人間国宝認定の答申

2015年07月

文化審議会(会長:宮田亮平)は17日、流麗な線と金属特有の色彩による現代感覚溢れた作風を築いた鍛金の大角幸枝を含む4名を、新たに重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定するよう下村博文文部科学相に答申した。

対馬で盗難の仏像一体の返還

2015年07月

韓国の検察当局は15日、長崎県対馬市の神社仏閣から2012年に盗まれ、韓国に持ち込まれた仏像二体のうち、国指定重要文化財の銅造如来立像を返還すると発表した。17日に同像は韓国側から日本側へ引き渡され、翌18日に県立対馬歴史民俗資料館で報道陣に公開された。しかしもう一体の長崎県指定有形文化財の観世音菩薩坐像については、韓国中部の浮石寺が、日本に渡った経緯が判明するまで日本に返さないよう求めた仮処分を理由に、判断が見送られた。

戦後70年によせた展覧会の開催

2015年07月

戦後70年の節目によせて、戦争と作家の関係を再考する展覧会が全国で相次いだ。三重県立美術館「20世紀日本美術再見」(7月11日~9月27日)、IZUPHOTOMUSEUM「戦争と平和伝えたかった日本」(7月18日~2016年1月31日)、名古屋市美術館「画家たちと戦争彼らはいかにして生きぬいたのか」(7月18日~9月23日)、広島市現代美術館「ヒロシマを見つめる三部作第一部ライフ=ワーク」(7月18日~9月27日)、広島県立美術館「戦争と平和展」(7月25日~9月13日)、群馬県立近代美術館「戦後日本美術の出発1945-1955画家たちは「自由」をどう表現したか」(9月19日~11月3日)、栃木県立美術館「もうひとつの1940年代美術戦争から、復興・再生へ美術家たちは何を考え、何を描いたか。」(10月31日~12月23日)等。

「明治日本の産業革命遺産」、世界遺産に決定

2015年07月

世界遺産一覧表への登録の可否を事前に審査する国連教育科学文化機関(ユネスコUNESCO)の諮問機関である国際記念物遺跡会議(イコモスICOMOS)は5月4日、西洋の技術が日本文化と融合し、急速に産業国家が形成された過程を示すとして日本政府が推薦していた「明治日本の産業革命遺産」(福岡県など8県、23資産)について、世界遺産一覧表への登録を勧告した。これを受けて7月5日、ドイツのボンで開催されたユネスコの世界遺産委員会で、文化遺産として世界遺産一覧表に登録することが決定した。

第10回西洋美術振興財団賞受賞者決定

2015年07月

西洋美術の理解や研究発表などに貢献した展覧会に携わった個人・団体を顕彰する西洋美術振興財団賞の第10回目の受賞者が決定した。個人に贈られる学術賞は荒木夏実・森美術館キュレーター(「ゴー・ビトゥイーンズ展」に対して)、古谷可由・ひろしま美術館学芸部長(「オランダ・ハーグ派展」と「ノルマンディー展」に対して)、蔦谷典子・島根県立美術館学芸課長(「水辺のアルカディアピュヴィス・ド・シャヴァンヌの神話世界」展に対して)が、団体に贈られる文化振興賞は京都服飾文化研究財団が受賞した。

第39回中原悌二郎賞受賞者決定

2015年05月

日本の彫刻界の発展に貢献する目的で創設された中原悌二郎賞(主催:北海道旭川市・同市教育委員会)の選考が16日に行なわれ、第39回目の受賞作が戸谷成雄の「漢詩的」に決定した。

国宝・重要文化財(建造物)指定の答申

2015年05月

文化審議会(会長:宮田亮平)は15日、近世城郭最盛期の松江城天守(松江市)を国宝に、現在は東京都庭園美術館として利用されている旧朝香宮邸(東京都港区)など建造物9件を重要文化財に指定するよう下村博文文部科学相に答申した。また山梨県甲州市塩山下小田原上条地区を重要伝統的建造物群保存地区に選定することも求めた。

読売あをによし賞受賞者決定

2015年05月

保存科学・修復の現場で優れた業績をあげた個人・団体を顕彰する読売あをによし賞(主催:読売新聞社、特別協力:文化財保存修復学会)の第9回目の受賞者として、本賞に「本瓦葺」の国選定保存技術保持者で、数多くの古代瓦の復元を手がけた山本清一(奈良県)、奨励賞に有田焼など陶磁器用和絵の具を製造する辻昇楽(佐賀県)、特別賞に雅楽の振興と普及に取り組む公益社団法人南都楽所(奈良県)が決定した。

第6回東山魁夷記念日経日本画大賞決定

2015年04月

日本画家東山魁夷の業績を称え、次代を担う日本画家を表彰するために創設された東山魁夷記念日経日本画大賞の第6回大賞受賞作に、岩田壮平の「雪月花時最憶君―花泥棒」が選出された。また選考委員特別賞には谷保玲奈の「繰り返される呼吸」とマツダジュンイチの「刻」が選ばれた。同受賞作を含む入選作による展覧会は、5月28日から6月7日まで上野の森美術館で開催された。

大分県立美術館開館

2015年04月

大分県大分市の中心市街地に24日、大分県立美術館(館長:新見隆)が開館した。坂茂による設計で、地下一階、地上三階(一部四階)建て。所蔵作品は約5000点で、3月に閉館した大分県立芸術会館から引き継いだ、田能村竹田、朝倉文夫福田平八郎髙山辰雄といった大分ゆかりの作家による作品が中核をなす。開館記念展として「モダン百花繚乱「大分世界美術館」」(4月24日~7月20日)、「「神々の黄昏」―東西のヴィーナス出会う世紀末、心の風景、西東」(10月31日~2016年1月24日)が開催された。

日本遺産の認定

2015年04月

文化庁は24日、全国各地の有形無形の文化財を地域やテーマごとにまとめた18件について「日本遺産」として初認定した。これは、有形無形の文化財群を地域が主体となって総合的に整備・活用し、国内外に戦術的に発信して地域の活性化を図ることを目的としたもの。旧弘道館(茨城県)、足利学校跡(栃木県)、旧閑谷学校(岡山県)、咸宜園跡(大分県)で構成される「近世日本の教育遺産群―学ぶ心・礼節の本源―」等が認定された。

第34回土門拳賞受賞者決定

2015年04月

前年に優れた成果を挙げた写真家に贈られる土門拳賞(主催:毎日新聞社)の第34回受賞者が、下瀬信雄に決定した。受賞対象は写真集『結界』で、野山に分け入り、手付かずの自然の形姿を細密に再現したフォトドキュメントである点が高く評価された。

平成27年度文化庁予算決定

2015年04月

平成27年度国家予算案が9日、成立した。文化庁予算は1037億9200万円となり前年度より0.2%、2億円の増額となった。Ⅰ.豊かな文化芸術の創造と人材育成、Ⅱ.かけがえのない文化財の保存、活用及び継承等、Ⅲ.我が国の多彩な文化芸術の発信と国際文化交流の推進、Ⅳ.文化発信を支える基盤の整備・充実の4つを柱とし、主な増額項目として、Ⅰで「2020年の文化プログラムに向けて」に9億3300万円、Ⅱで「文化財総合活用戦略プランの創設」に5億6700万円、Ⅲで「日本文化の発信・交流の推進」に6億3700万円、Ⅳで「国立文化施設の機能強化(美術館、博物館、劇場)」に5億6000万円が計上された。

全国寺社での液体による被害

2015年04月

2月から4月にかけて、奈良・東大寺の大仏殿や飛鳥寺、京都の清水寺や東寺等、全国各地の寺社で文化財に油のような液体が相次いでまかれる被害が報告された。これを受けて文化庁は、都道府県教育委員会に防犯体制の強化を求める通知を8日付で行なった。

姫路城大天守の保存修理工事竣工

2015年03月

兵庫県姫路市が2009年6月に着工した姫路城大天守(国宝)の保存修理工事が18日に竣工し、26日にその記念式典が開かれた。本格的な修理は1964(昭和39)年に完了した「昭和の大修理」以来で、約75,000枚の瓦の葺き直しや約100トンの白漆喰の塗り替え、耐震補強が行なわれた。翌27日より5年ぶりに大天守内部の一般公開が再開された。

日本芸術院賞受賞者決定

2015年03月

日本芸術院(院長:黒井千次)は25日、2014年度の芸術院賞受賞者を発表した。第一部(美術)では馬越陽子(洋画、独立展出品作「人間の大河―いのち舞う・不死の愛―」に対して)、陶器二三雄(建築、「文京区立森鷗外記念館」の設計に対して)が日本芸術院賞を受賞した。

第40回木村伊兵衛写真賞受賞者決定

2015年03月

写真家木村伊兵衛の業績を記念し、優れた新人写真家に贈られる木村伊兵衛写真賞(主催:朝日新聞社、朝日新聞出版)の第40回目の受賞者が17日に発表され、石川竜一(写真集『絶景のポリフォニー』と『okinawanportraits2010-2012』に対して)と川島小鳥(写真集『明星』に対して)に決定した。

登録有形文化財登録の答申

2015年03月

文化審議会(会長:宮田亮平)は13日、1935(昭和10)年建設の富山県庁舎本館や、前川國男が設計した弘前市庁舎本館(青森県)など171件の建造物を新たに登録有形文化財にするよう下村博文文部科学相に答申した。

国宝・重要文化財指定の答申

2015年03月

文化審議会(会長:宮田亮平)は13日、平安時代前期の作である東大寺(奈良市)の「木造弥勒仏坐像」と醍醐寺(京都市)の「木造虚空蔵菩薩立像」を国宝に、1935(昭和10)年に法隆寺金堂の壁画を撮影した写真原板や、中世の村上水軍が発給した海上通行証「過所船旗」等の美術工芸品39件を重要文化財に指定するよう下村博文文部科学相に答申した。

芸術選奨文部科学大臣賞受賞者決定

2015年03月

文化庁は12日、2014年度の芸術選奨文部科学大臣賞と同新人賞の受賞者を発表した。芸術選奨文部科学大臣賞美術部門では写真家・美術家・東京藝術大学教授の佐藤時啓(「佐藤時啓光―呼吸そこにいる、そこにいない展」に対して)、多摩美術大学教授の中村一美(「中村一美展」に対して)、評論等の部門では学習院大学教授の野村正人(『諷刺画家グランヴィルテクストとイメージの19世紀』に対して)、メディア芸術部門ではアーティストの高谷史郎(個展「明るい部屋」他に対して)が受賞。同新人賞の美術部門では建築家の斉藤正(「HANCHIKUHOUSE」に対して)、評論等部門では読売新聞文化部次長の前田恭二(『絵のように明治文学と美術』に対して)、メディア芸術部門では漫画家の岸本斉史(「NARUTO―ナルト―」に対して)が受賞した。

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