下村観山展 

1980年10月

観山の約80点の作品を出陳した展覧会が、4日から11月23日(前後期)まで山種美術館で開催された。

アメリカで琳派絵画展 

1980年09月

光悦、宗達から酒井抱一までの作品70余点により琳派の流れを概観する琳派絵画展が、13日から10月20日までホノルル美術館で開催された。海外で日本からの琳派の作品がこれだけまとまって展示されるのは初めてで、引続きジャパン・ハウス・ギャラリーで開催された。

第1回高村光太郎賞決定 

1980年08月

彫刻の森美術館(箱根)開館10周年を記念して制定した高村光太郎賞の第1回はイギリスのレグ・バトラーの「身をかがめる娘」に決定した。この賞は抽象彫刻を対象にした同館のヘンリームーア大賞に対し具象彫刻振興を意図したもので、隔年制で実施される。特別優秀賞は、辻志郎「戒」、小田信夫「ロバと将軍」、フロリアーノ・ボディーニ(伊)「ある女性人物」が受賞。

シェル美術賞決定 

1980年08月

新人登龍門として1956年以来続くシェル美術賞の第24回は、「色彩表現の追求」をテーマに選考され、次のように決定した。 1等…西田洋一郎「プリズム分光景」 2等…松尾裕人「作品6―A、6―B(M・カネミツ氏へ捧げる)」 3等…田中純一「行き詰まった話」、出口修「文明は今No.21」、山口貞次「華やかなる墓碑銘B」

ギリシア美術の源流展 

1980年08月

ギリシア・グーランドリス家のコレクションになる彫像・壺・皿・装身具など、ギリシア文明の源流を偲ばせる美術品210点を出陳した展覧会が、26日から10月19日まで国立西洋美術館で開催された。

文化財保存修理所開設 

1980年08月

文化財の修理保存措置から模写・模造品制作、後継技術者の養成研修、国際交流をはかる場として、京都国立博物館内に新設された文化財保存修理所が業務を開始し、25日午後その内容が公開された。

ポンピドゥセンター/20世紀の美術展 

1980年08月

フランスの総合的な文化センターであるポンピドゥ国立芸術文化センターの所蔵品87点を展観した美術展が、19日から10月5日まで、東京国立近代美術館で開催された。引続き京都国立近代美術館で開催。

青銅製魔鏡盗難 

1980年07月

上野の国立科学博物館に常設展示中の青銅製魔鏡2枚が盗まれていたことが、17日明らかにされた。内1枚は日本でも最高級の魔鏡であった。

プラハ国立美術館展 

1980年07月

プラハ国立美術館・毎日新聞社主催、外務省・文化庁・チェコ文化省・大使館後援の「プラハ国立美術館展」が10日から8月5日まで日本橋高島屋で開催され、ボヘミア絵画からフランドル絵画まで69点が出品された。東京展を皮切りに宇都宮・名古屋・福岡・奈良各地を巡回した。

日本文化デザイン会議 

1980年07月

’80年代社会のデザインから21世紀の日本社会を考える主旨のもとに、デザイナー、建築家、学者ら40数人(発起人代表・梅原猛)が日本文化デザイン会議を結成、7月3日より2日間横浜市で第1回会議を開催した。

金閣寺鏡湖池の原形判明 

1980年06月

鹿苑寺金閣の立つ鏡湖池が、江戸時代中期頃までは現在の池の南側にも広がっていたことが、明らかとなった。これまでも南側の不自然な堤防が疑問視されてきたが、古絵図との比較でわかったもの。

デヴィッドコレクション中国陶磁展 

1980年06月

今世紀最高の中国陶磁のコレクションと言われるパーシヴァル・デヴィッド卿コレクションから、宋元明清の逸品100点が、東京国立博物館(3日―7月13日)で特別公開された。質の高さと共に、年紀銘の入った作品も多く学術的にも中国陶磁史研究に絶好の機会となった。引続き京都国立博物館・名古屋市博物館で開催された。

日本建築学会大賞決定 

1980年05月

1980年日本建築学会大賞は福山敏男(「日本建築史の研究による建築学および関連史学への貢献」)が受賞、また1979年度日本建築学会賞第一部(論文)には加賀秀治、筧和夫、狩野芳一、中沢康明、野中泰二郎が決定した。

ブリヂストン美術館、ピカソを購入 

1980年05月

ブリヂストン美術館は12日、ニューヨークで行なわれたオークションで、ピカソの「腕組みしてすわる軽業師」を6億9千万円で落札した。20世紀の画家の作品にこれほどの高値がついたのは、初めてのことであった。

バーナードリーチ展 

1980年04月

富本憲吉柳宗悦浜田庄司らと親交を結んだイギリスの陶芸家リーチが没して1年になるのを記念し、210余点を集めた回顧展が29日から5月11日まで日本橋三越で開催された。引続き倉敷・名古屋・北九州で開催。

第13回日本国際美術展 

1980年04月

第13回日本国際美術展は、24日から5月9日まで東京都美術館で開催され、曽我孝司「重力平面」(立体)が大賞に選ばれた。特別展示としてアルゼンチン現代絵画・彫刻78点が出品された。引続き京都市美術館で開催。

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