東京ステーションギャラリーのリニューアルオープン

2012年10月

東京駅丸の内駅舎の復原工事に伴い、2006年より休館していた東京ステーションギャラリーが、駅舎の再開業に合わせ1日にリニューアルオープンした。丸の内北口にほぼ直結する位置に移転し、ホワイトウォールの3階と煉瓦壁による2階の展示室で構成。開館記念展として「始発電車を待ちながら 東京駅と鉄道をめぐる現代アート 9つの物語」(10月1日~2013年2月24日)を開催。

東京駅丸の内駅舎の復原

2012年10月

辰野金吾と葛西萬司が設計した東京都千代田区の東京駅丸の内駅舎(重要文化財)が、1914(大正3)年の竣工当初の形態に復原され、1日に全面開業した。同駅舎は1945(昭和20)年の空襲によりその多くが破壊、焼失し、復興工事により失われたドーム屋根に代わって木造八角形の屋根が載せられるなど、本来とは異なる姿のまま60年余が経過。2007(平成19)年より復原工事を開始し、外壁・南北両ドーム内外の意匠を再現、また新たに地下1・2階を増築して免震装置を設置した。

「国立デザイン美術館をつくる会」の設立

2012年09月

日本におけるデザインの重要性を広く伝えるとともに、国立デザイン美術館設立に向けて機運を高めることを目的とした「国立デザイン美術館をつくる会」が、デザイナーの三宅一生と美術史家で国立西洋美術館長の青柳正規によって設立された。11月27日には東京ミッドタウンホールで第1回パブリック・シンポジウム「国立デザイン美術館をつくろう!」が開催された。

登録有形文化財登録の答申

2012年09月

文化審議会(会長:宮田亮平)は21日、米国出身の建築家ヴォーリズの設計で1937(昭和12)年に建設された滋賀県豊郷町の旧豊郷小学校、仙台市の旧宣教師住宅であるデフォレスト館、現存する大正期のつり橋である岐阜県白川町の白川橋、熊本県人吉市の人吉温泉の老舗、芳野旅館など155件の建造物を新たに登録有形文化財にするよう平野博文文部科学相に答申した。

第24回世界文化賞受賞者発表

2012年09月

世界の優れた芸術家を顕彰する高松宮殿下記念世界文化賞(主催:公益財団法人日本美術協会)の第24回受賞者が12日発表された。美術関係では、絵画部門で蔡國強(中国)、彫刻部門でチェッコ・ボナノッテ(イタリア)、建築部門でヘニング・ラーセン(デンマーク)が受賞した。

平等院鳳凰堂の修理

2012年09月

京都府宇治市の平等院鳳凰堂(国宝)の56年ぶりとなる修理が3日に着工した。今回の修理では平成26年までに瓦を全面的に葺き替え、内部を除く壁面や柱を赤色に塗り直し、屋根上の鳳凰(複製品)と宝珠には金メッキを施す予定。

ヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展での日本館、金獅子賞受賞

2012年08月

イタリアのヴェネツィアで開催された第13回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展の授賞式が29日行われ、国別参加部門で、東日本大震災復興における建築の役割をテーマにした日本館の展示「ここに、建築は、可能か」が最高賞の金獅子賞を受賞した。建築家の伊東豊雄らが被災地である岩手県陸前高田市に建築中の集会所「みんなの家」の設計プロセスを紹介したもの。

福島県、警戒区域での文化財レスキュー開始

2012年08月

東京電力福島第一原発事故の警戒区域内に置き去りになっている文化財のレスキュー活動が1日に始まった。同作業は2012年5月に設置された福島県被災文化財等救援本部が東北地方太平洋沖地震被災文化財等救援委員会(文化財レスキュー事業)の支援を受けて行なったもので、8月に梱包作業、9~11月には警戒区域外への搬出・収納作業を実施した。

人間国宝認定の答申

2012年07月

文化審議会は20日、木工芸で薄板を環状に曲げる挽曲技法に高い技量を持つ灰外達夫、多様な技法で格調高く独創的な作品を生み出している竹工芸の藤沼昇を含む4名を新たに重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定するよう平野博文文部科学相に答申した。

第7回西洋美術振興財団賞受賞者決定

2012年07月

西洋美術の理解や研究発表などに貢献した展覧会に携わった個人・団体を顕彰する西洋美術振興財団賞の第7回目の受賞者が決定した。個人に贈られる学術賞は大島徹也・愛知県美術館学芸員(愛知県美術館と東京国立近代美術館で開催の「生誕100年 ジャクソン・ポロック」展に対して)、新見隆・武蔵野美術大学教授(パナソニック汐留ミュージアムで開催の「ウィーン工房1903-1932 モダニズムの装飾的精神」展に対して)が、団体に贈られる文化振興賞はDIC川村記念美術館を運営するDIC(旧、大日本インキ化学工業)が受賞した。

「マウリッツハイス美術館展」の開催

2012年06月

30日より東京都美術館で「マウリッツハイス美術館展 オランダ・フランドル絵画の至宝」が開催された(9月17日まで)。同展はオランダのマウリッツハイス美術館が4月から大規模な改修工事のため長期休館するのに伴い、同館が所蔵する17世紀オランダ・フランドル絵画のコレクションを紹介するもので、なかでも人気の高いフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」は2000年に大阪市立美術館で展示されて以来の日本公開となった。同展は神戸市立博物館(9月29日~2013年1月6日)に巡回した。

名勝・史跡指定の答申

2012年06月

文化審議会は15日、大浦天主堂境内(長崎市)や田島弥平旧宅(群馬県伊勢崎市)など7件を史跡に指定し、別府の湯けむり・温泉地景観(大分県別府市)など4件を重要文化的景観に新たに選定するよう平野博文文部科学相に答申した。

薬師寺東塔の解体修理

2012年06月

奈良市の薬師寺東塔(国宝)では約110年ぶりの解体修理が進められ、4日には相輪上層部にある宝珠を取り外す法要が営まれて作業が本格化した。瓦、木部、基壇などを全て解体し、地下の発掘調査を行なった後、傷んだ部分を修繕しながら再び組み上げ、平成31年の春に修理が完了する予定である。

国宝・重要文化財(建造物)指定の答申

2012年05月

文化審議会は18日、唐招提寺金堂(奈良市)の屋根を飾った“天平の甍”として知られる旧鴟尾2個と、華麗な装飾が特徴の歓喜院聖天堂(埼玉県熊谷市)の2件を国宝に、また全長141メートルの階段状の流水施設である牛伏川本流水路(長野県松本市)など7件を重要文化財に、日光東照宮に向かう街道沿いに発展した栃木県栃木市の嘉右衛門町など5地区を重要伝統的建造物群保存地区にするよう、平野博文文部科学相に答申した。

読売あをによし賞受賞者決定

2012年05月

保存科学・修復の現場で優れた業績をあげた個人・団体を顕彰する読売あをによし賞(主催:読売新聞社、特別協力:文化財保存修復学会)の第6回目の受賞者として、本賞に手漉和紙づくりに欠かせない「簀桁」の製作を材料の加工から完成まで一貫して行なう国内唯一の職人である山本忠義、奨励賞に樹木医として桜の古木が作り出す景観を守ってきた黒坂登、特別賞に明治期の創設以来、数多くの仏像や工芸品の修理を手掛けてきた財団法人美術院が決定した。

第5回東山魁夷記念日経日本画大賞決定

2012年04月

日本画家東山魁夷の業績を称え、次代を担う日本画家を表彰するために創設された東山魁夷記念日経日本画大賞の第5回受賞作に、鴻池朋子の「シラ―谷の者 野の者」と濱田樹里の「流・転・生Ⅰ」が選出された。また選考委員特別賞には浅見貴子の「松の木 muison-so」と三瀬夏之助の「山ツツジを探して」が選ばれた。同受賞作を含む入選作による展覧会は、5月19日から6月3日まで上野の森美術館で開催された。

「KORIN展」の開催

2012年04月

21日より根津美術館で特別展「KORIN展 国宝「燕子花図」とメトロポリタン美術館所蔵「八橋図」」が開催された(5月20日まで)。同展では、尾形光琳の代表作である同館所蔵の「燕子花図屏風」(国宝)とニューヨークのメトロポリタン美術館が所蔵する「八橋図屏風」が、1915(大正4)年の光琳没後二百年を記念する展覧会以来、一堂に展観された。なお同展は前年開催の予定だったが、東日本大震災の発生により延期されていたもの。

国宝・重要文化財指定の答申

2012年04月

文化審議会は20日、山形県舟形町の西ノ前遺跡の出土品で、女性をかたどった優美な造形で知られる縄文時代中期の「土偶」と、南宋時代の中国で描かれ日本に伝来した普悦筆「絹本著色阿弥陀三尊像」(京都府・清浄華院蔵)の2件を国宝に、鎌倉時代の仏師快慶作の可能性が高い「木造執金剛神立像・木造深沙大将立像」(和歌山県・金剛峯寺蔵)など46件を重要文化財に指定するよう平野博文文部科学相に答申した。同時に金比羅参りの玄関口となるJR琴平駅本屋(香川県琴平町)など建造物166件と、長野県出身の考古学者・故藤森栄一が集めた「諏訪地域考古資料」を登録有形文化財として登録するよう答申した。

五浦六角堂の再建

2012年04月

東日本大震災の津波で流失した岡倉天心ゆかりの茨城大学五浦美術文化研究所六角堂(茨城県北茨城市)の再建工事が完了し、17日に完成式が行われた。再建にあたっては、茨城大学の三輪五十二特命教授の指揮のもと、英国から当時と同じ製法の窓ガラスを取り寄せるなど、1905年の創建当初の忠実な再現につとめた。総工費は約4300万円で、大半は寄付金で賄われた。

「松本竣介展」の開催

2012年04月

14日より岩手県立美術館で、生誕100年を記念して「松本竣介展」が開催された(5月27日まで)。詩情を湛えた作品で多くの人を魅了する洋画家の松本竣介については、これまで度々回顧展が催されたが、同展では従来の展覧会にもまして資料の紹介に力を注ぎ、制作の背景について具体的な情報を提供する内容となった。同展は神奈川県立近代美術館(葉山)(6月9日~7月22日)、宮城県美術館(8月4日~9月17日)、島根県立美術館(9月29日~11月11日)、世田谷美術館(11月23日~2013年1月14日)に巡回した。

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