森山大道のハッセルブラッド国際写真賞受賞

2019年03月

スウェーデンのハッセルブラッド財団は8日、写真分野において顕著な功績をあげた人物に贈るハッセルブラッド国際写真賞を写真家の森山大道に贈ることを決定した。

登録有形文化財登録の答申

2019年07月

文化審議会は19日、戦後の高度成長期に赤羽台団地(東京都北区)に建てられ、特徴的な外観から「スターハウス」と呼ばれた住宅棟等、196件の建造物を新たに登録有形文化財にするよう柴山昌彦文部科学相に答申した。

李公麟「五馬図巻」の発見

2019年03月

中国北宋時代の画家、李公麟の「五馬図巻」が約80年ぶりに発見、東京国立博物館に寄贈されていたことが明らかになった。同作品は中国の歴代皇帝が愛蔵、昭和初期に日本へもたらされ、1928年に開催された「唐宋元明名画展覧会」に出品、30年に実業家の末延道成が購入するも、戦後は行方が分からなくなっていた。国内で発見され、2017年度に東京国立博物館に寄贈、同館では19年1月より開催の「特別展 顔真卿 王羲之を超えた名筆」で展示、3月には板倉聖哲編『李公麟 五馬図』(羽鳥書店)で原寸図版によりその全貌が紹介された。

「表現の不自由展・その後」の中止

2019年08月

愛知県内で8月1日~10月14日開催の国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の企画展「表現の不自由展・その後」(会場:愛知芸術文化センター)が、展示内容に対する抗議を受けて8月3日に中止となった。同展は政治的な理由等から過去、展示に際し規制を受けた作品によって構成され、昭和天皇を題材とした大浦信行の「遠近を抱えて」や元従軍慰安婦を象徴したキム・ソギョン/キム・ウンソンの「平和の少女像」等を展示、これに対し脅迫を含む多数の抗議電話やファクス、メールがあり、来場者や関係者の安全を考慮して中止の措置がとられたもの。この中止判断に抗議するかたちで、海外作家を中心に自身の芸術祭への展示を中止・変更するケースが相次ぎ、表現の自由をめぐって大きな論議を巻き起こした。その後同展の実行委員会が展示再開を求める仮処分を名古屋地裁に申し立て、芸術祭実行委員と合意の上、「あいちトリエンナーレ2019」閉幕前の10月8日~14日に再開となった。

国宝・重要文化財指定の答申

2019年03月

文化審議会は18日、キトラ古墳壁画(文部科学省)、木造五智如来坐像(京都・安祥寺)、木造薬師如来立像、木造伝衆宝王菩薩立像、木造伝獅子吼菩薩立像、木造伝大自在王菩薩立像、木造二天王立像(以上、奈良・唐招提寺)を国宝に、銅置物「十二の鷹」(東京国立近代美術館)等41件を重要文化財に指定するよう柴山昌彦文部科学相に答申した。あわせて昭和初期の気風を伝える近代ビルディングの旧九段会館(東京都)等153件の建造物、および旧仙台高等工業学校建築学科で集められた教育・研究資料等2件の美術工芸品(歴史資料)を登録有形文化財にするよう求めた。

国際博物館会議京都大会の開催

2019年09月

世界各国の博物館関係者が一堂に会し、博物館が抱える課題や役割等について話し合う国際博物館会議(ICOM)の第25回大会が日本で初めて、国立京都国際会館を主会場に1日から7日まで開催、120の国と地域から4590名の参加者を迎え、日本博物館史上最大規模の国際会議となった。「文化をつなぐミュージアム 伝統を未来へ」をテーマに4つのプレナリーセッション(全体会合)と30の国際委員会等のセッションが行なわれ、ICOM日本委員会が提案した「ICOMコミュニティへのアジアの融合」と「『文化をつなぐミュージアム』の理念の徹底」が大会決議として採択された。

第44回木村伊兵衛写真賞受賞者決定

2019年03月

写真家木村伊兵衛の業績を記念し、優れた新人写真家に贈られる木村伊兵衛写真賞(主催:朝日新聞社、朝日新聞出版)の第44回目の受賞者が19日に発表され、岩根愛に決定した。対象作は写真集『KIPUKA』、展示「FUKUSHIMA ONDO」。

第31回世界文化賞受賞者決定

2019年09月

世界の優れた芸術家を顕彰する高松宮殿下記念世界文化賞(主催:公益財団法人日本美術協会)の第31回受賞者が17日発表された。美術関係では、絵画部門で、「動くドローイング」と呼ばれる独自のアニメーションで母国・南アフリカ共和国の陰鬱な歴史の痛みを表出させたウィリアム・ケントリッジ、彫刻部門で、インスタレーション等多彩な表現を駆使し、疎外された人間の苦しみを表現し続けている英国のモナ・ハトゥム、建築部門で、多様な素材を使い環境と調和した作品群が高く評価される米国の建築家トッド・ウィリアム&ビリー・ツィンが受賞した。

第38回土門拳賞受賞者決定

2019年03月

前年に優れた成果を挙げた写真家に贈られる土門拳賞(主催:毎日新聞社)の第38回受賞者が高橋智史に決定したことが20日に発表された。受賞対象は写真集『RESISTANCE カンボジア 屈せざる人々の願い』。

文化庁、「あいちトリエンナーレ2019」への補助金不交付を決定

2019年09月

愛知県で開催中だった国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」で、企画展「表現の不自由展・その後」が抗議や脅迫で中止に追い込まれた問題で、文化庁は26日、県が円滑な運営を脅かす重大な事実を認識していたにもかかわらず申告しなかったとして、補助金適正化法に基づき、芸術祭への補助金を交付しないと発表した。手続きの不備による不交付は異例。これを受けて多くの有識者や団体が抗議声明を発表、10月9日には全国美術館会議が撤回を求める文化庁長官宛要望書を提出した。

日本芸術院賞受賞者決定

2019年03月

日本芸術院(院長:黒井千次)は22日、2018年度の日本芸術院賞受賞者を発表した。第一部(美術)で真神巍堂(書、改組新第4回日展出品作「碧潯」に対して)が恩賜賞・日本芸術院賞を、池川直(彫塑、改組新第5回日展出品作「時の旅人」に対して)、並木恒延(工芸、改組新第1回日展出品作「月出ずる」に対して)が日本芸術院賞を受賞した。

第31回國華賞受賞者決定

2019年10月

日本・東洋美術に関する優れた研究を対象とする第31回國華賞は奥健夫『仏教彫像の制作と受容―平安時代を中心に―』(2019年)に、國華展覧会図録賞は山下真由美「鳥取画壇の祖 土方稲嶺―明月来タリテ相照ラス」展図録(2018年、鳥取県立博物館)に贈られることが決定した。

第13回読売あをによし賞受賞者決定

2019年05月

保存科学・修復の現場で優れた業績をあげた個人・団体を顕彰する読売あをによし賞(主催:読売新聞社、特別協力:文化財保存修復学会)の第13回目の受賞者として、本賞にオホーツク文化の研究や出土品等の保存時取り組んできた北構保男(北海道根室市)、奨励賞に棚田の再生や後継者育成を進めるNPO法人の棚田LOVER’s(永菅裕一理事長、兵庫県市川町)、特別賞に災害で被災した古文書等の救出、保全活動を行なっている歴史資料ネットワーク(奥村弘代表委員、神戸市灘区)が決定した。

台風19号による被害

2019年10月

12日に東日本に上陸し猛威をふるった台風19号(令和元年東日本台風)は、文化財にも甚大な被害をもたらした。世界文化遺産に登録されている群馬県富岡市の富岡製糸場では繰糸所の窓ガラスが破損、長野県松本市の旧開智学校では塔屋のしっくいが剥落した。また神奈川県の川崎市市民ミュージアムでは、地下階の収蔵庫が浸水し23万点もの収蔵品が被災。写真や映画フィルムの搬出作業を手始めに被災収蔵品のレスキュー活動が全国の美術館・博物館の学芸員や専門家の参加により行なわれ、2020年6月に全ての搬出作業が完了した。

国宝・重要文化財(建造物)指定の答申

2019年05月

文化審議会は17日、明治初期に建てられた旧開智学校校舎(長野県松本市)を国宝に、曹洞宗大本山の永平寺(福井県永平寺町)や真宗本廟東本願寺(京都市)等、6件の建造物を重要文化財に指定するよう柴山昌彦文部科学相に答申した。

国宝・重要文化財(建造物)指定の答申

2019年10月

文化審議会は18日、英国人建築家ジョサイア・コンドルが設計した旧島津家本邸(東京都品川区)や庁舎建築の先駆けとされる神奈川県庁舎(横浜市)等6件の建造物を重要文化財に指定、また、兵庫県たつの市龍野地区と鹿児島県南さつま市加世田麓地区を重要伝統的建造物群保存地区に選定するよう、萩生田光一文部科学相に答申した。

「The Citi exhibition Manga マンガ」の開催

2019年05月

23日より英国の大英博物館で「The Citi exhibition Manga マンガ」が開催された(8月26日まで)。葛飾北斎の漫画や河鍋暁斎の「新富座妖怪引幕」、明治期の新聞漫画等も交え、今日に至る日本の漫画の歩みや社会との関わりを紹介する内容の展覧会で、国外の漫画展としては史上最大規模。若年層を多く含む約18万人という来場者数を記録した。

文化勲章受章者、文化功労者決定

2019年10月

政府は29日、2019年度の文化勲章受章者6名と文化功労者21名を決定した。美術関係では、報道カメラマンとして活動を始め、国内外の子どもを被写体とした独自の世界を作り上げて写真家の地位向上に尽力した写真家の田沼武能が文化勲章受章者に、照明で空間をデザインして環境を活性化させることを提唱し、東京タワーや姫路城等のライトアップを手がけた照明デザイナーの石井幹子、自然と時代を丁寧に考証した作品が装飾性と精神性を兼ね備え、日本画の確たる表現を築いたとして高く評価された日本画家の田渕俊夫、少女漫画を多彩で深みのある内容表現が可能なジャンルへと発展させた漫画家の萩尾望都が文化功労者に選ばれた。

毎日芸術賞受賞者決定

2019年01月

芸術文化における優れた業績を顕彰する毎日芸術賞(主催:毎日新聞社)の第60回目の受賞者が1日に発表され、美術Ⅰ部門(絵画・彫刻・工芸・グラフィック)で現代美術家の内藤礼(個展「内藤礼―明るい地上には あなたの姿が見える」に対して)が受賞した。

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