第33回土門拳賞受賞者決定

2014年03月

前年に優れた成果を挙げた写真家に贈られる土門拳賞(主催:毎日新聞社)の第33回受賞者が、桑原史成に決定した。受賞対象は写真展「不知火 The Minamata disease Disaster」(ニコンサロン)と写真集『水俣事件』(藤原書店)で、1960年から熊本県水俣市に足しげく通い、患者とその家族、裁判、漁村の営みなど、半世紀にわたり丹念に有り様を記録した点が高く評価された。

平成26年度文化庁予算決定

2014年03月

平成26年度国家予算案が20日、成立した。文化庁予算は1035億9200万円となり前年度より0.24%、2億5000万円の増額となった。Ⅰ.豊かな文化芸術の創造と人材育成、Ⅱ.かけがえのない文化財の保存、活用及び継承等、Ⅲ.我が国の多彩な文化芸術の発信と国際文化交流の推進、Ⅳ.文化発信を支える基盤の整備・充実の4つを柱とし、主な増額項目として、Ⅰで「文化芸術による「創造力・想像力」豊かな子供の育成」に5億8400万円、Ⅱで「文化財修理の抜本的強化・防災対策等の充実」に3億8300万円、Ⅲで「日本文化の発信・交流の推進」に4億3100万円が計上された。

登録有形文化財登録の答申

2014年03月

文化審議会(会長:宮田亮平)は18日、レーモンド建築設計事務所が設計し、モダニズム建築に和風意匠を取り入れたゴルフ場施設である門司ゴルフ倶楽部クラブハウス(福岡県北九州市)など154件の建造物を新たに登録有形文化財にするよう下村博文文部科学相に答申した。

国宝・重要文化財指定の答申

2014年03月

文化審議会(会長:宮田亮平)は18日、長野県茅野市の中ツ原遺跡で出土し「仮面の女神」と呼ばれる縄文時代後期の土偶を国宝に、浄土宗総本山の知恩院にある徳川家康、秀忠の木像や村上華岳の「裸婦図」(東京・山種美術財団蔵)等50件を重要文化財に指定するよう下村博文文部科学相に答申した。

芸術選奨文部科学大臣賞受賞者決定

2014年03月

文化庁は13日、2013年度の芸術選奨文部科学大臣賞と同新人賞の受賞者を発表した。芸術選奨文部科学大臣賞美術部門では美術家の大竹伸朗(「大竹伸朗展ニューニュー」に対して)、福田美蘭(「福田美蘭展」に対して)、メディア芸術部門では漫画家の諸星大二郎(「瓜子姫の夜・シンデレラの朝」に対して)が受賞。同新人賞美術部門では写真家の米田知子(「米田知子 暗なきところで逢えれば」展に対して)、芸術振興部門では建築批評・建築史家五十嵐太郎(「あいちトリエンナーレ2013 揺れる大地」に対して)、評論等部門では横山大観記念館学芸員の佐藤志乃(『『朦朧』の時代―大観、春草らと近代日本画の成立』に対して)が受賞した。

石内都のハッセルブラッド国際写真賞受賞

2014年03月

スウェーデンのハッセルブラッド財団が先駆的業績を残した写真家に贈るハッセルブラッド国際写真賞に、写真家の石内都が選ばれ、6日に東京都内のスウェーデン大使館で授賞式が行なわれた。日本人の受賞は1987年の濱谷浩、2001年の杉本博司に続き三人目。

「東京・ソウル・台北・長春 官展にみる近代美術」展の開催

2014年02月

13日より福岡アジア美術館で「東京・ソウル・台北・長春 官展にみる近代美術」展が開催された(3月18日まで)。日本、韓国(旧朝鮮)、台湾、中国東北部(旧満州)の官設の公募展覧会(官展)を通して、日本の実質的な統治下にあった地域における美術の一側面を紹介するもので、日本の近代美術と関わりを持ちながら独自の近代性を模索する各地の様相が明らかにされた。同展は府中市美術館(5月14日~6月8日)、兵庫県立美術館(6月14日~7月21日)に巡回した。

第39回木村伊兵衛写真賞受賞者決定

2014年02月

写真家木村伊兵衛の業績を記念し、優れた新人写真家に贈られる木村伊兵衛写真賞(主催:朝日新聞社、朝日新聞出版)の第39回目の受賞者が5日に発表され、森栄喜に決定した。受賞対象は写真集『intimacy』(ナナロク社)。

毎日芸術賞受賞者決定

2014年01月

芸術文化における優れた業績を顕彰する毎日芸術賞(主催:毎日新聞社)の第55回目の受賞者が1日に発表され、美術関係では、彫刻家の青木野枝(名古屋市美術館・豊田市美術館での個展「青木野枝 ふりそそぐものたち」に対して)が受賞した。

VOCA賞受賞者決定

2013年12月

平面美術の若手作家を奨励するVOCA賞の受賞者は「ものおくり」を制作した田中望に16日決定した。VOCA奨励賞は大小島真木と金光男、佳作賞は大坂秩加と染谷悠子、大原美術館賞は佐藤香菜にそれぞれ贈られることとなった。受賞作等を展示するVOCA展2014は2014年3月15日から3月30日まで東京都の上野の森美術館で開催された。

文化庁メディア芸術祭、受賞作品決定

2013年12月

文化庁は5日、国内外の優れた映像作品などを表彰する第17回文化庁メディア芸術祭の受賞作品を発表した。アート部門はカールステン・ニコライ(ドイツ)の「crt mgn」、エンターテインメント部門は菅野薫/保持壮太郎/大来優/キリーロバ ナージャ/米澤香子/関根光才/澤井妙治/真鍋大度(日本/ロシア)の「Sound of Honda /Ayrton Senna 1989」、アニメーション部門はユン/ローラン・ボアロー(ベルギー/フランス)の「はちみつ色のユン」、マンガ部門は荒木飛呂彦(日本)の「ジョジョリオン ジョジョの奇妙な冒険Part8」がそれぞれ大賞を受賞した。

第25回倫雅美術奨励賞受賞者決定

2013年12月

優れた美術評論や美術史の研究を顕彰する倫雅美術奨励賞(主催:公益信託倫雅美術奨励基金)の第25回目の受賞者が発表され、美術史研究部門で『恩地孝四郎研究 版画のモダニズム』(せりか書房)を著した桑原規子(聖徳大学准教授)と、和歌山県立近代美術館での「生誕120年記念 田中恭吉展」の企画と図録論文を担当した寺口淳治(広島市現代美術館副館長)と井上芳子(和歌山県立近代美術館学芸課長)が受賞した。なお美術評論部門は該当なしと発表された。

登録有形文化財登録の答申

2013年11月

文化審議会(会長:宮田亮平)は15日、大正期から昭和初期にかけての貴重な近代建築である国立天文台(東京都三鷹市)など220件の建造物を新たに登録有形文化財にするよう下村博文文部科学相に答申した。

名勝・史跡指定の答申

2013年11月

文化審議会(会長:宮田亮平)は15日、俳聖の松尾芭蕉が陸奥、北陸路を旅した「おくのほそ道の風景地」など2件を名勝に、室町幕府と伊達氏との結びつきを示す宮脇廃寺跡(福島県伊達市)など9件を史跡に指定、旧南部氏別邸庭園(盛岡市)など4件を登録記念物に登録、宮津天橋立の文化的景観(京都府宮津市)など5件を重要文化的景観に選定するよう下村博文文部科学相に答申した。

「ハイレッド・センター 『直接行動』の軌跡」展の開催

2013年11月

9日より名古屋市美術館で「ハイレッド・センター 『直接行動』の軌跡」展が開催された(12月23日まで)。1960年代の高度経済成長期において、高松次郎赤瀬川原平、中西夏之による、既成の芸術の枠組みを遥かに超えて日常性に揺さぶりをかけた行動の軌跡を、当時の文献資料や記録写真を中心に紹介した。同展は渋谷区立松濤美術館(2014年2月11日~3月23日)に巡回した。

日展、書の部門での審査不正発覚

2013年10月

公募美術展である日展の書の部門で、入選者を有力会派に割り振るように事前調整していたことが30日、関係者の証言で分かった。2009年の篆刻の審査で、審査主任が篆刻担当の審査員に有力会派の応募数と入選者が書かれた配分表を示し、配分表通りに入選数を決めるよう指示したというもの。これを受けて日展は11月1日から始まった第45回日展の最高賞である内閣総理大臣賞と文部科学大臣賞の選出を取りやめ、文化庁は後援を中止、また書道界の重鎮で日展顧問の古谷蒼韻が退会した。11月7日には第三者委員会が発足し、12月5日に報告書を提出、不正の事実が確認された。

文化勲章受章者、文化功労者決定

2013年10月

政府は25日、2013年度の文化勲章受章者5名と文化功労者15名を決定した。美術関係では、書家の高木聖鶴が文化勲章受章者に、日本画・文化財保護の上村淳之、建築家の槇文彦が文化功労者に選ばれた。

重要文化財(建造物)指定の答申

2013年10月

文化審議会(会長:宮田亮平)は18日、中世の形式と近世の装飾を併せ持った那須神社(栃木県大田原市)や戦前の木造校舎建築の到達点とされる旧高野口尋常高等小学校校舎(和歌山県橋本市)など建造物6件を重要文化財に指定し、東北では数少ない商家の町並みで豪雪対応の建造物が残る秋田県横手市の増田地区など2地区を重要伝統的建造物群保存地区に選定するよう、下村博文文部科学相に答申した。

第25回国華賞受賞者決定

2013年10月

日本・東洋美術に関する優れた研究を対象とする第25回国華賞は、谷口耕生(奈良国立博物館)の論文「倶舎曼荼羅と天平復古」(『仏教美術論集1 様式論』所載、竹林舎、2012年10月)に、国華奨励賞は濱田瑞美(早稲田大学)の著書『中国石窟美術の研究』(中央公論美術出版、2012年10月)に贈られることが決定した。

岡田美術館開館

2013年10月

神奈川県箱根町小涌谷に4日、日本・東洋の古代から現代まで及ぶ美術品を紹介する岡田美術館(館長:小林忠)が開館した。遊技器械製造業等を展開する実業家の岡田和生が収集した美術品約700点を収蔵する。地上5階、展示面積約5000㎡と、私立美術館としては最大規模。開館記念展として「日本・東洋 美の遺産展」(10月4日~12月30日)が開催された。

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