第26回世界文化賞受賞者決定
2014年07月世界の優れた芸術家を顕彰する高松宮殿下記念世界文化賞(主催:公益財団法人日本美術協会)の第26回受賞者が16日発表された。美術関係では、絵画部門でマルシャル・レイス(フランス)、彫刻部門でジュゼッペ・ペノーネ(イタリア)、建築部門でスティーブン・ホール(アメリカ)が受賞した。 (English)
世界の優れた芸術家を顕彰する高松宮殿下記念世界文化賞(主催:公益財団法人日本美術協会)の第26回受賞者が16日発表された。美術関係では、絵画部門でマルシャル・レイス(フランス)、彫刻部門でジュゼッペ・ペノーネ(イタリア)、建築部門でスティーブン・ホール(アメリカ)が受賞した。 (English)
文化審議会(会長:宮田亮平)は18日、伝統的な色鍋島に、上絵付に白金を施すプラチナ彩等、新たな技法を加えて新境地を開いた十四代今泉今右衛門、室町時代から刀剣研磨を生業とした本阿弥家に伝わる伝統技法を体得し、国宝や重要文化財の刀剣研磨を多数手がけた本阿弥光洲、切嵌象嵌と接合(はぎあわ)せを駆使した現代的な作風で高い評価を得た山本晃、高度な指物技法を駆使し、素材の色彩を生かした造形で独自の作風を確立した木工芸の須田賢司を含む7名を新たに重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定するよう下村博文文部科学相に答申した。 (English)
世界遺産一覧表への登録の可否を事前に審査する国連教育科学文化機関(ユネスコUNESCO)の諮問機関である国際記念物遺跡会議(イコモスICOMOS)は4月25日、世界の絹産業の発展に重要な役割を果たしたとして日本政府が推薦していた「富岡製糸場と絹産業遺産群」(群馬県)について、世界遺産一覧表への登録を勧告した。これを受けて6月21日、カタールのドーハで開催されたユネスコの第38回世界遺産委員会で、文化遺産として世界遺産一覧表に登録することが決定した。 (English)
文化庁は4日、国の重要文化財指定を受けた美術工芸品のうち、国宝の短刀「銘国光」1件を含む109件が所在不明になっているとの調査結果を発表した。33件は盗難で、所有者の転居や死亡で所在が分からなくなった事例も多かった。文化庁は2015年度から、はがきやメールによる年1回の状況確認や、4年ごとに各都道府県の教育委員会と連携して現物確認を行なう方針を打ち出した。 (English)
西洋美術の理解や研究発表などに貢献した展覧会に携わった個人・団体を顕彰する西洋美術振興財団賞の第9回目の受賞者が決定し、9日に発表された。個人に贈られる学術賞は牧口千夏・京都国立近代美術館研究員(「映画をめぐる美術―マルセル・ブロータースから始める」展に対して)、森園敦・長崎県美術館学芸員(「現代スペイン・リアリズムの巨匠:アントニオ・ロペス展」に対して)が、団体に贈られる文化振興賞は「あいちトリエンナーレ2013」の他、近年日本で開催される多くの映像展に機材提供や技術支援を行なっているNECディスプレイソリューションズが受賞した。 (English)
日本芸術院(院長:三浦朱門)は21日、2013年度の芸術院賞受賞者を発表したが、美術部門の選考は見送られ、文芸部門と音楽・演劇・舞踊部門の選考結果のみの発表となった。2013年に過去の不正審査問題が発覚した日展の改革の行方をめぐり、文部科学省の意向を受けて投票を延期するなど美術部門の選考ができない事態に陥ったため。 (English)
24日より東京国立博物館で「特別展 台北國立故宮博物院 神品至宝」が開催された(9月15日まで)。台北にある國立故宮博物院の所蔵品を日本で本格的に紹介する初めての展覧会で、中国歴代の絵画、書跡、各種の器物、図書文献等が展示された。同展は九州国立博物館(10月7日~11月30日)に巡回した。 (English)
文化審議会(会長:宮田亮平)は20日、東福寺本坊庭園(京都市)など5件を名勝に、「軍艦島」として知られる端島を含む高島炭鉱跡(長崎市)など9件を史跡に指定、今井氏庭園(長野市)など6件を登録記念物に登録、琵琶湖最北部にある菅浦の湖岸集落景観(滋賀県長浜市)を重要文化的景観に選定するよう下村博文文部科学相に答申した。高島炭鉱跡については、2015年のユネスコの世界文化遺産登録に向けて政府が推薦した「明治日本の産業革命遺産 九州・山口と関連地域」の構成資産となっており、ユネスコの諮問機関による現地調査を前に、史跡指定で国による保護の体制を整えたもの。 (English)
22日より東京国立博物館で「特別展 キトラ古墳壁画」が開催された(5月18日まで)。奈良県高市郡明日香村にあるキトラ古墳の壁画は保存修理のため取り外され、修理作業が進められていたが、壁画片を画面として再構築する作業が本格化するのを前に、描かれていた四神のうち「朱雀」「白虎」「玄武」、十二支のうち「子」「丑」が展示された。同古墳壁画が明日香村以外の地で展示されたのは、これが初めて。 (English)
保存科学・修復の現場で優れた業績をあげた個人・団体を顕彰する読売あをによし賞(主催:読売新聞社、特別協力:文化財保存修復学会)の第8回目の受賞者として、本賞に布の原材料となる草の「からむし」を生産し、繊維を採取する技術を継承する昭和村からむし生産技術保存協会(福島県)、奨励賞に漆刷毛製作の泉清吉(埼玉県)、特別賞にNPO法人沖縄伝承話資料センター(沖縄県)が決定した。 (English)
文化審議会(会長:宮田亮平)は16日、京都市の本願寺御影堂と阿弥陀堂を国宝に、神戸女学院(兵庫県西宮市)や旧馬場家牛込邸(東京都新宿区)など建造物9件を重要文化財に指定するよう下村博文文部科学相に答申した。また宮城県村田町の土蔵造りの街並みなど2地区を重要伝統的建造物群保存地区にすることも求めた。 (English)
建築界のノーベル賞といわれ、優れた建築家に毎年贈られるプリツカー賞受賞者に坂茂が選ばれたことを、主催団体の米ハイアット財団が24日発表した。フランス北東部のポンピドゥーセンター分館をはじめとする創意工夫に富んだ設計とともに、世界中の被災地を回り、住民らと協力して低コストで再利用可能なシェルターや住宅を設計・建築したことが評価された。 (English)
奈良県明日香村の高松塚古墳(国特別史跡)の壁画保存問題で、文化庁の検討会は27日、国宝の壁画について、2017年度までかかる見通しの修理が終了した後も当分の間は墳丘に戻さず、古墳の外で保存・公開する方針を決めた。カビ等を抑制する技術の確立が見込めず、また劣化した石材を石室の形に組み立てなおすのが困難であることが主な理由として挙げられた。 (English)
56年ぶりの大規模修理をほぼ終えた京都府宇治市の平等院鳳凰堂(国宝)で2日、落慶法要が営まれ、翌日より約一年半ぶりに内部拝観が再開された。2012年に開始された修理では、傷んだ屋根瓦を光沢のない古色仕上げに替え、扉や柱を丹土(につち)で塗り直した。 (English)
平成26年度国家予算案が20日、成立した。文化庁予算は1035億9200万円となり前年度より0.24%、2億5000万円の増額となった。Ⅰ.豊かな文化芸術の創造と人材育成、Ⅱ.かけがえのない文化財の保存、活用及び継承等、Ⅲ.我が国の多彩な文化芸術の発信と国際文化交流の推進、Ⅳ.文化発信を支える基盤の整備・充実の4つを柱とし、主な増額項目として、Ⅰで「文化芸術による「創造力・想像力」豊かな子供の育成」に5億8400万円、Ⅱで「文化財修理の抜本的強化・防災対策等の充実」に3億8300万円、Ⅲで「日本文化の発信・交流の推進」に4億3100万円が計上された。 (English)
前年に優れた成果を挙げた写真家に贈られる土門拳賞(主催:毎日新聞社)の第33回受賞者が、桑原史成に決定した。受賞対象は写真展「不知火海 The Minamata disease Disaster」(ニコンサロン)と写真集『水俣事件』(藤原書店)で、1960年から熊本県水俣市に足しげく通い、患者とその家族、裁判、漁村の営みなど、半世紀にわたり丹念に有り様を記録した点が高く評価された。 (English)
文化庁は13日、2013年度の芸術選奨文部科学大臣賞と同新人賞の受賞者を発表した。芸術選奨文部科学大臣賞美術部門では美術家の大竹伸朗(「大竹伸朗展ニューニュー」に対して)、福田美蘭(「福田美蘭展」に対して)、メディア芸術部門では漫画家の諸星大二郎(「瓜子姫の夜・シンデレラの朝」に対して)が受賞。同新人賞美術部門では写真家の米田知子(「米田知子 暗なきところで逢えれば」展に対して)、芸術振興部門では建築批評・建築史家五十嵐太郎(「あいちトリエンナーレ2013 揺れる大地」に対して)、評論等部門では横山大観記念館学芸員の佐藤志乃(『『朦朧』の時代―大観、春草らと近代日本画の成立』に対して)が受賞した。 (English)
文化審議会(会長:宮田亮平)は18日、長野県茅野市の中ツ原遺跡で出土し「仮面の女神」と呼ばれる縄文時代後期の土偶を国宝に、浄土宗総本山の知恩院にある徳川家康、秀忠の木像や村上華岳の「裸婦図」(東京・山種美術財団蔵)等50件を重要文化財に指定するよう下村博文文部科学相に答申した。 (English)
文化審議会(会長:宮田亮平)は18日、レーモンド建築設計事務所が設計し、モダニズム建築に和風意匠を取り入れたゴルフ場施設である門司ゴルフ倶楽部クラブハウス(福岡県北九州市)など154件の建造物を新たに登録有形文化財にするよう下村博文文部科学相に答申した。 (English)
写真家木村伊兵衛の業績を記念し、優れた新人写真家に贈られる木村伊兵衛写真賞(主催:朝日新聞社、朝日新聞出版)の第39回目の受賞者が5日に発表され、森栄喜に決定した。受賞対象は写真集『intimacy』(ナナロク社)。 (English)