北関東で銅鐸発見
1967年01月1月27日栃木県小山市田間西裏の畑で農作業中の中村ときさんが銅製の器具を発見、やがて、これが小形銅鐸であることが判明、現物は文化財保護委員会の保管するところとなった。この発見により、銅鐸の分布圏の東限は静岡から一挙に北関東にまで拡大されたことになる。
1月27日栃木県小山市田間西裏の畑で農作業中の中村ときさんが銅製の器具を発見、やがて、これが小形銅鐸であることが判明、現物は文化財保護委員会の保管するところとなった。この発見により、銅鐸の分布圏の東限は静岡から一挙に北関東にまで拡大されたことになる。
洋画の新人賞第10回安井賞は、1月26日光風会所属宮崎進「見世物芸人」に決定した。
41年春開催の「フランスを中心とする17世紀ヨーロッパ名画展」の見返りにルーブルで開かれた「日本名画展」の出品作が帰国したのを機会に,1月24日から29日の6日間これらの作品の特別展観が東京国立博物館で行なわれた。
文化財保護委員会・琉球政府共催による「日本古美術展」が1月20日から2月19日にわたって約1ケ月間ひらかれた。
昭和35年から発掘が続けられている大分県大石遺跡から、1月9日円型の集会場跡らしいものが発見された。
二科会展初入選の「パラソルさせる女」から現在に至る迄の作品、油絵約70点、デッサン20点を東京銀座松屋で5日から11日まで展観した。
第8回毎日芸術賞(昭和41年度)のうち美術部門は「渡米後の回顧展の成果」によって岡田謙三に、また、特別賞は「香川県の建築及び都市開発のデザイン・ポリシー」に対し金子正則知事を中心とする建築関係者一同に対し贈ることを1日決定した。尚本年度は“大賞”の該当なしと決定。
文化財保護委員会では大場信続、中村竹四郎の2名を文化財功労者として表彰することを19日発表した。大場信続は居宅代官屋敷と所蔵の古文書などを自力で保存していたためで、中村竹四郎は文化財を対象とした印刷に功労あり、日本の古文化財を世界に紹介した功績をみとめたもの。
新聞広告を明るく、たのしいものにしようという運動のひとつ、34年度「朝日広告賞」の受賞作品が14日発表された。(受賞一覧67頁参照)応募点数は新聞広告用デザイン3694点、広告写真1527点、計5221点、また第2部の(完成された新聞広告)は298点に達した。
石井鶴三によつて制作されていた安井曽太郎胸像(ブロンズ)の除幕式は安井曽太郎の5周忌にあたる14日に芸大美術学部校庭で行われた。
文化財保護委員会は12日、建造物に関して、新に重要文化財に16件を新指定した。長崎県の眼鏡橋、安養寺宝塔などが含まれている。
本年5月迄に逝去した洋画家和田英作、書道の尾上柴舟ら10名の補充として第1部は小山敬三、寺内万治郎、東郷青児、鈴木翠軒の4名を決定10日発表した。
毎日新聞社の1959年度、第8回毎日工業デザイン賞は19日、特選以下入選作17点の他、スポンサー賞20点を決定した。 特選1席 テープレコーダー(ソニー)斎藤正 2席 オートバイ・スズモペット 菅原辰雄、小森康弘、豊川慶 3席 アマノ・タイムスタンプ 富川和雄、中山正治、吉川和隆、篠康雄 同3席 トヨタ家庭用ミシン GKインダストリアル・デザイン研究所 準特選 トランジスターラジオ(日立) 橋本多紀子、ブラザー家庭用糸毛編機 上田マナツ、多田愛美他3名 授賞式は12月12日で商業デザイン賞授賞と合同で行われる。
毎日新聞社主催の第27回毎日商業デザイン作品募集は、9月末で締切つたが、第1部一般公募の作品総数3534点、A(新聞広告デザイン1902点)、B(ポスターデザイン1632点)の多数に上り、これと第2部スポンサーの参加作品を審査の結果、17日別記の通り受賞者を発表した(受賞一覧68頁参照)審査員は伊藤憲治、金丸重嶺、亀倉雄策、衣笠静夫、久保田孝、竹岡リヨウ一、早川良雄、藤本倫夫、池島信平、山崎隆夫である。
第3回安井記念賞の受賞者が13日東京京橋の国立近代美術館でひらいた選考委員会で自由美術家協会の中本達也に決定した。 受賞作品は「群れ」。なお、安井賞候補新人展は同館で12月13日まで開かれた。
毎日新聞社では、東京本社発行の本紙3万号を記念して、毎日芸術賞を設定することを決めた。この賞は、年間を通じて優秀、かつ新鮮な業績をあげたと認められる芸術家を選んで贈るものであるが、その中から更に、優秀なもの1件を選出して毎日芸術大賞を贈ることとなつた。なお従来の毎日美術賞、音楽賞、演劇賞は取り止めと、8日発表した。対象は、文学、美術、音楽、演劇、写真、舞踊、映画、放送などと広範囲にわたり、毎年1月1日から12月末日迄に発表されたものから選出される。大賞は100万円、芸術賞2件各20万円。
34年度文化勲章受章者は10月27日の閣議で、川端竜子、小泉信三、丹羽保次郎、里見弴、吉田富三の5名と決定、また、文化功労者には上記文化勲章受章者のほか、市河三喜、伊藤誠哉、上野直昭、河村巳之助、辻永の5名、計10人が決まつた。授章式は11月3日文化の日に行われる。
昭和20年8月9日に原爆で破壊された長崎市の浦上天主堂は、内外の信者から寄せられた寄金で昨年6月から再建に着工していたが、このほど完成し、1日に献堂式が行われた。新天主堂は工費5,000万円、旧天主堂の形を復元、内部正面には、ベルギーで作られたステンドグラス「昇天のマリア像」がはめられた。
1日-20日於東京国立博物館 皇太子殿下御結婚を記念して、北、中、南の3倉、聖語蔵及び仮庫の代表的宝物を選んで出陳した展観で、141件の宝物が陳列された。いずれも正倉院宝物の粋で、連日盛況のうちに終了した。
35年度第3-4半期に同縁起3巻の内1巻を保存修理し、次年度に継続する。