコレクションからの寄贈品(重文15点を含む)を中心とした香雪美術館が開館し6日から12月2日まで「開館記念名品展」が開かれた。
プロシア文化財国立美術館のベルリン東洋美術館が所蔵する浮世絵版画224点が公開された。東京展=10月18日~23日・池袋東武百貨店、宇都宮展=10月25日~30日・東武宇都宮百貨店
京都国立博物館では秋の特別展として10日から11月11日まで浄土教絵画の展観を行った。なお敦煌出土の遺品(ギメ美術館所蔵)も同時に特別公開された。
11日から18日まで文化庁、高松塚古墳保存対策調査会による保存対策調査及び保存施設工事の事前調査が行われた。また14日には壁画修復部会が奈良国立博物館で開かれ、壁画は現状のまま保存し、修復にはアクリル樹脂を使用し剥落を防止するという方針を決定した。
飛鳥奈良時代以降、各時代にわたる日本の染織の特別展観が16日から11月25日まで東京国立博物館で開かれた。同展には米国にある日本近世染織の「故野村正治郎コレクション」も特別出品された。なお、このコレクションはこのほど文化庁による買上げが決定した。
昨年末ニューヨーク、メトロポリタン美術館から売りに出されていたルソーの傑作『熱帯』が日動画廊を通じて商社の三井物産が購入していたことが明らかとなった。同作品はいずれ国立西洋美術館に寄託され一般に公開される。
訪仏中の田中首相とポンピドー大統領は28日会談し、ルーヴル美術館所蔵、レオナルド・ダ・ヴィンチ作「モナ・リザ」の日本における公開を正式に決定した。
第4回中原悌二郎賞は高橋清の作品「人No.13」、優秀賞は篠田守男「テンションとコンプレッション」、一色邦彦「ひびき」にそれぞれ与えられた。
本年1月、東京国立博物館に広田松繁より寄贈された中国陶磁を中心とするコレクションから300余点が選ばれ、同館東洋館特別陳列室で公開された。
海外で活躍する日本作家展シリーズとしてアメリカ、カナダ、メキシコ、ブラジルで活躍している日系作家を含む34作家の作品によって開催された。京都国立近代美術館26日-11月4日。
都市景観の中へ彫刻をとりいれていく試みが、各地方都市で盛んだが、長野市がこのほど野外彫刻賞を設置した。選考委員会(委員長土方定一)を設けて、前年度の優秀作品から選んで同市が買い上げていこうというもの。当面35点ぐらいを予定。第1回受賞者は柳原義達「道標(はと)」・土谷武「石と鉄」・矢崎虎夫「雲水」。