芸術選奨受賞者決定

1999年03月

芸術の分野で昨年一年間に優れた業績をあげた人々に贈られる芸術選奨の受賞者が、17日文化庁から発表された。美術関係では、小野具定(85)(「記憶の風景 2・26の午後」)、染色家三浦景生(82)(「染めの詩 三浦景生展」)が文部大臣賞、また庭園デザイナー枡野俊明(46)(「麹町会館の青山緑水の庭」)が新人賞を受賞した。

日本芸術院賞受賞者決定

1999年03月

日本芸術院(犬丸直院長)は、19日、芸術の各分野で顕著な功績のあった人に贈る平成10年度の日本芸術院賞受賞者を決定した。恩賜賞・日本芸術院賞の第1部(美術)受賞者には、陶芸家西本瑛泉(71)(日展出品作「玄窯縄文譜『黎明』」に対し)、日本芸術院賞には洋画の島田章三(65)(国展出品作「駅の人たち」に対し)、彫塑の山田良定(67)(日展出品作「開幕の刻」に対し)、書の日比野光鳳(70)(日展出品作「花」に対し)、建築の伊東豊雄(57)(「大樹海ドーム」設計に対し)が選ばれた。授賞式は6月7日に東京上野の日本芸術院会館で行われた。

島根県立美術館開館

1999年03月

宍道湖畔に建設がすすめられていた島根県立美術館が、6日、島根県松江市に開館した。絵画、版画、工芸、写真、彫刻の5展示室をもち、ほかにアートライブラリー、ミュージアムショップなどの施設を有している。開館記念展には、「水の物語 ヨーロッパ絵画にみる神話と象徴」展を開催した。

日本学士院賞決定

1999年03月

日本学士院(藤田良雄院長)は、12日総会を開き、学術の分野で優れた業績をあげた9件10人に平成11年度の同院賞を贈ることを決め、公表した。美術関係では、佐々木丞平(京都大学大学院教授)、佐々木正子(日本画家)による共同研究「円山応挙研究」に対して贈られた。

文化庁予算決まる

1999年02月

平成11年度の文化庁予算は、前年度比1.7%減の805億400万円とすることが決まった。長期にわたる経済情勢の悪化のため、2年連続、前年比マイナスとなった。

福岡アジア美術館開館

1999年03月

アジアの近代、現代美術を専門に収集展示する施設として世界で最初となる同美術館が、6日、福岡市博多区に開館した。複合商業ビル博多リバレインの7、8階を施設として利用し、延べ床面積は9,785平方メートル、開館記念展としてアジアの21ヶ国、地域の作家が参加した「第1回福岡アジア美術トリエンナーレ1999」を開催した。

第6回VOCA賞受賞者決定

1999年02月

平面美術の分野で国際的に通用する若手作家を支援するVOCA展(同展実行委員会、財団法人日本美術協会、上野の森美術館主催)の最高賞であるVOCA賞は、やなぎみわ「案内嬢の部屋B4」に決定した。奨励賞には、石川順恵、高柳恵里、堂本右美、平町公が選ばれた。

セゾン美術館閉館

1999年02月

西武美術館として75年9月開館の同美術館(東京池袋)は、「アルヴァー・アールト」展を最後に22日に閉館した。開館記念展「日本現代美術の展望」以来、25年間に260の企画展を開催して、入場者が900万人にのぼった同美術館は、つねに先駆的で、多彩な展覧会を企画して活動してきたが、運営母胎のリストラにより閉館となった。今後、同美術館のスタッフの一部は、「セゾン・アート・プログラム」として、独自の会場をもたずに、現代美術を中心に活動をつづけることになった。

第40回毎日芸術賞受賞者決定

1999年01月

優れた芸術活動をした個人・団体を顕彰する1998年度の第40回毎日芸術賞は、6氏(内1氏が、このほど千田是也の遺族からの寄託により新設された千田是也賞)に贈られることになった。美術関係では、彫刻家村岡三郎(「村岡三郎展」の成果に対し)、陶芸家楽吉左衛門(「樂茶碗の四〇〇年 伝統と創造展」の成果に対して)に贈られ、贈呈式が29日、東京会館で行われた。

大分市美術館開館

1999年02月

17日、大分市美術館が開館した。延べ床面積9,036平方メートル、地上2階建て、常設展示室4室、企画展示室2室などの施設をもつ。これまで近世絵画から現代美術まで約1,000点を収集、開館記念展には「田能村竹田と上方文化―絵画に見る」展を開催した。

1998年度朝日賞受賞者決定

1999年01月

わが国の文化・社会の発展に多大な貢献をした個人・団体に贈られる朝日賞受賞者を選ぶ財団法人朝日新聞文化財団と朝日新聞社の選考委員会(委員長・松下宗之同財団理事長、同社社長)は、1998年度の受賞者5氏を決定した。美術関係では美術史家山根有三が、「『山根有三著作集』完結にいたる日本美術史、とくに中世、近世絵画史における功績」によって、そして陶芸家鈴木治が、「『走泥社』を長年運営し陶芸界に新しい領域を開いた功績」によって、それぞれ受賞。贈呈式は21日、東京日比谷の帝国ホテルで行われた。これで第1回以来の同賞受賞者は377人、25団体となった。

メディア芸術祭大賞決定

1999年01月

文化庁は、コンピューターグラフィックス(CG)やアニメなど新しい分野の芸術作品を対象に昨年度創設された「メディア芸術祭」の受賞作品を決定した。アニメーション部門、マンガ部門、デジタルアート・インタラクティブ部門、デジタルアート・ノンインタラクティブ部門の4部門からなり、マンガ部門大賞に「坂本竜馬」(黒鉄ヒロシ)をはじめ、大賞、優秀賞が決定した。授賞式は、2月26日、新国立劇場小劇場で行われた。

第10回倫雅美術奨励賞受賞者決定

1998年12月

新鋭の美術評論家や美術史家を顕彰する倫雅美術奨励賞(同基金主催)の第10回の受賞者は、「美術評論・美術史研究部門」では、土田真紀(三重県立美術館)の「柳宗悦」展の企画及びカタログ中の論文「柳宗悦『眼』と『物』の位置」、水沢勉(神奈川県立近代美術館)の「モボ・モガ」展の企画及びカタログ中の論文「労働歌の止んだ町」が選ばれた。また、創作部門では、陶芸家重松あゆみが選ばれた。1日、贈呈式が、赤坂プリンスホテルで行われた。

日本芸術院新会員内定

1998年12月

日本芸術院(犬丸直院長)は、平成10年度の会員補充選考を行い、新会員8名を内定し、15日付けで発令した。第一部では、洋画家寺島竜一(80)、同じく中山忠彦(63)、人形作家奥田小由女(63)、そして第六分科から建築家の黒川紀章(64)が選ばれた。 

「古都奈良」世界遺産に決定

1998年12月

世界遺産委員会京都会議は、2日、後世に残すべき貴重な文化遺産として日本が推薦していた東大寺、薬師寺を含む「古都奈良の文化財」を世界遺産に登録することを決定した。8世紀に大陸から伝わり日本で独自の発展をとげた木造の仏教建造物などが評価されたためで、日本の世界遺産としては広島の原爆ドームなどにつづいて9件目となった。

国立博物館、美術館が独立行政法人化検討対象に

1998年11月

中央省庁等改革推進本部(本部長・小渕恵三首相)が、20日了承した行政スリム化計画の大綱の事務局原案で、独立行政法人化の検討対象として75機関・業務があげられ、試験研究機関には、文化財研究所がふくまれ、また文教研修機関には、国立博物館、国立近代美術館、国立西洋美術館、国立国際美術館がふくまれている。

重要文化財(建造物)指定

1998年10月

文化財保護審議会(西川杏太郎会長)は、16日、旧三井財閥の三井本館(東京都中央区)など、9件の建造物を重要文化財に指定するよう有馬朗人文相に答申した。

文化勲章、文化功労者決定

1998年10月

政府は平成10年度の文化勲章受賞者と文化功労者を決定し、23日に公表した。美術関係では、日本画家の平山郁夫(68)、書家の村上三島(86)が文化勲章を受章、また日本画の福王寺法林(77)、洋画の脇田和(90)、書・篆刻の小林斗?(82)、服飾デザインの三宅一生(60)が文化功労者に選ばれた。

第20回サントリー学芸賞受賞者決定

1998年10月

サントリー学芸賞の第20回目の受賞者が28日に公表された。美術関係では、「芸術・文学部門」で高橋裕子(学習院大学教授)『イギリス美術』(岩波書店)が選ばれた。贈呈式は、11月25日、東京丸の内の東京会館で行われた。