日本建築学会大賞決定 

1980年05月

1980年日本建築学会大賞は福山敏男(「日本建築史の研究による建築学および関連史学への貢献」)が受賞、また1979年度日本建築学会賞第一部(論文)には加賀秀治、筧和夫、狩野芳一、中沢康明、野中泰二郎が決定した。

デヴィッドコレクション中国陶磁展 

1980年06月

今世紀最高の中国陶磁のコレクションと言われるパーシヴァル・デヴィッド卿コレクションから、宋元明清の逸品100点が、東京国立博物館(3日―7月13日)で特別公開された。質の高さと共に、年紀銘の入った作品も多く学術的にも中国陶磁史研究に絶好の機会となった。引続き京都国立博物館・名古屋市博物館で開催された。

ブリヂストン美術館、ピカソを購入 

1980年05月

ブリヂストン美術館は12日、ニューヨークで行なわれたオークションで、ピカソの「腕組みしてすわる軽業師」を6億9千万円で落札した。20世紀の画家の作品にこれほどの高値がついたのは、初めてのことであった。

バーナードリーチ展 

1980年04月

富本憲吉柳宗悦浜田庄司らと親交を結んだイギリスの陶芸家リーチが没して1年になるのを記念し、210余点を集めた回顧展が29日から5月11日まで日本橋三越で開催された。引続き倉敷・名古屋・北九州で開催。

第13回日本国際美術展 

1980年04月

第13回日本国際美術展は、24日から5月9日まで東京都美術館で開催され、曽我孝司「重力平面」(立体)が大賞に選ばれた。特別展示としてアルゼンチン現代絵画・彫刻78点が出品された。引続き京都市美術館で開催。

川原慶賀作品里帰り 

1980年04月

19日より池袋西武美術館で開催の川原慶賀展(5月21日まで)出品のため、オランダのライデン国立民族学博物館より慶賀の作品200余点が150年ぶりに日本に里帰りをした。

増上寺茶室修復完成 

1980年04月

幕末の和宮皇女が使ったことで知られる東京都港区増上寺境内の茶室が修復を終え、4月12日から6日間一般に公開された。

鑑真和上像渡海 

1980年04月

鑑真和上像が、14日初めて中国に渡り、19日から一般に公開された。

西本願寺の秘宝展 

1980年04月

700年の歴史の中で集積された西本願寺の宝物から、国宝8件・重文17件を含む代表的名品83件、300余点を公開する西本願寺の秘宝展が、15日から5月25日まで京都国立博物館で開催された。

文化財の新指定(美術工芸品) 

1980年04月

文化財保護審議会は7日、美術工芸品関係の重要文化財として、新たに絵画9件、彫刻7件、工芸品12件、書籍典籍・古文書17件(良寛遺墨他)、考古資料5件、歴史資料3件(シーボルト関係資料他)の計53件を指定するよう答申した。今回国宝は選ばれなかった。

東大寺展 

1980年04月

東大寺大仏殿の昭和大修理落慶を記念して、東大寺に伝わる国宝13点、重要文化財70点を含む140数点の美術品が、8日から5月25日まで東京国立博物館で一挙に公開された。門外不出の多くの宝物を含み、引続き札幌・名古屋・福岡・奈良を巡回した。

東大寺大仏殿昭和大修理完成 

1980年03月

屋根瓦の葺きかえ等、総工費38億円と7年の歳月をかけて行なわれた東大寺大仏殿の昭和大修理は、3月いっぱいで総ての工事を完了した。

冷泉家文書の調査始まる 

1980年04月

平安時代以来続く冷泉家の数千点にのぼる古文書類の調査が4日から始まり、定家自筆「明月記」56巻ほか貴重な資料が続々と明らかになりつつある。

フラゴナール展 

1980年03月

ロココ芸術の巨匠ジャン・オノレ・フラゴナールの生涯にわたる作品、油彩90点、デッサン86点、計176点を公開する大規模な展覧会が18日より5月11日まで国立西洋美術館で開かれた。フラゴナールの総合的な展覧会としては日本で初めて、世界でも60年ぶり。東京展に引続き5月24日から6月29日まで京都市美術館で開催。

文化財の新指定(建造物) 

1980年03月

文化財保護審議会(坂本太郎会長)は28日、建造物の重要文化財として、新たに新勝寺(成田市)ほか4件の建造物を指定するよう答申した。

昭和54年度芸術選奨決定 

1980年03月

1979年度芸術選奨の受賞者22人が、10日文化庁から発表された。美術関係では日本画家加山又造(「月光波濤」が墨絵に新生面を拓いたとして)、鋳金家染川鉄之助が(’79年6月の個展で独自の詩情と人間性を表出)、美術評論家岡田譲(著作「美と風土―名品・名匠との出合い」は滋味溢れるエッセー集)が文部大臣賞を受賞、グラフィックデザイナー田中一光が新人賞を受賞した。

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