神々の美術展
1974年10月京都国立博物館は10日から11月10日まで、神道関係美術の特別展を開き、絵画・彫刻・書跡・工芸177件を展示した。
京都国立博物館は10日から11月10日まで、神道関係美術の特別展を開き、絵画・彫刻・書跡・工芸177件を展示した。
東京国立博物館では10日から11月24日まで絵巻の特別展を開いた。わが国の主要作品に加え、クリーヴランド美術館からも2件が出品され、平安時代末期から近代に至る絵巻物の代表作125件が内容別に展示され、好評を博した。
京都国立近代美術館は1日から11月17日まで15世紀以降の沖縄の染織、陶磁、漆器の展観を行った。
今月末、大阪府茨木市の東奈良遺跡で銅鐸鋳型が原型のまま発掘された。同遺跡からは去年11月、鋳型の破片が発掘され、さらに今年5月には銅戈の鋳型片、ふいごの部分などが発掘されている。
ドイツ民主共和国との国交樹立を記念してドレスデン国立美術館所蔵品による「ヨーロッパ絵画名作展」が国立西洋美術館で21日より11月24日まで開催された。
昨年度からはじめられた野外彫刻賞の受賞者がこのほど決まった。加藤昭男「母と子」、高田博厚「水浴」、流政之、保田春彦の4名で、後二者はこれから制作する。
“絵画における写実の意味の再認識”をテーマに、約5百名、1千点の応募作品を審査の結果、つぎの受賞者がこのほど決まった。1等=高村登志夫「絵画B、C」・2等=斉藤吾朗「記念撮影その1、3」・3等=松井和弘、井上徹雄、田崎徹。
昭和39年9月に開館した東京国立博物館法隆寺宝物館が開館10周年をむかえ、記念展示を行い、「48体仏」「聖徳太子・二王子画像」「聖徳太子絵伝」などの品々を19日から10月6日まで公開した。
京都国立博物館はその創立85周年記念展「京の社寺名宝展」を開き、24日から9月23日まで京都の社寺の所蔵する名宝約135点(国宝54件、重文78件を含む)が公開展示された。
31日から9月1日まで雪村の特別展観が東京国立博物館で開かれた。室町時代末期、東国で活躍した画僧雪村の作品と共に、その画風を追った雪関、雪洞等の作品も同時に展示された。
洋画家の梅原竜三郎が秘蔵の美術品をこのほど東京・上野の国立西洋美術館と東京国立博物館に寄贈した。西洋美術館にはルノワールの油絵「横たわる浴女」、ドガのパステル画「背中を拭く女」、ピカソの油絵「アトリエのモデル」と「男と女」、ギリシャ時代のキクラデスの大理石彫刻「ヴァイオリン型の女」など3点の計7点で、同美術館では早速、29日に特別展示、翌日から一般公開した。また国立博物館には、重要文化財の紙本墨書「釈迦宝殿」など6点である。
29日から7月28日まで神奈川県立近代美術館において、古代から現代に至るガラスの造型325点が展示された。
第6回「三大新潮賞」の受賞者はさきごろ決まっていたが、20日、東京・赤坂のホテル・オークラで、その贈呈式が行われた。今回の日本芸術大賞は流政之(彫刻による都市建築との新空間の創造に対して)が受けた。
国宝東大寺大仏殿の昭和大修理が正式に着工されることとなり、4日起工式が行われた。今回の修理は「明治大修理」以来約60年ぶりのこと。
新制作協会の日本画部会員全員37名がこのほど退会届を出し、25日、東京・八重洲口の鉄道会館で開かれた同協会の総会で正式に受理された。退会した全員は新団体「創画会」として活動を続けることになった。
中断していたが第11回展として再出発、アメリカのスーパー・リアリズムを中心として21作家36点とヨーロッパの部は同傾向の版画8作家13点、国内部門は「複製・映像時代のリアリズム」をテーマとして10日から30日まで東京都美術館で開催された。
奈良国立博物館では仏像とその像内に奉納された舎利、願文などの像内納入品51体分を選び28日から5月26日まで特別展を開催した。
旧赤坂離宮を改修した迎賓館落成式が23日各界名士参列の下に盛大に挙行された。
昨年9月に正式決定をみた「モナ・リザ」展は、20日から6月10日まで上野の東京国立博物館で開催され、同時に国立科学博物館では「科学者レオナルド・ダ・ビンチ」展が開かれた。