アンドリューワイエス展
1974年04月克明な写実主義の現代アメリカの人気作家、アンドリュー・ワイエスの展覧会が6日から5月19日まで東京国立近代美術館で開催されて注目を集めた。
克明な写実主義の現代アメリカの人気作家、アンドリュー・ワイエスの展覧会が6日から5月19日まで東京国立近代美術館で開催されて注目を集めた。
日本芸術院では9日昭和48年度(第30回)恩賜賞、院賞の受賞者を内定、美術部門では恩賜賞に猪原大華(日本画)、芸術院賞に木下繁(彫塑)、前川国男(建築)が選ばれた。
昨年来前田青邨の総監修のもとで進められてきた高松塚古墳壁画の模写が完成し、28日から5月25日までの奈良国立博物館での公開を皮切りに岡山県立博物館、九州歴史資料館、仙台市立博物館、東京国立博物館で一般公開された。
国内と欧米10ヶ国から集められたセザンヌの油彩画61点、水彩画27点、デッサン40点、版画10点、からなる本格的なセザンヌ展が30日から5月25日のあいだ東京・上野の国立西洋美術館で開催された。主催・国立西洋美術館、読売新聞社。
文化財保護審議会は、29日重要無形文化財保持者(人間国宝)に、美術部門では?漆家赤地友哉を認定した。
昭和48年度芸術選奨文部大臣賞美術部門に、彫刻家佐藤忠良「帽子・あぐら」、建築家槙文彦「代官山集合住宅」が、また文部大臣新人賞は、陶芸家加守田章二「刻文壺」が決定した。
西ドイツ・デュッセルドルフの市立美術館では、5月に「日本の美術伝統と現代」という展覧会を開くことになり、そのためJ・ハルテン館長が来日、作品の選定に当った。
今回新らたに指定をうけた物件は美術工芸品では高松塚古墳壁画を含む国宝4件(絵画1件、書跡2件、考古1件)と重要文化財68件(絵画19件、彫刻9件、工芸13件、書跡20件、考古7件)である。ま建造物関係では17件40棟が重要文化財に指定された。
第17回安井賞に絹谷幸二「アンセルモ氏の肖像」が4日決定した。
イラク国立博物館所蔵のメソポタミア遺品219点が1日から4月14日まで東京国立博物館で公開された。以後、名古屋、金沢、岡山、札幌を巡回。
第三回平櫛田中賞は、江口週に決定した。
早稲田大学古代エジプト調査委員会は昨年末よりエジプトのマルカタへ第3次調査隊を派遣していたが、今月中旬ツタンカーメン王墓で知られる「王家の谷」近くで、第18王朝前後と目される建物跡を発見した。
東京国立博物館では浄土宗開宗800年を機に7日から3月10日まで知恩院蔵国宝「法然上人絵伝」48巻の特別展観を行った。現存絵巻中にその浩瀚さをほこる法然上人絵伝が2期に分けて全巻公開され注目を集めた。
文化庁は文化財の万全な保護を期すため、14日付けで2月1日以降国宝、重要文化財指定美術工芸品のデパート等臨時施設における公開を許可しないこととした。
東京国立博物館では13日から3月18日まで特別展観「はにわ展」を開き、はにわの優品108点を公開展示した。
昨年9月盗難にあって以来行方のわからなかった清水寺(島根県安来市)の重要文化財・十一面観音立像(木造・平安時代)が12日兵庫県尼崎市で発見された。
5日、建仁寺山内寺院の1つ禅居庵本堂が全焼した。しかし「摩利支天堂」や近くにある重文「勅使門」は類焼をまぬがれた。また本堂の重文「松竹梅図」襖12面は京都国立博物館に寄託してあったため無事。京都では今年になって、方広寺大仏殿(3月28日)、東大谷本廟庫裏(8月19日)などが火災に遭っている。
文化財保護審議会は記念物関係文化財として9月に発見された東日本の装飾古墳「虎塚古墳」など5件を指定、30日発表した。
今回新らたに建造物23件39棟が重要文化財に指定された。そのうちわけは洋風建築1件、民家21件、その他1件である。
26日、本年度の会員補充選挙の開票が行われ、美術関係では日本画家の奥田元宋が新会員に選ばれた。