中華人民共和国出土文物展

1973年06月

日中国交正常化を記念して東京・京都国立博物館で、中華人民共和国の出土文物展が開かれた。新中国成立後めざましい発見を続けている考古学的発掘調査の成果から選ばれた長沙馬王堆一号墓出土品、徐州漢墓の銀縷玉衣等213点に、章懐太子、懿徳太子墓壁画模写等参考品、補助資料を加えた展観は人々の注目を集めた。(東京展 6/9-7/29、京都展 8/11-9/30)

黒田清輝展

1973年06月

歿後50年を記念して、油彩、素描130点による遺作展が7日から7月8日まで鎌倉近代美術館で開催された。なおこのあと、福岡(文化会館7/31-8/19)、鹿児島(市立美術館8/25-9/9)、名古屋(文化会館9/15-9/23)、京都(市立美術館9/28-10/11)を巡回した。

彫刻の森美術館大賞展

1973年06月

第1回展が3日から11月30日まで開催され、40作家44点のなかから、山本衛士「山景」の大賞、速水史郎、河口竜夫、篠田守男、土谷武の優秀賞が決定した。

日本芸術大賞に加山又造

1973年05月

第5回新潮三賞(新潮文芸振興会主宰)が31日夕、東京・赤坂のホテルオークラで行われた選考会の結果、日本芸術大賞には、新制作協会日本画部会員加山又造(先鋭な時代感覚を反映して出発し、特に?風の制作に多様な展開を示す画業に対して)に決まった。

文春漫画賞

1973年05月

第19回文芸春秋漫画賞の受賞者が22日夜の選考委員会で、馬場のぼる(「バクサン」と「11匹のねことあほうどり」)、小林治雄(「ヒトクチ漫画」)に決定した。

日本建築学会大賞

1973年05月

このほど昭和47年度日本建築学会賞が決まった。大賞―浜田稔東大名誉教授(都市防災における火災工学の発展に対する貢献)長倉康彦都立大教授(小中高校の設計計画に関する研究)なお作品の該当はない。学会賞=論文―鈴木嘉吉奈良国立文化財研究所建造物室長の「奈良時代寺院僧房の研究」。

富士美術館開館

1973年05月

静岡県富士宮市の日蓮正宗創価学会の総本山大石寺境内に財団法人「富士美術館」が完成、5日から一般公開された。

仁和寺展

1973年05月

3日から14日まで上野松坂屋で弘法大師誕生1200年を記念して仁和寺展が開かれ、国宝「阿弥陀如来座像」、同「孔雀明王画像」など75点が公開された。

経塚遺宝展

1973年04月

昭和45年に起工、昨年末に完工した新陳列館(本館)の落成を記念し、奈良国立博物館では29日から5月27日まで全国に分布する代表的経塚の出土遺品1200点を、出土地域別、遺品種類別に展示公開した。

朝鮮の絵画展

1973年04月

「日本にある高麗・李朝の作品」というテーマのもとに、高麗・李朝の絵画100点が、大和文華館で26日から5月27日まで展示された。

日本漫画家協会賞

1973年04月

日本漫画家協会の第二回漫画賞は、大賞が畑田国男「宇宙船ノア」と決定した。

ピカソ死去

1973年04月

世界の巨匠として、日本にも多くの影響をもたらしたパプロ・ピカソが8日南仏ムージャンの自宅で91才で死去した。死因は心臓マヒという。

富岡鉄斎展

1973年04月

歿後50年にあたり、鉄斎29歳から89歳までの絵画、書など300点による遺作展が、7日から5月6日まで京都国立博物館で開催された。

古代オリエントギリシア展

1973年04月

ドイツ民主共和国ベルリン国立博物館所蔵の古代オリエント・ギリシア関係の遺品から選ばれた80点が3日から5月20日まで東京国立博物館で公開された。同展は5月29日から7月15日まで京都国立博物館でも開催された。

人間国宝

1973年03月

文化財保護審議会は、23日重要無形文化財保持者(各個指定―人間国宝)として、美術部門では型絵染の鎌倉芳太郎を決定した。

文化財の新指定

1973年03月

今回指定された物件は、美術工芸品では国宝2件(絵画、工芸各1件)、重要文化財65件で、うち絵画16件、彫刻7件、工芸品17件、書跡18件、考古7件となっている。また建造物関係では29件が重要文化財に指定された。

芸術選奨

1973年03月

第23回芸術選奨文部大臣賞の美術部門で、洋画家野口弥太郎「那智の滝」が、13日決定した。

宗像大社秘宝展

1973年03月

宗像大社の一の宮と称せられ、古代祭祀の島として知られる沖の島は、昭和29年以来数次の発掘調査が行われて2万点以上の遺宝が発見されたが、今回その1、2次発掘調査によって得られた遺宝のうちから100余点が2日から14日まで京都市藤井大丸で公開された。

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