安井賞決定

1988年01月

第31回安井賞の選考委員会が21日行なわれ、推薦応募数374点の中から、安井賞、佳作賞と入選作68点が決定した。安井賞は、桜井孝美「1986年/1987年夏」、佳作賞は筧本生「パリのキャフェ」がそれぞれ受賞。表彰式は、2月19日東京・池袋西武美術館で行なわれ、また入賞、入選作による安井賞展が、翌20日から3月8日まで同美術館で開催された。

毎日デザイン賞決定

1988年01月

グラフィック、クラフト、パッケージ、ディスプレー、インテリア、ファッション、工業・環境デザインなどのすぐれた業績を対象とする、’87毎日デザイン賞が決定、26日発表された。特別賞候補1件を含む19件のノミネートの中から、内田繁(ネオジャポニカ様式とも称される卓越したデザイン活動)、サイトウ・マコト(大型ポスターにおける新感覚のグラフィック表現)がそれぞれ受賞。同賞の贈呈式は、3月29日帝国ホテルで行なわれた。

第29回毎日芸術賞

1988年01月

昭和62年度の第29回毎日芸術賞贈呈式が、12日如水会館で行なわれた。美術関係の受賞者は、陶芸家今泉今右衛門「第13代今泉今右衛門展」「第34回日本伝統工芸展」、グラフィックデザイナー田中一光田中一光展-デザインのクロスロード」、画家難波田竜起「難波田竜起展」が、受賞した。

国立国際美術館、京都国立近代美術館の開館時間延長へ

1988年01月

昭和63年度予算の大蔵省原案が内示され、文化庁関係の事業で、国立国際美術館と京都国立近代美術館の一部夜間開館が決定した。利用者の便宜をはかり、閉館時間を3時間延長して午後8時とし、京都国立近代美術館で4月から10月までの毎週金曜日、国立国際美術館では7月19日から8月31日までの月火木金曜日に、それぞれ実施される。

敦煌石窟保護へ財団設立

1988年01月

国内外の文化財保護を民間の力で進めることを目的に、日本画家平山郁夫の呼びかけに財界人らが応じて設立される「文化財保護振興財団」の発起人会が、19日開催された。同財団は、基本金10億円を集め6月1日正式に発足。5~7年計画で25億円を募り、敦煌壁画の補修や模写、文物の陳列館や研究・資料センターなどの施設建設、ハイテク機器の整備などに協力していく予定。

朝日賞決定

1988年01月

昭和62年度の朝日賞が1日発表された。美術関係では、建築家磯崎新、漫画家手塚治虫、ファッションデザイナー森英恵、国立民族学博物館長梅棹忠夫が受賞。29日朝日新聞東京本社で贈呈式が行なわれた。

文化庁、スミソニアン研究所、保存修復技術交流

1988年01月

文化庁は本年より、美術品や遺跡の保存修復技術の国際協力体制に乗り出すことを決定、第一弾としてアメリカの国立スミソニアン研究所との技術交流を提携することとなった。5月に同研究所アダムス長官が来日し、大崎文化庁長官との会談で概要が決定した。日本側では東京・奈良の両国立文化財研究所、国立歴史民俗博物館、国立科学博物館などがこれにあたる。

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