文部省の美術品買上
1962年03月昭和36年度第3回文部省美術品買上は左の通り決まつた。 (日本画) 上原卓「竹林」 加藤東一「富士」 北沢映月「花と舞妓」 山田申吾「礁」 (洋画) 大沢海蔵「鳥と楽器」 荻太郎「歴史」 菅野矢一「山脈」 中村善策「信濃」 森芳雄「人」 山口長男「象」 (彫刻) 新海竹蔵「三味線の女」 山本稚彦「十字架のことば」
昭和36年度第3回文部省美術品買上は左の通り決まつた。 (日本画) 上原卓「竹林」 加藤東一「富士」 北沢映月「花と舞妓」 山田申吾「礁」 (洋画) 大沢海蔵「鳥と楽器」 荻太郎「歴史」 菅野矢一「山脈」 中村善策「信濃」 森芳雄「人」 山口長男「象」 (彫刻) 新海竹蔵「三味線の女」 山本稚彦「十字架のことば」
11日夜半から12日にかけて奈良東大寺所有の国宝金銅八角灯籠の火袋の扉一面が何者かに破損され、破片3個が持ちさられた。その後、破片は発見されず、京都在住の芦田正一氏によつて合成樹脂仕上げの精巧な模造が作られた。
文化財保護委員会は30日、建造物と美術工芸品7件を国宝に、71件を重要文化財にそれぞれ指定した。
米国国会図書館所蔵のペネル・コレクションの中から最近の作品を選んで送つてきた巡回展の第1回展が東京新田ギャラリーで開かれた。25日から開かれた日米文化教育会議に因んで米国大使館が主催となつて力を入れた。展示作品は、ベン・シャーン、キャロル・サマーズなど43点、充実した版画展で、札幌、仙台、名古屋、広島その他を巡回した。
荒木文相は昨年日本芸術院から選ばれた新会員候補者14人を1日、同会員に任命した。これで会員は102人となつた。第一部の新会員は加藤顕清、沢田政弘、清水六兵衛、楠部弥一、川村驥山、谷口吉郎(第二、第三部略)
港区白金今里町の明治学院構内にある旧同窓会館は痛みがはげしいため、近く解体することになった。同館は明治23年に作られたもので、19世紀後半のアメリカ風の様式をもつ貴重なものであり、解体後の復元も可能なように、写真測量をすませてある。
昭和36年度第3回毎日芸術賞受賞者が1日発表されたが、今回は美術関係の受賞者はなく、芸術大賞は「私本太平記」故吉川英治、芸術賞「映画・人間の条件」小林正樹に贈られた。
浅草観音の横にある浅草神社(三社さま)の修理が11月より始められた。現在の社殿は慶安2年、徳川家光の作ったもので、重要文化財となっている。工事の完成は38年4月の見込み。
文化財保護委員会は、37年度より5ヶ年計画で、全国の社寺を中心に文化財の総合調査を行うことを決めた。以下計画を記す。37年度(延暦寺・伊勢神宮)38年度(白山比咩神社・仁和寺)39年度(園城寺・相国寺・西大寺)40年度(賀茂、松尾、北野、稲荷神社など京都の主要神社と東大寺・大徳寺)41年度(京都主要神社調査の継続・出雲大社・醍醐寺)
東京都千代田区丸ノ内、パレスホテル・ビルの9階全部を使用してサントリ、美術館が開設された。陳列室871平方米のほか、図書室兼ホール、貴賓室、茶室、倉庫その他総面積1377平方米。館長佐治敬三、顧問に細川護立、高橋誠一郎、浅野長武、矢代幸雄、参与に渋沢敬三、佐々木茂作、野間清六等10名、「生活の中の美術展」をもって11月20日開館式を挙行、翌21日から月曜日を除き毎日公開している。所蔵品は、古美術品のみで絵画114点、彫刻1点、工芸118点(37点6月現在)である。
京都国立博物館では10月25日より11月23日まで、特別展として鎌倉時代の美術・彫刻と工芸展を催した。
日本陶磁協会、中央公論美術出版共催で14日から19日まで日本橋白木屋で開催。9世紀頃の出土品から17、8世紀のものまで159点、いずれも日本国内に所蔵されている古陶で、充実した作品がそろつた。
文化財保護委員会は17日、美術工芸品53点を重要文化財に指定した。
京都大覚寺の重要文化財・五大明王のうち、大威徳明王の輪宝が紛失、模造品をつけ1年余も放置していたことが判り、7日、京都府教育委員会文化財保護課は実情を調査した。紛失したのは35年8月中旬で、広隆寺の弥勒菩薩の指が折れて問題となっていた頃。
グレコの彫刻22点、メダル4点、デッサン52点が、グレコの好意により貸与され、7日から12日まで読売新聞社主催で日本橋白木屋で展観された。
崋山没後120年を記念する展覧会が、東京に引続き名古屋でも中部日本新聞社の主催により11月11日より16日までの間、丸栄で行われ、作品70余点を展示した。
11月3日、学問、芸術上の発明、改良創作に寄与した功労者27名に紫綬褒章が贈られた。 美術関係者は、文化財専門審議会専門委員相見香雨、出版美術家連盟会長岩田専太郎、重要無形文化財(漆工芸)磯井如真、京都市立美術大学教授久松真一である。
国立西洋美術館・東京国立博物館・朝日新聞社の共催で「フランス美術展」が11月3日より37年1月15日まで東京国立博物館で開催された。これは25年の「フランス美術展」の際の約束に基いて催されたものであり、前回省略された19世紀より現代に至るフランス美術(とくに今回は絵画と彫刻を中心とする)の主な流れを、精選された作品と明快な展示法により示した。その企画の中心となったのはフランス美術展組織委員会委員長B・ドリヴァル氏である。なお開会にあたってはフランスからもギャルド・レプュブリケーヌ交響吹奏楽団が来日し、日仏文化交流に一層の華やかさを加え、名実ともに今年度における最も注目すべき展覧会であった。
36年度の文化勲章受章者は、鈴木虎雄、水島三一、川端康成、堂本印象、福田平八郎、富本憲吉の6名と決定した。本年の文化功労者には美術関係者は選ばれていない。
毎日新聞社の企画する巨匠展シリーズの第1回として、藤島武二展が1日から15日まで新宿伊勢丹で開かれた、出品は代表作、未公開を合せ100余点に上った。